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2011.10.13

高知の観光の問題点

 10月7日から11日まで5日間北海道から叔母と従兄弟がやってきました。車椅子状態の叔母でしたが、行動的で原則どこへでも行きたいところへ行きました。それで叔母と従兄弟から聞き取った「高知観光の今後の課題」をご報告します。
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(ひろめ市場前。安心できる休憩所。喫茶店でもいい。車椅子利用可能な飲食店が高知市内は実に少ない。)
(良かったところ」

 日曜市は最高だった。店の対応が良かったとか。ほぼ3時間車椅子で往復し、全部の店を廻ったらしい。

モネの庭は良かった。花が咲いていた。庭園内がバリヤフリーでゆったりと散策できた。
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(叔母と従兄弟の満足度は高かった観光施設でした。)

高知の居酒屋や屋台は面白い。食べ物も美味しかった。(従兄弟・談)

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(良くないところ)

オリエントホテルの部屋でお風呂とトイレが利用できなかった。トイレはダンボールをまるめてなんとか利用させた。風呂も踏み台を購入し、なんとか入浴させた。

酷いのは、「なんとからならないか」と従兄弟がフロントに相談しても、にべなく「なりません」と言われたこと。4泊しているのに部屋に見に来ることもなく、なんら改善されることなく5日間の滞在が終った。
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(総括)

 高齢者・障害者に対する対応がきちんとできている施設は、今回廻った範囲では、高知空港ビルと、モネの庭だけ。特にホテルは酷い。対応する気持ちが全くないのには正直驚きました。「観光」ホテルと呼んでいいのだろうか。疑問です。

 ただハード面で改造するのにはコストがかかります。それを行政側が補助するべきでしょう。

 ソフト面で言えば、部屋の中のユニットバスと、トイレであれば、取っ手をつけるとか、移動式の踏み台や、シャワー台を設置するだけで違う。高齢者も障害者も1人では宿泊しない、必ず家族か介助者がいるはず。その人たちで出来るように改造すればいいでしょう。介護保険での住宅改造が参考になるはずです。

 またホテルの従業員に「ホームヘルパー」の資格を取得させることも必要で、場合によっては行政側が支援すべきでしょう。

 今回の足の悪い叔母でも、身体介護ができるホームヘルパーの資格を持った女性従業員が居れば、安全に叔母はホテルで入浴できました。入浴介助サービスがあってもいい。
 
 ホテル単独で対応できなければ、身体介護ができる入浴施設をこしらえるべきでしょう。定住者に「デイ・サービス」のがあるのですので、ビジター[旅行者]用の「デイサービス」があってもいいんです。 

 「みんなのおでかけマップ」[県障害福祉課・刊)は、定住県民向けの書籍。旅行者用ではないため。検索がわずらわしい。またホームページでの対応は全くされていません。

 世界のリゾート地、保養地のホテルや観光施設はどうなっているのか、真剣に調査していただきたいです。フロリダやハワイ、ラスベガスやニースなどはどうなっているのか?

そのあたりの施設を詳細に高知の観光関係者の皆さんは、調査してください。

 70歳以上の高齢者の人口は2100万人を越えているそうです。個人所得の80%は高齢者が所有しています。経済的には豊かですが、身体的機能が衰え、車椅子状態であれば、今の高知県の観光ホテルの状態が改善されなければ、「巨大な顧客層」を獲得することは未来永劫できないでしょう。
 

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