右翼系雑誌も面白い
今日は「建国記念の日」というか、うちの家庭では上の子供の誕生日です。でも昔で言う「紀元節」にちなんでコメントするつもりはありません。
JR高知駅前になる古本屋の「ブック・オフ」にて、105円で、2011年4月発刊の「WILL」誌を購入し読みました。一応何事にも「吠えている:右翼系言論人が多く登場する雑誌のようですね。読んでいてそれなりに面白い記事が散見します。こういうスタンスの言論誌がもっとあってよいとは思う。
小林よしのり氏の「国難まんが」や西部さとる氏や西尾幹二氏、桜井よしこ氏らの「論客」も登場しなかなかにぎやかな雑誌でした。面白い右派系雑誌でした。
、元自衛隊幹部の田母神敏雄氏と、中国の漁船の不法な「体当たり映像」をYOU-TUBEへ流した愛国元保安官である一色正晴氏の対談はそれなりに面白かったです。
そのなかで田母神氏の以下の発言は注目です。
「中国人は現実的な利益でしか動かない。衝突すれば普通は損するンだから。なんらかの利益がない限り、自分の意思でぶつかってくるはずがないんです。
「ぶつかれば特になる」という、中国政府の方針があったとしか思えませんね。」(P47)
一色氏によれば、中国漁船はやりたい放題で日本の領海で操業している。それに対して海上保安官庁側は警告するだけです。逆にに日本人が尖閣諸島に上陸しようとすると逮捕したりする。なんだかおかしいと言われていました。
岸博幸氏の寄稿「ネットがジャーナリズムを破壊する」はなかなか意味深な記事でありました。岸氏はネットはまだ儲からない」のが現実で、報道の有料配信が米国でも定着せず、無料のネット記事は、調査報道部門で大きな弱点があり、それを克服していないと指摘する。
また「ネットの脆弱性」という部分では、ウィキリークスが、クラウド・サービスの側が拒否すれば記事を配信できないという致命的な弱さがありますね。
「ネット上では、ジャーナリズムの価値観とはまったく違う次元の判断で報道が第3者に止められてしまうリスクが存在するのである。そう考えるとネットはニュースの流通経路としては非常に不安定なものと言わざるを得ない。」
かつて日本にも市民のネット新聞として「オーマイ・ニュース」や「JANJAN]が在りましたが、スポンサーが集まらないのか、有料配信のネットワークが出来なかったこともあり破綻しましたから。
元週刊誌記者座談会「週刊誌に未来はるか」はなかなか面白い記事でした。(P82)
最近は駅のスタンドなど週刊誌を購入する層が減ったこともあり、各週刊誌の発刊部数が減少傾向になっているとか。携帯電話なんかにニュースなどの読者がとられているらしい。
その大きな原因は「ネタの賞味期限が短い」ことであると元週刊誌記者は言う。「政治家で言えば小沢一郎は賞味期間が長い。菅直人や仙谷由人なんか短いと。それに昔は「新聞は建前ジャーナリズム。週刊誌は「本音ジャーナリズム」といわれ、読者が飛びついていたが、その受け皿の1部はネットに変られた部分もある。
「しかも、若い人が興味を持つのは、3・4行くらいの情報です。名前はなんだ。どこの学校へ行っていたとか、などなど、断片情報だけで満足してしまう。何かあればネットで検索して、それで満足。
この流れのなかで、週刊誌がネットに立ち向かうのは、相当な努力が必要になると思いますね。」(P85)
大相撲八百長事件で「週刊現代」が日本相撲協会や力士、親方から訴えられ、敗訴が確定。4700万円の賠償金を支払わされた事件がありました。しかしその司法判断は間違いでしたが、週刊誌側のダメージは予想以上に大きく、萎縮したことも確かです。
だから最近「野良犬メディア」であるはずの週刊誌が面白くないはず。と納得しました。
たまには右翼言論誌も面白いと思いました。
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