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2011.10.12

車椅子で突っ走った叔母・従兄弟の5日間の高知

 10月7日から、11日まで4泊5日の日程で、北海道札幌市から叔母と従兄弟が高知へやってきました。7日のお昼過ぎに高知空港へ降り立って来た叔母は、航空会社の係員に付き添われ、車椅子で到着。ロビーでこちらが用意した車椅子に乗り換える。

 エレベーターで2階へ上がり、空港ビルの飲食店で昼ごはんを母と4人で食べました。
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 ホテルへ送っていく前に、うちへ来てもらいしばし懇談。
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 それから宿泊先のオリエントホテルへ行きました。駐車場で停車し、車椅子を出して叔母を載せる。エレベーターは狭いがなんとか乗り込める。鏡がないので、方向がわからない不便さ。

 部屋は2人部屋だが、従兄弟が「風呂とトイレが不便。母さんは足が悪いから風呂桶をまたげない。洋式トイレの便座も高すぎて使用しづらい」とのこと。フロントに早速電話をし、要望を伝えたが、4泊の間なにも改善されず。ホテル側は部屋を見に来ることもありませんでした。「心のバリヤーがあるオリエントホテル」の対応。駄目ですねこれでは。
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 到着した日はうちの家族と叔母と従兄弟で7人で会食しました。高知新阪急ホテルへ行き和食を食べました。

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 新阪急ホテルはバリヤフリーですが、皆がテーブルを囲む「掘りごたつ方式:の部屋では叔母の移動には苦労しましたね。

 10月8日〔土曜日)は叔母と従兄弟は別行動。車椅子をそのまま貸したので、タクシーで親戚まわりをしたそうです。晩は従兄弟と高知の街へ飲みに行きました。葉牡丹とポアラーというショットバーへ行きました。
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 〔当日葉牡丹は凄い人。従兄弟はその雰囲気に大満足でした。)

 9日は叔母の「願望」の日曜市へ行ったようです。従兄弟が叔母の乗った車椅子を押し、グランド通りのオリエントホテルから高知城前から追手筋南側道路東西2キロの街路市である日曜市を散策していました。端から端まで2時間半にわたり散策。

 文旦を3箱購入し,宅配便で送付。うるめやら干物をしこたま買い込み、車椅子の後ろに袋をたくさんぶら下げていたようでした。11時にひろめ市場前で合流。日曜市は大変な人出でした。でも大変喜んでいました。
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 アーケード商店街は、通路がフラット。母〔86歳〕が、叔母〔90歳)の車椅子を押して歩いています。超高齢者姉妹です。
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 10日は、叔母と従兄弟と母と4人で、北川村の「モネの庭」と、室戸市の「ジオパーク」へ行きました。「モネの庭」は素晴らしいと喜んでいただきました。あそこはバリヤフリーの施設も観光地としては充実しています。申し分ありません。ギャラリーの建物にエレベーターがないことだけが残念でした。
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 昼食もゆっくりとれました。
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 室戸ジオパークもおおむねバリヤフリー対応はしています。ただし駐車場の1台1台のスペースが狭い。車椅子用の駐車場も見当たりませんでした。探せばあっかかもしれませんが、わかりません。車椅子用トイレは利用できましたが、清潔ではありませんでした。
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 私たちが廻った限りで高知県の観光地で、満足できるバリヤフリー施設〔合格点)は、高知空港施設と、北川村モネの庭でした。田野町の道の駅はかろうじて合格ですね。

 不合格は日曜市周辺の環境。車椅子利用者トイレはありますが、清潔感がありません。いかにも臭い公衆トイレであります。アーケード商店街も散策しましたが、アーケード内にはトイレがありません。観光高知が泣きますね。

 ホテルの対応も「最低」でした。北海道からの高知ツアーで連泊できるのが、今回叔母と従兄弟が5日間宿泊したオリエントホテルと、高知新阪急ホテルとパレスホテルであったそうです。オリエントホテルは不合格でした。後2つはどうなのか?

 観光ホテルのバリヤフリー対応が極めて遅れています。ハード面というより、従業員教育も含めた、「思いやり」のある対応が今後望まれますね。今のままならハンディのある人は、高知県へ観光へは来ないでしょうから。

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