「SPのお仕事」を読んで
「SPのお仕事」(チームSP著・産経新聞出版・2010年刊)を図書館で借りてきて読みました。実務的な仕事でありながら、よくわからないSPという警察の要人警護の仕事に従事する人たちの生態や心得がレポートされています。実務的な書籍といえます。
SPは身長173センチ以上、柔道3段以上の有段者が選定の条件だそうです。要人警護の仕事は不規則で、緊張が強いられる。要人と長時間一緒にいることが多いので、明るく、前向きな性格であることが必要であるとの事。なにより要人と要人の事務所との意思疎通が大事であり、よき関係をなれなれにならない状態で構築することであるそうです。「付かず離れず」の関係といったところでしょうか。
家庭生活が壊れないようにする工夫も大事。あまりに勤務シフトが不規則で家庭崩壊の状態で、私生活でストレスが溜まりすぎると、肝心の要人警護でミスを犯したりするからであるといいます。そこのさじ加減が難しいしごとでもありますね。
もともとはアメリカの大統領や「要人警護の「シークレット・サービス」から「輸入」された警備システムのようです。1988年に高知へ元米国大統領ジミー・カーター氏が来たことがありました。(日本青年会議所全国大会のゲストとして)。そのときもアメリカから2名のシークレット・サービスが同行していました。警備の体制にいろいろアドバイスやクレームをつけていました。それはシビアであったようです。常にサングラスをかけていました。
格闘して要人を守るやり方もイラストで表示されていました。なかなか大変なお仕事であると思いました。映画「ボディーガード」のような格好よいだけではない大変な仕事であることがよく理解できました。
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