間延びした番組「とさ金エイト」
NHK高知放送局
○○ディレクター様
「とさ金エイト」見ました。
正直「間延びした」番組でした。
「防災士」の登場は余計でした。番組の趣旨からしてもおかしい。
「防災ひと口メモ」とかやる啓発番組でやるべきです。バラエティ番組、毎日の夕方のローカル枠でやるべき番組です。
せっかく番組に岡村高知大学教授や大年さんが登場しているのに、今回は十分に活用されませんでしたね。それは番組の組み立てが失敗されたからです。原因ははっきりしています。
ただ大年高知大学教授が高知市内のポンプ場を訪問。電源やモーターが低い場所にあり、浸水すれば使用不能になること。それは全く知らなかったので、NHKが知らしめていただいたことは大きな成果でした。
それで長期浸水は宿命となる。担当者が言っていましたが、「浸水が半年は続くだろうと。復旧はその先であると。」
浸水している間は都市基盤のインフラ(電気・ガス・水道)は使用不能。
高知市内の2800ヘクタールが水没すれば、経済基盤もすべて崩壊するのです。それが「県都・長期浸水」なんです。
須崎などの大津波対策が第1部でしょう。でも画面でもありましたように須崎の場合は山があり、避難経路があるわけです。高齢者の問題がありますが、高台があるので、行政と市民が努力さえすれば、解決可能です。
ある意味解決は簡単です。
しかし第2部の高知市街地の長期浸水問題は、
「高知市ならではの」大変な問題です。解決はほぼ不可能なんです。
防災士の話の10分間はムダであり蛇足。実にもったいない!
○○さんわたしが事前に渡した内閣府の資料は読まれましたか?
平成17年3月23日に「津波避難ビルなどに関わるガイドライン検討会モデルケースによる検証結果について」(平成17年3月23日付けを読んでみてくださいよ。国は高知市下知地域を調査はしたものの、「どうしようもない」とさじを投げて帰っているのですよ。
あの「投げやりな」資料を見つけたから、二葉町は自主防災会をこしらえてきたのです。会長の森さんは須崎での南海地震の津波経験者。番組に出演された岸田さんは南海地震時の長期浸水の経験者。
その2人の話をベースに番組を組み立てたらよかったんですよ。余計な時間(啓発番組)は実にもったいなく間延びしました。
わたしらはむざむざ危険とわかっている地域に住んでいる棄民市民ですよ。
せっかく「長期浸水」問題に切り込んでいるのであれば、きちんと最後まで一貫して番組作りをやるべきですよ。
正直今回の番組にはかっかりしました。
小規模であると言われる昭和南海地震でも高知市下知地域は水没しました。
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