ディベートとメディア・リテラシー
市民図書館で「ディベート入門」(松本道弘・著・中経出版・2010年)を借りて読みました。
「ディベート」という言葉はまだ日本では定着していません。「メディア・リテラシー」という言葉もそうです。
「マスコミがいちばん恐れるのは、政界でもなければ、財界でもない。産業界でも無ければ、教育界でも法曹界でもない。知的に洗練され、空気に踊らされない国民である。
つまりディベートに目覚めた、無名だが信念のぶれない市民である。」
「マスコミはリベラルのポーズを取りリベラルな道徳観をふりまわすことが好きだ。
彼らは「正義」とか、「人権の擁護者」という仮面をつけるので、平然と絶対的な価値観を押し付けるようになる。
とことが、ディベートを通じて啓蒙された市民は「絶対」に対して「相対」という立場をとるから、権力やマスコミに煽動されることはない。」
「マスコミが報道する氷山の1角より、マスコミが報道しなかった、水面下に隠された氷山の部分を自分の目で調べる。
真実とは、語られた部分と、語られていない部分とあわせたものである。この両方の事実から真理を発見する方法が、ディベートなのだ。」(P36 「ディペート「本当の問題点が見える)
談合記者クラブマスコミや、野良犬メディアなどの「一部の情報」に惑わされることなく、真実を追究しないといけない。そうしないと「とんでもない社会」になることは過去の歴史が証明しています。
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