佐川町で交流会実施
「仁淀川町ー二葉町交流会」ですが、今回は佐川町文化会館で7月31日に開催しました。段取りをされたのは中嶋健造さん(NPO法人土佐の森救援隊事務局長)です。
「二葉町側は、万が1の震災後の疎開地を確保するため」「仁淀川町側は、山間地農業での小規模農地の維持のため」、日頃からの交流を深めるために、農産物を直接買い取ることを前提とした関係を深めることにしました。
今日の会合では、佐川町の生産農家の人も3人加わり話し合いをしました。二葉町が4人。仁淀川町が6人、佐川町が3人出席されました。
また生産者と消費者が流通業者を介在させずに、直接交流するCSA農業という事例を活用しようということになり、CSA農業に詳しい松村啓司氏も交え交流会を行いました。
参加者の自己紹介の後、松村啓司氏により、アメリカのCSA農業の事例説明がありました。「消費者側が出資し、生産者はリスクなしに農産物を栽培し、それをすべて消費者が買い取る。という仕組みです。」
事例紹介では数年前からCSA農業を始めたという30歳の若い農業者が、アメリカでは小規模農業を手がけ、多品種少量生産で、100種類を超える農産物を栽培し、販売していました。
松村氏によりますと、消費者側は年間数万円を先払いし、栽培農家の野菜をすべて買い取るという契約。画像では「知り合いの農業者が生産している野菜は安心できる。もうスーパーなどで産地が不明な野菜など買う気がしない。」「野菜の本当の味がわかる。」「長距離輸送して野菜を運ぶ意味はない。化石燃料の無駄遣いである。」という消費者の声が紹介されていました。
一方仁淀川町の農地は山間で狭く、自家消費される以外は、わずかなもの。でも自分たちが食べるものですので、農薬は微量に使用しても、大量に使用はしないでしょう。
ただ農産物を誰がそうやって集め、それをどうやって高知市まで持ってくるか。
また今回から参加された佐川の生産者は、有機栽培農業を展開されているようでした。
日本では前例のない事業をやろうとしています。今は手探り状態です。それでいろいろ話は出ていましたが、「お試し」ということで、9月から11月までの3月間、二葉町側が野菜を買い取ることになりました。
具体的な数や、取引金額などは、今後取り決めていくということになりました。高知さんさんTVと朝日新聞高知総局の記者が取材をされていました。
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