高台移転以外に低地の市民は救われない!
過日高知新聞「声・広場」欄に、山上庄一氏(宿毛市在住・建設業)の投書「高台遷都」が掲載されていました。
元高知市役所職員の方で、市の総合計画策定にあたり、都市計画の中で、震災対策の1つの解決策として「」高台遷都」を提案されたが、当時の役所内では賛同を得られなかったそうです。しかし昨年の東日本大震災の東北沿岸部の大津波の被害では、再考に値する提言であると思います。
地震学者の「予測」でも、記録残る宝永地震(1707年)の大地震と大津波が高知市へくるだろうとも言われています。山上氏はこう書いています。
「仮設住宅も大切ですが、東北の惨状を見ますと、高台遷都も単に夢物語ではなく、現実的な対応として、将来計画に織り込んでいくべきではないかとあらためて思います。」
事実1000年前は、現在の高知市市街地の殆どは海の底でした。画像にあるように長宗我部時代から埋め立てが進み、山内一豊が土佐へ入国して高知城を築城。城下町として高知は発展してきました。明治以降の近代都市になってから市街地は拡大しました。
当然二葉町のような海抜0メートル地帯もあるのです。いまこそ高知市長、市議会、県知事、県議会は「高台遷都」をまじめに、真摯に検討すべきです。
比較的規模が小規模であった昭和南海地震でも、下知。潮江地区は長期間水没しました。
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コメント
しばやんさんの言われるとうりです。こうした事実がありながら、高知市役所新庁舎を水没予定地に建設するという非常識なことをやろうとしています。
政治指導者や経済のリーダーに「危機意識が」希薄です。そのあたりの私たちの力は弱く。県民世論を高台移転へまとめる力はいまだにありませんから。それがもどかしいです。
投稿: けんちゃん | 2012.02.23 08:57
1000年前の高知の想像図は初めて見ました。長宗我部時代から埋め立て図も初見ですが、海抜0メートル地帯がこれだけ多いと、津波の時は心配ですね。
高知県にすれば予算がないのでできないということになるのでしょうが、せめて高台移転を望む県民が現在の土地を売却し高台に移転した場合に、不動産取得税を免除したり、一定期間固定資産税を免除したり、現在の住居地売却にかかわる税金を軽減するなどの特典を考えることはできないのでしょうか。
減税による税収減があったとしても、家の建築によって建築業者や運送業者などが潤いますので、増収効果もあるような気がします。
投稿: しばやん | 2012.02.22 20:15