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2011.07.19

久しぶりの"野良犬メディア”

 Hyoushi


野良犬メディアの老舗の週刊新潮が、原子力保安院の西山報道官の「不倫」問題をづスクープしたがために、彼はテレビ画面から消えました。2週間ぶりの週刊現代7月30日号を、雨の中コンビニに買出しに行きました。

 「3・11」以降、大新聞やテレビ報道が、国民の知りたい情報を正しく知らせていないのではないかという苛立ちがありました。野良犬メディアの1つである週刊現代は、いわゆる「原子力村」から村八分にされた原子力学者や評論家に早くから取材し、情報を提供してきた功績があります。

 今週号もなかなか、衝撃的な記事が並んでいます。
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【独占スクープ告白】〈全国民必読明日はわが身 子供を傷つけてしまった……父の、母の、この怒りと無念さが分かりますか〉「わが子のオシッコからセシウムが出て」 (P36)

 「国の基準」を信じていては、自分の子供たちが被爆していたという衝撃の事実がありました。子供たちは、部活などや通学時に被爆している 。しかし政府や原子力関係者は「健康には影響はない」と現地へ来ることも泣く、テレビで言い続けています。

 風評被害をたてるなというキャンペーンも一方にありましたが、そのなかでの自宅や通学路、部活での被爆の事実に、驚きました。個人的に原発から遠い地域に親戚を頼り個人的に疎開している人たちもいます。でもそのつてのない人たちは福島にとどまり被爆し続けている事実には唖然としました。
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ハラミとハンバーグに要注意 あなたの食卓にセシウム汚染牛肉 (P40)

 最近、セシウムの含まれているわらを食べた牛が被爆していたとのニュースが報道されました。すでに処理され、牛肉として全国各地のスーパーに流通。高知でもフジ桜井店でも見つかったそうです。

 問題は業務用の加工肉のハンバーク製品などになれば、全くわからないということです。こうなるとBSE問題と同じで、加工食品として放射能汚染された牛肉が使用されても対策はなさそうです。

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税金で「国民洗脳マニュアル」を作っていた (P44)

 このあたりの「暴露記事」は2野良犬メディア”の真骨頂ですね。

「生活のためには原子力は仕方がない。既に3分の1の電力がそうだから」と広報にかならず3分の1という数字を入れるという。父親から説得するような広報に努めるとか、あの手この手の広報戦略が公開されている。

「原発があんければ電気が足りない」という繰り返し、巻き返しの広報の刷り込む工作がその典型であると週刊現代は言います。

 広報マニュアルは日本原子力文化推進振興財団が主導してきたようです。同財団は文部科学省と経済産業省という官庁から業務委託を受け、電気事業連合会や東京電力、関西電力、三菱重工や電力メーカーの幹部も理事になっているとか。

 会員企業の賛助金と、国からの受託事業収入で年間財団収入の34%を占めているようです。週刊現代7月30日号がレポートした記事は20年ぐらい前の手口の記述ですが、表現が今はソフトになっているだけのことのようですね。
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いっそ、河野太郎を総理に (P48)

 河野太郎氏は、一貫して原子力核燃料サイクル政策は無駄だし、危険だからということで反対してきました。ご自身のホームページブログもわかりやすく説明されています。

 ごまめのはぎしり 

河野太郎ホームページ

 この人の主張は一貫しています。自民党も河野太郎氏をいつまでも変人扱いして閑職に追いやるのではなく党幹部に抜擢すべきでしょう。彼が総裁になれば政権奪還できるかもしれませんから。石原ー石破ー小池の3役は軽すぎるし,次期総理の器ではありませんから。
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【衝撃スクープ!】〈本誌が英国研究所と共同で独自検査〉福島市の大気 恐るべき検査結果を初公開 (P52)

 週刊現代は放射能測定機器を記者が持ち独自の測定をしています。その独自の数字を今週は公表しているようです。


福岡で死者207万人 玄海原発3号機大爆発 (P58)

 玄海原発が、福島第1原子力発電所の事故のあと再稼動の第1号なるはずでした。ところが、大変危険な古い原子炉であることや、安全対策にも問題があり、「やらせメール事件」などが発覚し、無期限停止状態に。

 週刊現代では もし玄海原発3号機が爆発をおこした影響を書いています。それによると四国まで人が住めなくなる可能性があるとか。
 テレビや新聞ではめったみみかけない原子力学者の人たちのコメントが掲載されています。

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総理も東電もどうかしている (P62)

 前原発担当の内閣総理大臣補佐官馬渕澄夫氏のインタビュー記事です。

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