フェイスブックの特長
昨晩のBSフジのプライムニュースは「フェイスブック」特集でした。情報業界の専門家による討論はなかなか面白かった。
実名主義の効用は、自分のなかで完了するのではなく、よりコミュニケーションをとり、よりクリエーションするために、信頼性を担保に急速にフェイスブックにて広がりました。
日本では先行するSNSであるMIXEやGREE,モバゲーなどが既に2000万人を超える会員を有している。フェイスブックは未だに300万人いない状態です。
しかし3年程前にはツイッターがこれほど普及するとは誰も予想されませんでしたから、日本のユーザーをつかめるかどうかはこれからであろう。
ビジネス面では「ファンページ」というものもあり、それは「双方向コミュニティサイト」として成長している。ただ今までは企業とユーザーが「1対1」でしたが、「コメントする」と、参加者全員が見ることになる。
「いいね」の信頼度が高まるとともに、シビアな評価にも繋がる。
「フェイスブック」は、非常に閲覧時間が長いという特色があります。ユーザーが何を食べた、どこへ行った、何を買ったという各人のデーターは膨大なものが蓄積されてきているので、新しいフェイスブック・コマースという通販部門も大きく出てくるでしょう。
京大や早稲田の入試で、ネットや携帯端末が「カンニング」と言うネガティブな印象で日本では語られることが多い。テレビや新聞などの規制メディアの記者の反感もあるからでしょう。
「実名主義」はリアルな社会でも同じで、「ココまでは話す」「ココまでは公開する」というメリハリと言うか戦略が必要となるのと同じです。「見られていること」を前提とした書き込みをする必要があるでしょう。
識者各位は、「ネット文化の歴史」と言いましても、まだ30年経過していません。ブログが7年目、ツイッターが3年目、ユー・チューブにしても3年程度。そのうえでフェイス・ブックですから。
アメリカのオバマ大統領は、フェイス・ブックを活用して支持者や小口献金を大量に集めた成功体験があります。
識者の提言は「とにかくフェイスブックを楽しむこと」であると。
「共有と共感」というのは、ツールをどれくらい使いこなすのか。「現実」を拡張する機能がフェイスブックにあり、コミュニケーションと人間関係を豊かにする可能性もあります。
チェニジアやエジプトの若者たちは「命がけ」で街頭デモへの参加を書き込んでいました。そういう社会運動にも活用される。
1979年のイラン革命の時代は、市民各位がホメイニ師の声が入ったカセットテープを持ち歩き、国民に浸透し、革命が成功するまで1年かかりました。今回のエジプトはフェイスブックのお陰で、18日で革命が成功しました。それだけのパワーがあります。
「SNSは単なる仲良しクラブではない。各人の情報管理能力が試されているのです。」と言うのが昨日のプライムニュースの結論のようでした。
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