「ロングセラー商品の舞台裏」を読んで
「ロングセラー商品の舞台裏」(成美堂出版編集部・刊・2010年)を図書館で借りて読みました。面白い本ですが1300円(税別)もするので、新刊本はよう購入しませんので、無料で貸し出していただける市民図書館の存在はありがたいものです。
サブタイトルが「国民的商品から学ぶ企画、開発、営業、宣伝のすべて」とありました。日常生活でありふれて身近にある商品が、開発時の苦労や、ヒット商品を維持するための真摯で懸命な企業の努力などが記述されており興味がありました。
まず「ヤクルト」です。今は常飲はしていません。子供の頃に近くにヤクルトの工場がありました。記憶が正しければ、今ボーリング他遊戯場になっているラウンド・ワン高知があるあたりでした。
子供の頃は瓶で販売されていました。当時ヤクルトに似た「ピロン」とかいう類似飲料もあったようですが、最近は聞かないので駆逐されたのでしょうか。いまやプロ野球球団も所有し、下の子供がヤクルトファンで、神宮での試合も見に行っているようです。
「日清食品のカップヌードル」も国民的な食品です。わたしは小学校時代にチキンラーメンの工場も見学に行き、「チキンラーメンができるまで」というレポートまで書いていました。ほとんど毎日食べていました。
カップヌードルは東京での学生時代に発売され、自販機までありました。当時流行していたマージャンしながら食べらたので便利な食品でした。
お湯をそそいでよく調理できるように「上が蜜で、したが粗」という盛り付けで、底部が中空になっているのもこの本で初めて知りました。お湯の周りがよくなるからだという説明に納得しました。
「金鳥かとり線香」も、1年のうち半年間以上世話になっている製品です。さすがに寒波で今の時期こそ使用していませんが、昨年は11月末までかとり線香を炊いていました。
蚊取り線香の原料の除虫菊は日本原産ではなく、現セルビア共和国原産の、キク科の多年草。大日本除虫菊(KINCHO)の創業者であった上山英一郎氏は、除虫菊を輸入し,日本で栽培しました。
仏壇線香業者との会話からヒントを得て、線香に練りこむことを考案しました。しかし棒状の線香ではすぐに効用はなくなります。苦労して現在の渦巻き型線香を思いつき、その商品が今に至って使用しています。
キンチョウはブランド品デスーパーでもなかなか特売にならないので、類似品をやむなく購入しますが、やはり効果は薄いようです。
その他、本田スーパー・カブや、永谷園のお茶漬け海苔、マジック・インキ、江戸むらさき、かっぱえびせん、など長く栄養されているヒット製品がこの本には満載だ。
寝転んで読むには最適な本でした。
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