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2011.04.14

原発技術者の思い上がりと散漫さが大事故を引き起こした

 福島第1原子力発電所の事故は「完全な人災」。「あってはならない最悪の事態」を回避する方法をすることがなかった。

 本当に原発周辺の野菜農家や酪農家、水産業の人たちは一方的な被害者。何も悪くはありません。それを「放射能が怖い」といわれ、出荷できない無念さを思うと胸が痛みます。

 技術者というか科学者であるヨット仲間の先輩は、福島第1発電所の罹災の報道に、即座に「これはチャイナ.シンドローム(1979年の米映画)になるよ。」と言われました。

映画「チャイナシンドローム 

 結果は全くそのとうりに。しかもスリーマイルやチェルノブイリは原子炉が1つだけの罹災事故でしたが、「福島第1原子力発電所は、GE製の性能のよくない原子炉が狭い敷地に並んでいる。1つの原子炉のトラブルと脅威が6倍になるわけで、設計思想が間違っていますね。」

 「しかも津波の高さ予想を異常に低く見ていた。これは技術者として失格。なんか絶対に津波は来ないという根拠のない自信にとらわれていたのでしょう。それだけで失格ですね。」

「地下に非常用の電源を設置するのもおかしい。そうであればきちんと防水処置をしないと。できたはず。原子炉自体は地震では安全に停止したのだから。それはいいが、冷却装置が破損すれば原子炉が危機に成るシナリオは原発設計者や運転者にはなかったようですね。完全な技術的な欠陥以外何者ではない。原発技術者のレベルが低すぎるよ。」

 「ロボットをドイツから借りるそうだが、原子炉作業は危険なので開発してなかったことが信じられない。下請け、孫受けの原発労働者を現場で安く雇用できるので、おそらく開発することを怠っただろうね。怠慢以外ないね」といわれました。

 彼によれば「想定外ということはありえない。」とのこと。大津波が仮に来ても冷却装置が破損しない工夫は可能であったはず。現実に福島第2原子力発電所と、女川原子力発電所は安全に原子炉は停止し、事故はお越ししていない。非常用電源が高台にあり津波の被害に遇わなかったからですね。そうした基本的な技術的な失敗を隠すために「想定外の津波」ということを発言する。それは言い逃れに過ぎない。」といわれました。

 「1000年に1度の地震や津波」に日本の原子力発電所は耐えられるのか?全国の原子力発電所の設備の検証を至急すべきでしょう。検証の結果耐震補強が無理であれば、原子炉を廃棄していくしかありません。

 思い上がった技術屋が昔の人たちの「言い伝え」を一笑に付し「原子力発電は120%安全」と強弁した結果が、今の悲惨な事態を招きました。本当に許されないことです。完全な「人災」なんです。怠慢が「あってはならない事故」を引き起こしたのですから。
Fukusimagenoatuhigai_3

 

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