
どうやら県政野党である共産党も対立候補者を出さないようで、高知県知事選挙史上はじめての無投票で現職知事が再選される公算が強くなりました。明日10日の午後5時までに、現職以外に立候補者が現れなければ高知県知事選挙はなくなります。
それだけ県民から支持されている(民主・自民・公明・社民・連合高知)の推薦を受け、共産党は対立候補を出さないのでそういう構図になります。しかし高知県はそれではたして良いのでしょうか?
本町にある講演会事務所にてパンフレットをいただいてきました。「2011年度版基本政策集」となっています。写真やまんがもありますが、細かい字で政策や課題、達成したことなどが書かれています。
高知市で13万人が次の南海地震が来れば津波と地盤沈下による水没で、長期浸水地帯に居住しているといわれています。高知県下では26万人と言われています。76万人の高知県人口の35%が、水没(長期浸水)の恐怖の中に生活しているのです。
またその地域は高知県の産業商業地域とほぼ一致しています。ひとたび南海地震が起きれば、高知県庁も高知市役所も、南国市も香南市も須崎市も四万十市も土佐清水市も、安芸市も機能不全状態になることは間違いありません。
一方嶺北地域や、仁淀川町などの中山間部地域は、過疎高齢化が進展し、なにも手立てをしなければ10年以内に消滅する集落が多いやに聞いています。
ですので中山間部の地域と、沿岸都市部を繋ぐ「命の絆」をなんとかこしらえたいと思い、その一心で活動してまいりました。なにせ「前例のないこと」であり、うまくいかないことは当たり前です。
沿岸部市町村への津波避難タワーや避難路への補助金の交付などが、9月の補正予算でもついていますが、根本的な対策にはなんらなっていません。「構想」のなかにある 浦戸湾の浮上式堤防なども、大津波に効果があるのか不明でしょう。
根本的な対策とは何か?それは県都の移転です。高知市、南国市、香南市の市街地を沿岸部から、南国市北部、香美市にかけての地盤の硬い高台部へ移転建設することです。いわば新県都の建設です。
それには県庁新庁舎の建設と、高知市・南国市・香南市・香美市の合併推進をすべきでしょう。30年ぐらいかかれば、津波や地盤沈下に安全な県都ができるでしょう。それを今からすべきです。
ちまちまと県庁庁舎の耐震補強をしたところで、周りの高知市街地は、地盤沈下と津波で水没してしまいますから、高知県庁は災害対策本部としては機能しないでしょう。無駄な工事です。それより新庁舎を安全な高台にこしらえるほうが100倍ましです。(もちろん資金の問題は考慮すべきでしょうが)
「知事はアクセス・ディンギー大会へ出席すべき」
ちょうど大会の終盤に「写真撮影に」来られていましたね。来年はなんとか時間をこしらえてアクセス・ディンギー大会へ「選手として」出ていただきたい。今回も出場していましたが、脳性麻痺の子供さんと知事がペアを組みレースを楽しんでいただきたい。

そうすれば障害者の人たちも、家族も何よりの励みになるからです。障害者と同じ目線、同じ体験を知事がすることがないより必要です。可能ならお昼ご飯も一緒に食べ、団欒する。表彰式にも一緒に出る。これはとても大事です。
なぜなら高知県総人口76万人のうち、障害者(身体障害・精神障害・精神障害などのひと)は約2万人おられると言われています。家族を含めれば、関係者は10万人を越えるでしょう。その人たちへの知事からの励ましになります。
これは 「つくられた」画像より遥かに効果があります。
政策的には「ユニバーサルな県土づくり」ということになるでしょう。障害を持たれている人も海で皆と一緒にヨットやカヌーが出来る。楽しめる。レースまで楽しめる。そうあるべきです。
YASU海の駅クラブでは、将来アクセス・ディンギーの全国大会、世界大会をやりたいと意図しています。その場合必要なのは桟橋です。アクセス・ディンギーに車椅子からそのまま乗り込め、海へ出て行く。そうした桟橋が必要です。
今は砂浜からので入れですので、サポートの人員がたくさん要りますし、高波の場合は危険です。夜須に浮き桟橋か、アクセス・ディンギー用桟橋は是非必要です。知事にアクセス・ディンギーを体験していただいて、県計画で実現させてくいださい。
ことこの問題は大きいと思います。香南市夜須町だけの問題ではありません。高知県全体のことです。高齢者と障害者は「イコール\なんです。
わたしは要介護度1の父(92歳)、母(86歳)と同居しています。移動する時は大変です。食事もそうす。10月のはじめ、90歳の北海道に居る叔母が高知へ来ていました。従兄弟が連れてきていましたが、叔母は足が悪くなり車椅子で飛行機から降りてきました。
4泊オリエントホテルに宿泊。車椅子で高知の各地を叔母たちは行きまわりました。わたしもお付き合いして廻りました。そのとき感じた「高知県観光の問題点」を書いてみました。
「高知の観光の問題点」
10月7日から11日まで5日間北海道から叔母と従兄弟がやってきました。車椅子状態の叔母でしたが、行動的で原則どこへでも行きたいところへ行きました。それで叔母と従兄弟から聞き取った「高知観光の今後の課題」をご報告します。

