原子力発電は制御できないのではないか
わたしは今まで、原子力発電所に興味もありませんでした。難しいし。日本の電力の3割5分が原子力発電所に依存しているし、四国は4割近くにあります。日本には既に54も建設され稼働しています。
放射性廃棄物の問題はなんとか解決さえすれば(現在は未解決です)、「なんとかなりやしないか」とぼんやりと思っていた小市民でした。
大地震と大津波で福島原子力発電所が大変な被害があったと報じられ始めたのは、地震発生直後から。記者会見をする原子力保安院や東京電力の発言は、聞いていてなんだか不安になりました。枝野官房長官も「たいしたことはありません」と言っていましたが、事態はどんどん大変になりました。
国家的1大事ということで、自衛隊や消防などの精鋭が投入され、必死で決死の体制での原子力発電所を制御しようと懸命にされています。多数の作業員の皆さんのご努力も含め頭が下がります。
しかし事態は一向に好転しません。外部から原子力発電所をコントロールする設備への電源供給が出来るようになったと、事態は少し好転したようです。その努力は成果を上げていただきたい。
やはり恐れていたように飲料水への放射能の検知や、野菜類などの出荷停止措置。水産物への影響も考えられます。風評被害という手ごわいものまで現れてきました。
やはり原子力発電は電源がなければ制御が難しいようですね。ならば現在正常に運転している原子力発電も、正常に停止させるためには、電気がないと駄目だということです。
ということは大災害には弱いということです。またひとたび制御不能になれば、押さえ込むにはとても難しい。ではどうするのか?
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コメント
しばやんさん情報提供ありがとうございました。
なるほど後始末が原子力発電は大変なんですね。「発電時の低コスト。二酸化炭素を出さない」特典はあるものの、その何10倍も廃棄コストがかかる。さらに今回の福島原発のような事故を起せば被害総額は未だに確定しません。恐ろしいものです。
今まで原発問題は難しく関心はありませんでしたが、このところ事故以来毎日日にちブログに感想を書いています。知れば知るほど原子力発電は地震列島の日本には合わないと思うようになりました。
投稿: けんちゃん | 2011.04.02 18:32
原子炉は運転を停止し、燃料棒を抜きとり、5年から10年間は自然に放置して放射能が減るのを待つ必要があります。その間にも冷却が必要ですから大変なコストがかかります。
次のサイトでは30年かかると書いてあります。
http://www.ne.jp/asahi/ma/ru/energy/hairo.html
今回の福島原発は、燃料棒を安全に抜くことが出来るでしょうか。海水を撒いたために、機器に塩分がこびりついてバルブが開かないことや、電気系統が回復しないことを心配しています。
投稿: しばやん | 2011.04.02 12:20