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2010.11.29

”龍馬伝”が終わってしまいました

  2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」がとうとう終了しました。坂本龍馬が盟友中岡慎太郎とともに、京都の近江屋で京都見回り組に襲撃され、惨殺されました。143年前のことでした。

 坂本龍馬は幕末・維新の日本をとりまく困難な国際情勢の中で、「薩長同盟」や「大政奉還」という政治的な業績をあげ、内乱を極小化し、欧米列強の植民地に日本ならないような方策を出し続けました。暗殺される直前には新政府の構想を特に経済政策を考慮し、事情に詳しい福井藩の人(由利公正)に経済政策の指南を受けに奔走していたほどでした。

 今回の「龍馬伝」。史実とは随分異なる箇所がいくつもありました。でもそれでも良かったです。坂本龍馬がいい男過ぎましたし、岩崎弥太郎との青年期からの密接な関係もなかったと思います。でもそれはどうでもいいことです。ドラマとしても従来型の大河ドラマを突き抜けていましたから。

 最終回もなかなか良かった。龍馬を暗殺する側も迷いがあり、心の動揺があったと描いています。倒幕側の薩摩・長州からも坂本龍馬は恨まれていたことも描かれていました。これは事実であると思います。

 1年間楽しませていただきました。わたしは龍馬フリークではありませんが、あらためて歴史に関心を持ちました。

 「龍馬伝」の続きは、「坂の上の雲」というのもめぐり合わせでしょう。

 最近の日本の政治は情けない。自民党内閣が体たらくで崩壊。政権交代で登場した民主党政権も能力不足で見苦しい。菅直人は1日も早く退陣してもらいたい。「無能」の2文字を顔に書いてあるからだ。

 幕末維新の龍馬や、坂の上の雲の群像のように、かつては志のある人たちが日本に現れリードしていた時代があった。その「啓発」番組になっているめぐり合わせの年が2010年ということです。

 なかなか考えさせられる「龍馬伝」でありました。

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