本当に急減した高知の人口
昨日のブログ記事で「高知の人口は半減する」との悲観的なことを書きました。そしたら昨日の地元新聞には、夕刊1面に高知県の人口大幅減。5年間で3・2万人減少とありました。
3.2万人といえば宿毛(すくも)市の人口に匹敵する数が、高知県から減少したことです。またその減少が加速がついており、行政が想定する以上に減少しているようです。
大変深刻な問題です。私たちは民間人も行政も人口が増え続けることを前提に問題を考えてきたからです。「対前年比10%UP」などと何の根拠もない身勝手な数字で目標設定し、懸命に営業活動をしてきた「歴史」がありますから。
行政側とて、税収を支える人間の人口が減れば当然規模を小さくするしかありません。
どういう手を打てば地域が幸福になるのか。真剣にみんなが考えないといけない時代になりました。
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コメント
しばやんさんコメントありがとうございます。
>日本で人口が増加している都道府県は関東圏が大半
というご指摘はそのとうりでしょう。11月に5年ぶりに首都圏のごく1部を歩きましたが、つくづくそう思いました。
地方は「悲惨」です。でもその痛みを大都市部の人たちはわかろうともしないし、関心もありませんね。
>地方でいいものを生産して、大手流通業者に依存せずに、ネットで都心の消費者とつながることはできないのでしょうか。
このあたりも課題でしょうが、うまくいった事例はほとんどありませんね。
投稿: けんちゃん | 2010.12.20 10:24
日本で人口が増加している都道府県は関東圏が大半で、他の府県では結局のところ若い世代が地元にとどまりたくても、地元では働く場所もなく、かと言って第一次産業で身を立てることは厳しい現実があるのだと思います。
若い人の多くが大企業への就職を目指し、大企業の多くが東京に本社を移すというのでは、首都圏に全国の若い世代の多くが吸い込まれていくことになります。この流れを変えなければ、地方の人口減少と老齢化の進行は止まりません。
地方に大きな工場を誘致することには限界があります。結局、国として、第一次産業とどう向き合うかと言う問題が最大のポイントになるのだと思います。
この問題を放置すればいずれは、北海道と同様に、外国人に広大な土地を買い占められるわれることになるでしょう。国土を守り、治安を改善させるために、大量の土地を税金で買い戻さざるを得なくなってからでは遅いのです。
経済界の言いなりに東京一極主義を進めることは非常に危ういことであり、今から都会と地方との共生を模索していくしかありません。
地方でいいものを生産して、大手流通業者に依存せずに、ネットで都心の消費者とつながることはできないのでしょうか。今まで流通業者に流れていた富を、地方の生産者が享受できる道が、ネットの使い方によっては実現しうるのではないかと素人目には思えるのですが、可能性はないのでしょうか。
投稿: しばやん | 2010.12.19 15:34