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2011.08.20

夏ばて気味の"野良犬メディア”

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2週間ぶりの「野良犬メディア」を購入。週刊ポスト9月2日号と週刊現代9月3日号。それぞれ400円。それに今日は20日で「ビックコミック・オリジナル」も購入したので、なんと1090円の出費。それでも内容があればいいのですが。

 全般的に野良犬メディアは「夏ばて」気味。充電しているはずなのに、パワーがない。野良犬が談合記者クラブマスコミのように「権力の番犬」になればわざわざ購入して読む価値などなくなります。

 週刊ポストのほうが「今週はまし」のようでした。それは「日本の悪者」小沢一郎氏をきちんと評価し、論評しているところです。予断と偏見にとらわれたマスコミの小沢論は歪んでいます。彼らの言う悪の小沢氏であれば、「とっくの昔に政界からいなくなっているはずですから。

 とはいえ関東から「世界のSEX絵画」特集などのいわゆる「穴埋め」記事で埋めることも週間ポストも夏ばて状態と思われますね。きちんとした取材と検証を野良犬メディアであればこそしえtもらいたい。この種の記事は「専門誌」がやればいいのである。野良犬には色気は不要である。
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小沢一郎を18年間抹殺し続ける日本というシステム 〈核心直言〉カレル・ヴァン・ウォルフレンが喝破! P36

 これは週刊ポストで久しぶりに読み応えのある記事。マスコミごぞって悪者に仕立てる小沢一郎氏。どうやら「変な」裁判でも、彼の秘書も小沢氏本人もどうやら無罪になる見込み。小沢氏を排除する人たちが「クリーン」なのかと言えば全然違うようです。

 コメントを寄稿したカレル・VAN・ウォルフレン氏(アムステルダム大教授)は長年日本政治を研究してきた結果「またぞろ政・官・報(マスコミ)から「反小沢」の大合唱が巻き起こっている。この恒例行事は日本の歪んだ民主主義政治の象徴である」と看破しています。

「なぜ小沢氏に対して異常な人物破壊が繰り返されるのか。それは小沢氏が過去18年わたって行ってきた政治行動が理由にある。」

「小沢氏の行動は、国民の代表である政治家が統治する政府をつくろうとする試み(現在は官僚が統治している日本)、それが国民に抜本的な政治改革の必要性を認識させた。」

「だが政治のシステムを抜本的に変えようとすると、官僚、政治家、大メディアなど従来のシステムの中に居る人間たちは、自らの既得権が脅かされることへの恐怖心を持つ。日本の背後にいるアメリカにとってもそれは同様だ。」

「そのため、政権交代が現実味を帯び始めると、小沢氏が率いる民主党に対する妨害が始まった。民主党が自民党と違う行動を取ること自体、彼らには脅威である。これが現在も続く検察・大メディアにいる執拗な反小沢キャンペーンの背後にある力学である。」(P37)

 このあたりのカレル・VAN・ウォルフレン氏の現状認識は全く正しいと思いますし、的を得ているとも思いますね。そして彼はこうも言っています。

「官僚とメディアの暴走を止め、日本で始まった新しい政治を定着させるのは今しかない、日本の国民が選挙で選んだのは政治家であって、検察や大メディアではない。

 小沢氏は私との対談で「現在の無責任状態が続くと日本には永久に民主主義が根付かない」と語った。その意味からいえば、国民の代表者(小沢氏9に対する官僚や大メディアの抹殺行為を終えさせることー。

 それが日本人と民主党議員に課せられた「責任」なのである。(P38)

 確かに「小沢バッシング」は異常すぎますね。それだけ「本質」をついているからでしょう。小沢氏が「無罪が確定」するのは、来年夏。その頃まで日本社会が健全でいられるのか。世界不況の噂も出ているしわかりません。


「脱小沢」暗黒代表選 全内幕 P32

 とにかく「乱立」ぎみの民主党代表戦の候補予定者たち。噂の人物は皆「芯」がないようにも思えますね。「大連立」と「反小沢」がキーワードのようですが、それでは日本の難局を乗り越えられそうもありません。

 表には出ていませんが、小沢氏の意向も尊重されなければ、民主党政権は崩壊し、政権担当能力がない自民・公明が主導権をとる政権に何が期待できようか。それが「駄目」だから国民は民主党政権を2009年に選択したのです。

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 裏読み経済レポート 世界経済「謀略説」の黒幕たち P39

 アメリカ政治の与野党対立はウォール街も巻き込み大混乱。アメリカ経済は終焉を迎えるとか言う論調も目立ちますね。よくわかりません。

 日本企業は「円高」を最大活用して海外企業を買収してしまえとも言っています。それは良い考え方であると思います。                                                           

がんと生きる時代「告知せず」という決断 P43

大研究 極端に運のいい人 とことん悪い人 P137

【ワイド】この人たちの“代表選”


・〈石巻〉ニセ医者「俺に騙された朝日新聞がアホ」 P143

・萬田久子が頭を悩ます「夫の始末」 PP144


・「日本軍性暴力パネル展」を仕掛けた日本の「市民団体」P145


・ボケとツッコミで少女の心を開く ナニワの「オバちゃん夜回り隊」同行記 P146

 この記事は実録のようで面白い。青少年問題を考えさせる記事でした。

あぁ、幼な妻 その悦楽と現実と 年の差20歳以上の伴侶を得た男性10人の告白 P154

【夏の野球ワイド】白球の行方


・木内幸男 常総学院前監督「高校野球がもう嫌になったべ」 P148
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 週刊現代は「完全夏ばて号」であり今週号は読むに値しない。今週号は原発災害関連記事が1つもない。北海道泊原発が早くも再稼動しました。このあたりの裏事情の暴露記事に期待していましたが、全くないのは「夏ばて」している証拠。

 中国の鉄道記事をこれでは日本人は笑いものにできませんね。福島第1原子力発電所の事故が全く終息していないのに、はやくも原発を再稼動させるとは。これほど非常識なことがあるのでしょうか?「原発利権共同体」に切り込んだ野良犬メディアらしい記事に期待をしていましたが、全くないので幻滅しました。

 関東グラビアは食紀行と巻末はエログラビアで食と性の欲望でパージを埋める手口。野良犬メディアはあまりそういう「穴埋め」記事を掲載していただきたくない。それはその種の「専門誌」に任せ、野良犬らしく権力に向かって吠える姿勢がなければならないのです。

【全国民必読】9月 再びの大暴落に備えよ P32
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 アメリカ経済の破綻が近づいていると談じるーパニック記事。「ドル崩壊、アメリカ経済は2度死ぬ」とある。いまやアメリカ人の多くは、仕事もなく、貯金もないのでどうしようもない。また「ドル安」になったところで、製造業が壊滅じているので、雇用を生み出す企業はない。

 軍事費用を削減して経済対策をしなければいけないのに、それをしていない。このままでは世界不況に突入と週刊現代は煽り立てている。


・急げ! 株・投信・債権「万事休す」になる 外貨預金は即解約を P37

 これも動産をもっていない貧乏人には関係ない話ですね。


・「金投資」で確実に儲けている人たち P39

ショボすぎる「新総理・野田佳彦」 P42

 いまさらという記事。いつのまにか「本命視」されていましたが、円高是正策もなく、財務省のロボットという印象しかありません。この不況で増税なんぞやられたらそれこそ大不況になりますね。


被災地で大活躍した「ニセ医者」騒動記 P46

 これまたお粗末なメディアの内幕暴露合戦ですね・


安愚楽牧場 消えた「創業者一族」 P54


堺屋太一×古賀茂明「官僚というもの」 P58

 いつもの雑談です。

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