総務省主催の「情報通信セミナー」へ出席しました。
川中美由紀のコンサートがオレンジホールであるらしく物凄い人でした。
さて県民文化ホールの4階の会場へ移動しました。関係者が20人。わたしなど参加者が50人程度。小規模な会合でしょうが、高知のテレビ関係はケーブルTVを含め5社が揃い踏み。やはり総務省がテレビ局の監督官庁だからですね。新聞社の姿は見かけけませんでしたから。
テーマは「地域コンテンツの魅力とコンテンツ産業の未来」と言うことで、まずは。「四国コンテンツ映像フェスタ2011」の作品の上映と表彰式が行なわれました。5分程度の動画で四国の地域の特性を表現した作品が応募され、そのうちの5点が入賞しました。
最優秀賞は「石と稲の藁でつくる壁 土佐漆喰」(高知県 中脇修身氏の作品でした。その他、動画あり、アミメ作品がありました。皆なかなかの力作であり鑑賞していて面白かったです。
作品は総務省四国通信局のホームページでまもなく公開されるでしょう。
http://www.soumu.go.jp/soutsu/shikoku/press/2012press/201202/20120228.html
続いて基調講演が行なわれました。総務省情報流通行政局情報通信作品振興課長補佐の松本和人氏が「コンテンツ政策の動向」で話をされました。
「今でもテレビの影響力は絶大ではありますが、かげりが見られます。年齢層が上がるとテレビの視聴時間は長いですが、若い層になるとテレビを見ない傾向が顕著です。それにともない、広告料収入もテレビは低下しています。そのため製作費用も削減傾向にあり、業界としては厳しい。
一方でネット関連の視聴や広告収入は上昇傾向になりますね。今後はスマートフォンやタブレット端末も2015年かけて普及が促進されるので、新たな市場ができるでしょう。」
「1997年に台湾で北海道アワーを放映。台湾からの観光客が増加し、北海道の観光産業は1兆円が1・3兆円に売り上げが拡大しました。また2010年の大河ドラマ龍馬伝効果で高知県は409億円の経済波及効果がありました。」
なるほどそれを今後も引っ張ろうとしてJR高知駅前に幕末志士社中などの施設を高知県庁は公費で整備したのです。さすがに2011年、12年は苦戦していると思いますね。
「地域コンテンツの海外展開は、いまだに小さな効果しか生んではいません、対照的に韓国はコンテンツ(映画・音楽・など9の海外製品の輸出や観光客の増加に繋がっていますね。今後の課題として総務省として取り組んでいきたい。」といわれました。
続いて特別講演としてミューフォーテーブル有限会社の近藤光氏が「四国から世界へコンテンツ産業の未来 マチ★アソビ」という話しをされました。
近藤氏はユーフォーテーブル(アニメ映像製作集団)代表取締役。
ホームページ http://www.ufotable.com/
「よく韓国や中国が他の製造業同様に台頭してきまして、日本のアニメもそうなるのではないかと言う人がおられますが、全く違います。日本のアニメ作品の品質は世界1であり追いつけません。アメリカのディズニーも2Dアニメの製作をやめました。
中国や韓国が追いつくのではとは20年前から言われていました。ありえません。中国。韓国は日本のアニメが自由に見れないように自国アニメを保護しているのです。」
「アニメは他の業界とコラボができます。ですので「空の境界」の1つ8000円のDVDが50億円の売り上げになったりします。難しくて大変な業界ですが、やりがいはあります。」
「徳島出身なので、徳島にも仕事場をつくりました。そして徳島を元気にしようということで、徳島市を舞台にした「マチアゾビ アニメ徳島最前線!!」というイベントもしています。
マチ★アソビとは http://www.machiasobi.com/info/index.html
眉山の山頂や新町川を活用して、トークイベントや橋の下にアニメ絵を貼り付け橋の下美術館をクルージングするとか。JR四国と提携して徳島駅でイベントするとか。とにかく徳島を元気にする為に、まちの人たちや行政の人たちとやっています。」
「今年も5月3日。4日。5日の予定で開催が決まりました。ゲストも既に20人が決まりました。最初は1万人程度の人出が、昨年9月には5万人を超えました。
最初こそ徳島でアニメ?となかなか理解してくれませんでしたが、最近では随分みながわかってくれました。徳島県庁の人の発案で徳島空港が「アニメ空港」になったりしました。スケールが拡大して海外からも徳島へ人が来るようになるでしょう。」
近藤氏は実績をつみ重ねてきた自信から徳島市での「マチアソビ」の大成功を確信されていました。
ひるがえって高知。3月3日から「土佐のおきゃく」という行事が始まります。「動員力」や「全国的注目度」からしますと残念ながら徳島の「マチアソビ」になりますね。高知も近藤光氏のような実力派プロジューサーがいないとイベントの質も規模も拡大しないのではないのかなと正直思いました。
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