頑張れ日本の大学生
一体何年間就職氷河期が続くのでしょう。今の大学生諸君は私らの頃と全く異なり、生真面目で良く勉強しているし、能力も意欲もあるのではないでしょうか。なのに採用されない。就職内定率が過去最低であるとか。
これは全世界的な傾向であるようです。欧米でもそうです。景気の良いとされている中国でも職にあぶれる若者たちが多数います。その1部がうさばらしに昨年反日運動をしたのではないでしょうか。
4年生の夏休みに会社訪問をすれば交通費や昼食をご馳走してくれました。当時も景気は悪いとされていましたが、今ほどのことはありませんでした。ちゃんとあるメーカーの社員になれたし、正社員になり労働組合の役員も経験しました。
植木等の「サラリーマンとは気楽な家業ときたもんだ」の高度成長時代には、経費や交際費をふんだんに使い、それでも大目に見られ、役得の「社用族」なんていう人達も確かに存在していました。
その最後の尻尾の人達がわたしなど社会人の駆け出しの頃にも「絶滅危惧種」でいましたね。「銀座で300万円使わないと出世しない」とかいうメーカーもいましたから。私の前の会社は全然ケチであり、そんな役得は全くない会社でしたが、福利厚生は充実していたようでした。社宅も寮もあり、スポーツクラブの法人会員でもありました。
今はそれはすべて夢幻の世界。10年ほど前から「成果主義」とかいう怪しげな手法が導入され、正規社員がどんどん解雇され、派遣社員と非正規雇用が工場だけでなく、事務職にも導入されました。賃金は切り下げられ、雇用も不安定になりました。こんな状態では結婚も出来ないし、子供もつくれない。
この先どうなるかわからないし、社会保障も不安・となれば消費が盛り上がるはずはない。不況はすべて小泉改革(格差社会の導入)以来の構造的なものです。
採用に当たり企業は学生に即戦力を要求しています。じっくり育てる余裕すらなくなったのです。
生ぬるい就労経験しかしていない私などは、ただただ今の学生さんたちにエールを送ることぐらいしか出来ません。とにかくめげず、へこたれず頑張っていただきたい!
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