今週の”野良犬メディア”は出来が良い
今週の”野良犬メディア”の週刊現代6月25日号は、出来が良い記事が多かった。週刊ポストからは「煽り週刊誌」と揶揄されているが、内容も今週はあるので、今回はその指摘はあたらないと思う。
新聞やテレビでは全然情報が取れない(断片でしかわからない)原発災害問題への取材と報道では週刊現代はがんばっている様だ。それは確かであります。
巻頭のカラーグラビアは震災直後の街の様子と、3ヵ月後の様子を同じ場所、同じアングルで撮影しています。それはとても復旧の様子がわかるのでよい特集です。
スクープ】〈緊急調査で判明 異常な量の放射性物質を検出 原発から60km〉人口29万 福島市内が危ない (P32)
福島市は原子力発電所から60キロも離れています。しかし週刊現代などの調査では「異常な放射性物資を検出」しています。週刊現代は「今すぐ子供たちを集団避難するべきだ」と思いました。
無意味な「安全宣言」を出し続け、乱発している政府や原子力関係者・本当に信用できるのでしょうか?事実後から、放射線量が高い現実を知らされるからです。
〈飲料水は大丈夫なのか 政府はこれも隠している〉高濃度汚染水は地下水になった (P37)
これなども深刻な問題ですが、誰も対処できないし今後大問題です。
〈覚悟の「か」の字もない政治屋たち〉オレの代わりに野田に総理を キングメーカー・仙谷、何様のつもり? (P40)
これなどは、わけがわかりません。「大連立」という構想は後退したようですが・・政界は魑魅魍魎の世界。生活者からわかりません・
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1位は石破茂、2位に野田
新総理・大連立・解散総選挙を読み切る (P53)
こちらも「どうでも良い」お話。石破氏も「その気」に悪なっていますが、自民党内部での基盤は強くないだけにどうなのでしょうか。実現性は低そうd素。
36人もの東電社員が霞が関で「国家公務員」として働いていた〈「原子力安全委員会」の事務局にまで〉 (58)
週刊現代らしい「暴露」レポート。興味深い記事でした。
〈収容人数900人!〉もしスカイツリー450m展望台にいるときに、あの地震が来たら (P170)
【LOOK!】海江田万里の「軽薄」/「いわき出身」を涙で訴える班目委員長夫人/三越と伊勢丹 埋まらない「溝」/TBS『JIN』に登場する天才技術者/みずほ元会長の「心残り」
浜岡原発「被曝死」した作業員が遺した「3冊のノート」 (P62)
深刻な被爆の事実が記されています。満足な治療も受けられず亡くなった原発作業員の記録は胸を打ちました。
作家・真山仁「ニッポン沈没の大ピンチ、私はこう考える」(P160)
NHKの人気ドラマ「ハゲタカ」の作家真山仁氏。「自分の頭で考えず、その場の雰囲気で決断し、国の方向を誤った日本の政治、そして無責任きわまりない。」と批判します。
そして日本の高い技術のある地熱発電や、電力を安定して供給するシステムは世界1あんおだから、政治の迷走にとらわれず世界水準を目指せと真山氏は言われています。良い提言と思います。
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