「あなたはもっと怒っていい」を読んで
「あなたはもっと怒っていい」(和田秀樹・著・新講社2011年刊)。筆者は東大医学部を卒業した精神科の医師・いわゆるメンタルヘルスの専門家です。
怒りをストレートに「表現」していくことが大事であると筆者は述べています。不満があるならごまかしてはいけないとも言っています。
「怒りや不満はたしかにネガティブな感情ですが、ごまかそうとするからネガティブになります。「わたしはもっと怒っていいんだ」と気が付いたときに、怒りの方向性さえ間違えなければ、きっと生きる力にプラスになります。」(P29)
筆者はこうも言っています。「世の中には他人の痛みに鈍感な人がいます・(P165)「想像力のない人間が、人の上に立ってはいけません。」(P167)とも言っています。とくに国政のリーダー層の「想像力の欠如」が大問題ですね。
著者はブログでも吠えておりますね。
和田秀樹オフィシャルブログ http://ameblo.jp/wadahideki/
「怒らないから人間が出来ている」というのは大嘘。我慢をせずに言いたいことを言えばいい。わたしも過去言いたいことを言ってきた。ブログの題名も「けんちゃんの吠えるウッチング」ですからね。吠えている。
それでいいんです。大物なんかにならなくてもいい。自分の言いたいことやりたいことをして人生を楽しく過ごしたいだけですから。
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コメント
しばやんさん「吠えましょう」。健全に「吠えて」おればストレスはたまりません。
筆者はメンタル・ヘルスの専門家です。食九羽の上司からパワハラやセクハラされたのに、直接上司に怒りを向けずに、我慢したり気をそらしたり、八つ当たりするから精神がおかしくなるんだと。
健全な怒りは、社会を健全にします。
この種の本は「だいたいつまらない本が多いのですが、今回の書籍は平易な解説ですが、中身がありました。
投稿: けんちゃん | 2011.10.15 20:08
「怒り」というのは、自分にとって都合の悪いことを怒るのと、社会にとってプラスにならないことを怒るのとは本質的に違いますね。後者についての怒りは、なくてはならないものだと思います。
利権を守るために筋の通らないことを通そうとする人物や組織に対しては、マスコミも政治家も、「NO」をもっというべきだと思いますが、最近では期待外れの事が多いです。
わたしも、けんちゃんほどではありませんが、時々吠えてみることにします。
投稿: しばやん | 2011.10.14 21:54