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2011.08.09

あざといジブリの広報戦略

Cocorikosakap

 8月9日はNHK総合で7時半から8時45分という黄金時間帯での放映です。「コクリコ坂。父と子の300日戦争 宮崎駿・宮崎吾郎」という番組です。ドキュメンタリーで制作されていました。

 「コクリコ坂から」は高知ではハゲタカ・イオンのシネコンで上映しています。その最中にNHKが特集を組むとは「異例の」ことではないでしょうか。

  ブログ記事「コクリコ坂から」を観てきました

 他の夏休み上映中の映画と言えば「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」と「劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 」の家族向きの映画が並んでいる。

 どちらかといえば「耳をすませば」的な10代の青少年のほのかな交流と恋愛ドラマ風なので家族で団体鑑賞する映画ではありません。動員は昨年の「かりぐらしのアリエッティ」ほどの動員ははかれないでしょう。

 宮崎父子の因縁をわざわざ番組をこしらえさせる戦略は「あざとい」と思いますね。ドキュメンタリーを撮影するには、とことん密着取材をしないと取れない。それをジブリはNHKのスタッフを会社に入れて撮影させていますからね。

 日本テレビとは提携しかなり密接なキャンペーンをやっています。それに加えてNHKの全国放送があえて番組にする意味はなんであるか考察してみたい。

 90分のドキュメンタリー番組でしたが、不覚にも途中で寝ていた部分がありました。なんか「演出」を感じるし、「広報」のあざとさを感じたからでしょう。そうまでして「売るか」というあつかましさでしょうか。なんだかなじめない。

 「実態」を見せようとしてNHKのカメラは密着するが、撮れば撮るほど虚像になる。そんな感じですね。現実味というか、迫力がない画像であるし、伝わってくるものがない。

 宮崎吾郎氏は、公園建築の監督をしていたのですから、その手法で押し通せばよかったと思いますね。折衷し、接木をしたような作品になったことがよくわかる。

 スタジオ・ジブリは所詮は「個人商店」にすぎないことがよくわかる。宮崎駿以上の逸材は出てこない理由が,今回の番組でよく理解できました。大変な危機感が溢れた緊張感は伝わってきました。感想はそれだけです。

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