議員定数削減の功罪
先日ある高知市議会議員と話をする機会がありました。財政破綻寸前の高知市政の惨状やら、医療福祉行政の話もしました。心配していたのは議員定数の削減問題。
「現在44人の高知市議会議員の定数を、10人減らして34人に。高知市の財政再建のためには議員の削減からという理屈もわかる。しかしそれでハッピーとは思えない。」
「当選確定ラインが大幅に上がりますね。2,500票を獲得しないと当選できなくなる。政党の組織や労組や宗教団体の組織票のない無所属の候補者にはハードルが高くなりますね。
市民の代表の市議会議員が、業界団体の代弁者にすぎない人達ばかりになる可能性がある。」
「他県の事情でも大幅に定数を削減した地方議会は、合意形成が難しくなる傾向がありますね。選挙後の会派の再編もあるでしょう。今回は6人の議員が引退しますが、新人もでていて大激戦は間違いない。でも投票率が高くは無いので、組織票を持たない候補者は苦しい。」
「議員定数の削減よりも、議員報酬の切り下げとか、日当制度にするとか、他にもやり方があっただろうと思います。
確かにごもっともなお話。しかし現実は既に決まっています。すでに何人も市議会議員が訪問してきました。
他人事ながら選挙も大変だと思いました。
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