水没予定地住民からの知事への手紙
(1946年の規模が小さいとされた昭和南海地震でも高知市下知地域(二葉t町も含む)や潮江地域は地盤が一メートル以上沈下し、3ヶ月以上水没していました。)
高知県庁と二葉町自主防災会情報班長の西村健一との「やりとり」を情報公開させていただきます。南海地震で罹災し、長期に地域が浸水が予想されている県民市民には参考になろうかと思います。
まず2011年7月28日に、高知県知事へのメールを以下の内容で送信いたしました。
高知県知事
尾崎正直様
1週間前に高知県庁の担当部署に直接メールにてお便りをしていましたが、受領したとも、またこちらの要望に対してもなんの回答もございません。
どうやら担当部署に県民が直接メールをしましても、誰も見ていないようです。それで知事様宛にお便りをさせていただきました。尚担当部署に送信したメールを貼り付けさせていただきまして、送信させていただきます。よろしくお願いします。
高知県危機管理部
危機管理部長
森部慎之介様
いつも南海地震対策ではお世話になっております。
高知市二葉町で自主防災会をしています西村健一と申します。
「高台の市町村への疎開への橋渡しをしていただけますか」
私が居住している高知市二葉町は、平均海抜が0・2メートル。
海に近く、地盤が弱く、想定される南海地震が起これば、甚大な被害が出ます。
更に最大2メートルの地盤沈下が想定されています。長期にわたる浸水地域になることは確実です。
高知市下知地域は、二葉町も含め低地です。1946年の昭和南海地震は小規模と言われていますが、地域は一メートル地盤沈下し、地震後約3ヶ月間浸水しました。
二葉町自主防災会は2006年12月に結成されました。 地域に自然地形の高台も耐震性のある公共建築物も皆無です。
2007年に防災マップを作成する場合に大いに悩みました。
そこで、町内の4階建て以上の民間マンション所有者にお願いし、自主防災会と町内会と、所有者とで3者協議をして、「津波時一時待避所」とさせていただきました。階段・廊下などの共用部分に、津波が襲来する24時間、30時間、退避させていただく場所を自主防災会独自にこしらえました。
しかし3月11日の東日本大震災は、当時の「被害想定」を覆しました。地盤沈下もより大きくなり、地域の長期浸水状態は確定になりました。
それで、橋渡し役の人たちがおられましたので、6月5日に仁淀川町へ二葉町関係者26人が訪問し、地元の方々と交流しました。
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/in-4869.html(モニター疎開IN仁淀川町)
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-8b71.html(新聞報道など)
お互いの信頼関係をこしらえるため、仁淀川町の農産物を二葉町側が
直接購入し、町内で販売することから始めたいと思います。
7月8日(金曜日)放送のNHK「四国羅針盤」の番組にもその動きが取り上げられました。
http://www.nhk.or.jp/matsuyama/rashinban/rashinban_01456.html
その番組の中で森部部長様が、
「長期浸水の地域に居住する県民に対しては、高台の
市町村への疎開や避難を想定した対策を検討したい」と
発言されていました。
大変心強い発言として視聴したものでした。
高知県庁として、低地の長期浸水地域が予想される県民が、
高台の市町村に疎開や、避難、移住を前提として活動することに
サポートしていただけるのでしょうか?
そのあたりをお知らせください。よろしくお願いします。
(連絡先)
西村健一 二葉町防災会・情報班長
高知市二葉町17番4号
メール map@nc-21.co.jp
二葉町防災新聞・blog
http://futaba-bousai.cocolog-nifty.com/
そしたら2011年8月10日付けで「回答」が送信されてきました。
西村 様
日頃から大変お世話になっております。
先日いただきました知事への手紙の回答について
別添のとおりお送りしますのでよろしくお願いします。
この度は、お返事が大変遅れ申し訳ございませんでした。
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高知県危機管理部 南海地震対策課
チーフ(計画推進担当)浜田 展和
〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
TEL 088-823-9096
FAX 088-823-9253
E-mail norikazu_hamada@ken3.pref.kochi.lg.jp
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