[激震経済」を読んで
「激震経済」(読売新聞経済部・中央公論社・2010年館)を読みました。新聞社らしい克明なレポート記事が満載。トヨタやJALの不祥事。リーマンショックのレポート。GMの破綻。ギリシャの金融危機。デフレなど、今に連なる社会問題、金融危機の連鎖のレポートです。
読んでいてなるほどそうかとうなづきます。しかし性質上「解決策」は当然ながら書かれていません。
景気対策と称して行われた、大幅な金融緩和と、規制緩和が、大規模な金融バブルを誘発し、そして破綻し、世界経済に深刻な傷を負わしました。
それからまで3年も経過しないうちに、またアメリカは大規模な金融緩和政策を行っています。そのおかげで、絶滅したかと思われたハゲタカ・ファンドが復活、また石油投機を始めている。全く迷惑な話であります。
実態経済とは異なる、バブル経済に頼る経済社会はいびつです。読んでそう思いました。
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