
週刊現代8月6日号も、原発災害特集が組まれています。テレビや大新聞のメディアとは異なる取材と報道は、「野良犬メディア」とはいえ,
いまや貴重な存在です。日本独特の「談合・記者クラブ」へ入っていないから、自由に取材し、ものが言えます。
ただし「飛ばし記事」や「思い込み記事」も中にはあるかもしれません。それは読者である私たちが判断すべきです。
週刊新潮が「セクハラ疑惑」記事で、原子力安全保安院の広報官を追い込んだように、「野良犬メデァア」の有用性はそれなりにあると思います。原発記者クラブに週刊雑誌などのメディアは入会していないので、自由に取材報道できるのでしょうから。
全国民必読】〈恐るべし「情報操作と言論統制」〉まんまとコントロールされたマスコミと文化人 日本中枢の陰謀を暴く! 「原発と放射能は安全」国民の税金でデマを流布 (P36)

この記事は注目に値します。なんと税金で国民が自由に書いて発言しているブログやつイッターを政府機関や請け負い業者が監視しているというのですから。中国や北朝鮮状態になっています。
P36では「経済産業者傘下の資源エネルギー庁がある事業について入札を行う際の仕様書の1つである」とあります。以下のような記述でありました。
「ツイッター、ブログなどインターネット上に設置される原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報をモニタリングし、それに対して速やかに正確な情報を提供し、又は正確な情報へ導くことで、原子力発電所の事故などに対する風評被害を防止する」とありました。
週刊現代は「つまりこれは経済産業省=資源エネルギー庁による「ネット監視」事業の入札仕様書なのだ。この事業の入札に関する説明会が行われたのは6月のことで、7月13日に入札、同15日に開札が行われすでに請負業者も決定している・」とか。
福島第1原子力発電所の大災害の影で、税金を使って「国民監視」が行われるとか。呆れましたね。不正確な情報や、情報を隠匿して国民に不安を起こし、諸外国から全く信用されていない日本の原子力関係者と政府の原発対応であるのに、「自己批判」する姿勢は全くないようです。
個人ブログまで「監視」されているということは、この個人ブログも「監視」されているのでしょうか?そうであるならば中国の「電脳検閲官」が日本にも存在しているとのことです。

【独占インタビュー】俳優・山本太郎「原発マネーに汚染されたテレビと芸能界へ」 (42)
大昔に「たけしのダンス甲子園」で海パン 姿で踊っていた高校生の山本太郎氏。36歳となりタレント業をしていました。「脱原発」の意志を芸能界で表明したため、所属事務所を退社、現在はスケジュール管理も自分でしているという。
10人程度の集まりにも出かけ対話をしえちるとか。それでも先日NHKのお昼の時間帯の番組で出演していましたから。なかなか頑張っているようです。山本太郎氏の言われるように「僕なんかじゃなく有名なタレントが20人ほど脱原発を表明すればもっと影響力があるのにね」という発言はそのとうりでしょう。

こじあけられた被災地のATM 6億円の記録 (46)
原発被害で退避地区にあるATMが手際よくこじあけられ、現金が総額6億円程度強奪されていたとか。窃盗犯人は放射能を恐れない猛者のようです。バールと電動のこぎりで切断し犯行に及んでいます。
しかも防犯カメラも停電で作動しないため、犯人検挙の手がかりもないとか。
〈現地レポート〉牛肉だけじゃない 新聞・テレビがパニックを恐れて報道を自粛する「いま福島県で起きていること」 (P58)
このあたりの問題は、政府側も「風評被害」を恐れてかなかなか公表しない。しかし先日宮城県産のわらの飼料を食べていた牛から、基準値を超えるセシウムが「検出されたと、高知でもマルナカ、フジ、サンシャイン、サニーマート、イオンなどほとんどのスーパーの精肉売り場の製品でも検出された。規模が全国になり、安全な食品などないことが実証されてしまいました。

千葉県の高級住宅街 5万ベクレルの異常値 (64)
千葉県柏市の住宅街で、家庭の主婦が検査機関に土壌の検査を依頼、すると想定以上の高レベルの数値が検出されたとのこと。福島原発から200キロ離れているのに、この現実。どう考えればよいのでしょうか。
考えさせられる現実であります。首都圏3000万人は、被爆しているのかもしれません。福島県だけの問題ではなくなりました。
「汚染腐葉土」関西のホームセンターで発売中 (67)
小さな記事ですが、家庭菜園用に販売している腐葉土が放射能に汚染されているという現実。ほとんどが回収されたといいますが、今後も出てこないとはいえない話です。
普通は放射線測定器など所有していませんし、膨大な瓦礫の処理の中で、「二次製品」として家庭菜園用の腐葉土などがつくられていてもだれもチェックできません。食品は厳しく検査されていますが、土までは。これは盲点ですね。
わたしもプランターでゴーヤを栽培していますが、その肥料などの土が汚染されているのかどうかは、販売者側を信じるしかありませんから。

「ICRPの健康基準なんか、信用してはいけない」 (68)
「ICRPのリスクモデルは。1952年につくられたもので、その基準値は軍需産業が核実験を正当化するためのものです」(クリス・バズビー博士 欧州放射線リスク委員会)は言っています。
欧州にも「原子力村」はあり、良心的な原子力科学者は研究機関から追放される歴史もあった。だが少数の科学者の良心で研究は続けられているとか。
日本政府のリスク管理は不十分。ちゃんと退避処置をとり、金銭的な補償もしなければならないと主張されています。
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