やはり原発関係者の”思い上がり”が事故の原因か
最近になってTVに出てくる原子力学者や関係者は「想定外の大津波で福島原発の電源設備が破損し、事故になった。」「地震では原子炉の運転は安全に停止した。」としきりに言い訳がましいことを言っています。
そして「放射能は漏れていますが、今のところ人体に影響はない。」繰り返しています。
知り合いの技術に詳しい人はこういわれていました。
「福島第一原子力発電所の原子炉は40年前に導入した米国GE製。今や旧式の機種。信じられんのは同じ型式の原子炉を同じ敷地に6つもこしらえたこと。これでは1つの原子炉の欠陥と破損が生じれば危険は6倍になる。」
「非常電源は地下にあるのであれば、防水処置や対策するのは常識。福島第2は予備電源が高台にあり無事だった。女川原発も助かっていた。何の根拠かしらないが津波は来ないという思い込みが施設関係者にあったんだろう。技術屋としては失格だな。」
「地震で原子炉は設計どうり安全に停止していた。これは福島第1でもそうでした。後のバックアップシステムを構築していないのは、思いあがりだろう。」
「放射能漏れを起したとき、危険な作業をするロボットの開発もしていないのだろうか。ドイツあたりから来るそうですが、このあたりも原発は安全だという根拠のない思い込みが、大事故を起したんだろう。」
ごもっともな指摘です。福島原子力発電所は、危機管理体制が全く出来ていないし、対策がすべて後手になり、首都圏3000万人に脅威を与え、計画停電によって経済活動にまで深刻な影響を与え続けていて、未だに解決のめどがたっていません。
「原子力発電所は120%安全です」といっていた事は、今となっては何の根拠も裏づけもないことであったようです。
古文書や昔の言い伝え、津波の碑などを軽視した結果、津波対策を怠った結果の大事故であったのです。
人間のこしらえた構造物が大津波で破壊されたのは、施設管理者に予断と驕りがあったからであると技術に詳しい人の指摘はごもっともと思いました。
チェルノブイリ原発事故は、運転中の人為ミスといわれていました。福島原子力発電所の場合は、危機想定のミスとしかいいようがありません。
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