日経業界地図を読む
12月の初めに北四国巡業をしました。その折、新居浜の明屋書店にて「日経2011年度版業界地図」という書籍を購入しました。
図式やグラフが多用されていて、業界での協力関係や取引関係、主要な企業の売り上げや従業員数などが掲載されていて実にわかりやすい。
分野は「自動車・機械・造船」「電機・精密・通信」「環境」「エンターテイメント・メディア・コンテンツ」「素材」「化学・医薬・食品」「流通・医薬。食品」「流通・小売・チェーン」「「建設・不動産」「金融」「サービス」「メガグループ」などに分類されていて良く理解できます。
たとえば建設業界。1996年度の建設投資をピークに、見事に「右肩下がり」状態に。80兆円を越えていた建設投資額は、今や50兆円以下になっています。それにともない業者の数も右肩下がりに下がっています。
高知県などは主要な二次産業が建設業でした。この10年ぐらいで思いつくだけでも、大旺建設、香長建設、四国開発。四国土建と地元の大手ゼネコンが倒産・廃業しました。残存するゼネコン各社もリストラと転業を余儀なくされています。
南海地震対策など必要な公共建設工事はあるはずです。国・県・市町村の発想の転換が必要な時代ではないでしょうか。
一方高知県に於いても主要な産業の1つである量販店(スーパー業界)・こちらも全国的に1996年ごろがピーク。17兆円も売り上げがありました。2008年には13兆円以下の売り上げになっています。
売り上げが右肩下がりに激減しているのに、店舗面積は大幅に増えています。これは小泉内閣時代の「規制緩和政策」によりハゲタカ・メガ。スーパーのイオンなどが郊外に広大な面積の店舗を増設した影響なのでしょう。
そのおかげで地方都市の中心街商店街は壊滅状態に。中小スーパーも淘汰されました。正月も休みなしで日本の伝統文化も破壊するハゲタカ・スーパー。
環境にもやさしくないし。わたしはあの人工的なプラスチック空間が大嫌いであります。しかし全国的にはびこり、地方都市は衰退してしまいました。
一方右肩上がりに伸びているのは情報・通信部門。新たなインフラ産業として今後も発展するでしょう。図表を見ても思います。
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