10冊の本を読みました!
高知市の下知市民図書館が、9月から建て替えのためにすぐ前の民間施設へ移転します。そのため9月1日から20までが休館に。8月の終わりに借り入れ限度の10冊の本を借りてきました。
ジャンルもばらばら。思いつくままです。「若き友よ」(五木寛之・著)「ぼくの血となり肉となった500冊 そして血にも肉にもならなかった100冊」(立花隆・著)「科学者 寺田虎彦」(宇田道隆・編著)「ワールドカップ伝説2010 日本代表編」(ベースボールマガジン・刊)「とっさの機転」(逢沢明・著)「知識ゼロからの現代史入門」(青木裕司・著)「南海の翼」(天野純希・著)「戦国を終らせた女たち」(童門冬二.著)「山内容堂」(平尾道雄・著)「山内容堂のすべて」(山本大・編)でした。
歴史関係が5冊、随筆集が3冊、ハウツー本が1冊、スポーツ関係が1冊です。全体的に「軽い」本ばかりです。わたしの知的水準はその程度です。
なんせ8月は台風と雨と家内の長期旅行で海でのセーリングが出来ず、9月も台風の影響で全くセーリングが出来ません。2ヶ月間も海で遊んでいません。異常な事態です。
それで図書館で借りてきた本をすべて読破しました。「晴耕雨読」で「雨読」ばかりでしたから。テレビを見なくなった影響も大きいですね。
「若き友よ」(五木寛之・著)は、作家五木寛之氏が、若い人たちに書かれた手紙集ですね。音楽、オートバイレース、仕事など若い人たちとの対話を懸命にしている姿勢に好感が持てます。「上から目線」ではありませんでしたから。
「ぼくの血となり肉となった500冊 そして血にも肉にもならなかった100冊」(立花隆・著)は、評論家立花隆氏の知的な背景を知る手がかりの読書遍歴書です。人文科学に留まらず、社会科学や自然科学書、警察や裁判所の記録の収集など徹底した調査の証です。かつて作家の司馬遼太郎氏も、徹底した歴史書や郷土史の調査をされて、蔵書も凄いと思いました。立花氏の知的領域(守備範囲)の広さには驚嘆です。
「科学者 寺田虎彦」(宇田道隆・編著)は、寺田虎彦の研究室の弟子や孫弟子たちが思い出を語るという編集本。皆物理学者なので、文科系の私には理解不能な内容がありましたが、地震や災害に対する記述には共感を覚えたものでした。
「ワールドカップ伝説2010 日本代表編」(ベースボールマガジン・刊)は、昨年のワールドカップ南アフリカ大会の記録写真集です。わずか1年前の出来事ですが、見ていて選手も変わったので、遠い昔の出来事のようにも思います。
「とっさの機転」(逢沢明・著)はハウツー本。社会生活でよくある追い込まれた時の「とっさの一言集」。あまり参考にはなりませんでした。
「知識ゼロからの現代史入門」(青木裕司・著)は予備校の講師の人の著作です。現代史がわからないと時事問題がわからないから、金融や経済、情報系の会社へ就職を目指す若者には必見本とか。現代史ではやはり池上彰さんのほうがわかりやすいですね。
「南海の翼」(天野純希・著)は、戦国時代末期の四国の覇者となった長宗我部元親の栄光と挫折の物語。隠密活動をしていた部下の観点から描いている視点が特異でした。
「戦国を終らせた女たち」(童門冬二.著)は、今年の大河ドラマ「江」と重なっているので読みやすい歴史小説でした。織田信長が提唱した「あゆちの風」を皆が意識するという設定はある程度説得力をもっていました。
「山内容堂」(平尾道雄・著)「山内容堂のすべて」(山本大・編)の2冊は、江戸時代末期の土佐藩藩主山内豊信(謹慎中に容堂と名乗る)の物語。一地方の田舎の藩主でありながら幕政に口出しし、大政奉還を提案した政治家でもありました。複雑な思想は、藩士の武市半平太にも理解されず、武市の独断から血で血を洗う政争になり、多くの有能な土佐藩士が志半ばで倒れました。ええ加減さと凄さが共存していた人物でした。
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