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2011.11.04

連動型巨大南海地震・想定外にしないために

 平成23年度防災ひとづくり塾(高知市危機管理室主催)の第2回目講師は、高知大学理学部岡村眞教授でした。岡村教授の話は、今までも何度も聞いています。でも東日本大震災前後では話の内容が変わりました。
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 前半は今回の地震で疑問に思っていましたのは、地震後津波が来ることがわかっていながら、逃げなくて亡くなった人が実に多かったということです。と岡村教授は言います。それはなぜか?

 高齢者は地震・津波の経験者が多かったこと。また父母や祖父母からの言い伝えでは、ここまでは津波が来なかったという「思い込み」があった。「津波てんでんこ」の教訓があるのに、海側の保育園に子供がいるので迎えに行った。親が1人住まいで心配で迎えに行かれた。その人たちは皆津波にのまれ亡くなりました。
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(地震で倒れた防災行政無線。いざと言う時には役に立ちませんでした)

 あるいは「スーパー堤防」を信じて安心しきっていた。あるいは防災ハザードマップが、「安心マップ」になり、津波到達点予想園より内側の人たちはいち早く逃げて助かったが、外側の人たちは逃げ遅れて亡くなりました。

 過去に津波の経験がたくさんあり、防災訓練をしているはずの東北3県で2万人を越える人たちが亡くなられました。九死に一生を得た人たちからの聞き取り調査が進行中であるとのことです。

1)地震の異常な揺れを感じて、すぐに高台に逃げた人。全体の56%だったそうですが、100%助かっています。

2)海の近くで,潮が沖合いに引き始め異常を感じた人たち。この人たちも100%助かりました。

3)海の方向に白い者が見えたと言う人。85%が助かりました。

4)建物が津波で壊れる大きな音。埃を見て逃げた人。75%は助かりました。

 聞き取り調査をしていくうちに人々はなかなか逃げないことがわかりました。生活体験上逃げたくないのです。勝手に理由をつけて逃げたくなかった。1度の経験だけで判断し逃げなかった人も多い

 津波襲来地区では、家屋の倒壊でなくなった人は居ませんでした。92%が水死でした。津波に流されたのです。

 また「上司が地震発生後仕事を止めないので、そのまま津波が来て流されて亡くなった人たちもいました。」上司が逃げろと言わなければ逃げない人たちも多かったそうです。

 現在3000人を目標に国が聞き取り調査をしています。結果報告は来年なるでしょう。

 後半は高知の話になりました。南海地震は「100年周期」で起きるのですから、「覚悟」が必要です。忘れてはいけないのは、南海地震震源域は高知市の真下まで来ていることです。
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 現在南海地震がいつ来るか、どれくらいの規模で起こるかは予想できません。

 高知市の場合は津波以前に地盤沈下が起きて,市街地が水没することのほうが心配ですね。

「天国と地獄を分けるのは、高さだけです、」ということです。

 とにかく皆さん地震の揺れで怪我しないことです。寝室に靴を置いてください。家具も必ず固定してください。部屋から出られなければ危険です。
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 毎度の事ながら岡村教授の話は迫力があります。考え込んでしまいました。

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