政府の生活再建ハンドブック
政府広報の「生活再建ハンドブック」という印刷物がありました。どこでもらってきたのかは忘れました。5月2日に成立した補正予算(4兆円超)のご案内とあります。
「東日本大震災の被害にあわれたみなさまを支援するための補正予算が成立しました。」(平成3年5月21日発行)とあります。
補正予算の規模は総合計が4兆153億円です。内訳は災害復旧活動の継続に、2593億円。公共施設などの復旧1兆2019億円。地方交付税増額1200億円などとなっていました。
金額は大きいようですが、罹災者1人1人にとりましては、微々たる額です。とても生活再建などできません。
災害弔慰金は、生計維持者が死亡された場合は500万円。その他の人は250万円。被災者生活再建支援金は1世代最高100万円。加算支援金(住宅の再建方法に応じて200万円)。災害障害見舞金は生計維持者は250万円。その他は125万円。
災害援護資金の貸付は、150万円から350万円を無利子で貸付ます。償還期間は13年。
冷静に考えましても、自宅の家屋が全壊し、仕事場も失った場合、はたしてこの程度の「見舞金」で生活再建できるのでしょうか?全く無理ですね。金額が少なすぎますね。
もし明日南海地震が起きて、津波で会社の事務所も倉庫も自宅もすべて流され何もかにもなくしてしまったら、再建は不可能です。借金して働く見込みはありません。
この「生活再建ハンドブック」を見て暗澹たる気分になりました。
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