(ひろめ市場前。安心できる休憩所。喫茶店でもいい。車椅子利用可能な飲食店が高知市内は実に少ない。)
(良かったところ」
日曜市は最高だった。店の対応が良かったとか。ほぼ3時間車椅子で往復し、全部の店を廻ったらしい。
モネの庭は良かった。花が咲いていた。庭園内がバリヤフリーでゆったりと散策できた。
(叔母と従兄弟の満足度は高かった観光施設でした。)
高知の居酒屋や屋台は面白い。食べ物も美味しかった。(従兄弟・談)
(良くないところ)
オリエントホテルの部屋でお風呂とトイレが利用できなかった。トイレはダンボールをまるめてなんとか利用させた。風呂も踏み台を購入し、なんとか入浴させた。
酷いのは、「なんとからならないか」と従兄弟がフロントに相談しても、にべなく「なりません」と言われたこと。4泊しているのに部屋に見に来ることもなく、なんら改善されることなく5日間の滞在が終った。
(総括)
高齢者・障害者に対する対応がきちんとできている施設は、今回廻った範囲では、高知空港ビルと、モネの庭だけ。特にホテルは酷い。対応する気持ちが全くないのには正直驚きました。「観光」ホテルと呼んでいいのだろうか。疑問です。

ただハード面で改造するのにはコストがかかります。それを行政側が補助するべきでしょう。
ソフト面で言えば、部屋の中のユニットバスと、トイレであれば、取っ手をつけるとか、移動式の踏み台や、シャワー台を設置するだけで違う。高齢者も障害者も1人では宿泊しない、必ず家族か介助者がいるはず。その人たちで出来るように改造すればいいでしょう。介護保険での住宅改造が参考になるはずです。
またホテルの従業員に「ホームヘルパー」の資格を取得させることも必要で、場合によっては行政側が支援すべきでしょう。
今回の足の悪い叔母でも、身体介護ができるホームヘルパーの資格を持った女性従業員が居れば、安全に叔母はホテルで入浴できました。入浴介助サービスがあってもいい。
ホテル単独で対応できなければ、身体介護ができる入浴施設をこしらえるべきでしょう。定住者に「デイ・サービス」のがあるのですので、ビジター[旅行者]用の「デイサービス」があってもいいんです。
「みんなのおでかけマップ」[県障害福祉課・刊)は、定住県民向けの書籍。旅行者用ではないため。検索がわずらわしい。またホームページでの対応は全くされていません。
世界のリゾート地、保養地のホテルや観光施設はどうなっているのか、真剣に調査していただきたいです。フロリダやハワイ、ラスベガスやニースなどはどうなっているのか?
そのあたりの施設を詳細に高知の観光関係者の皆さんは、調査してください。
70歳以上の高齢者の人口は2100万人を越えているそうです。個人所得の80%は高齢者が所有しています。経済的には豊かですが、身体的機能が衰え、車椅子状態であれば、今の高知県の観光ホテルの状態が改善されなければ、「巨大な顧客層」を獲得することは未来永劫できないでしょう。
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