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2012.02.18

まんが甲子園20周年シンポを見学しました。

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 夜須から戻り、片づけをして、ヨットの道具を干して自転車でRKCホールへ。まんが甲子園20周年記念会場へ。朝から1日行事があったようですが、最後のコーナーのパネルディスカッション「まんがの未来、未来のまんが甲子園」と言うテーマで行なわれていました。

  会場へ着くと既に始まっていました。パネラーの後ろには看板がかけられていました。
「平成23年度文化庁メディア芸術人材育成支援事業 まんが甲子園20周年記念事業 1DAYまんがオープンカレッジIN高知」とありました。
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 コーディネーターは牧野圭一氏(京都造形大学芸術学部マンガ学科教授)でした。パネラーはなかなか多彩。若井おさむ氏(お笑いタレント)、小室時恵氏(小学館サンデーGX編集長)、フレディレック・トゥルモンド氏(元フランス大使館。ユーロマンガ代表編集長)佐藤万希氏(漫画家。まんが甲子園OG)、MOO念平(漫画家)、くさか里樹氏(漫画家。高知在住)でした。

 印象に残った発言を記載してみます。

 フランス人のフレジック・トォルモンド氏「フランスではまんがは芸術分野です。日本の負けないマンガ大国ですが、4割は日本の漫画です。わたしも「アキラ」や「セイント・聖矢
」を読んで育ちました。何度か投稿しましたが、わたしは入選できませんでした。最近では谷口次郎氏がフランスでは評価が高いですね。フランスは本の文化が根強い。漫画はIT化はされていません。

 佐藤万希氏「まんが甲子園はわたしの実家。高知とは縁もゆかりもありませんでしたが、高3の時にまんが甲子園にきました。翌年も自費できました。漫画家になる決意したのも高知。賞をとりました。マンガデビューしました。とか毎年報告に来ています。今は審査員で来ていますが。わたしにとっては高知は特別です。」

 MOO念平氏「今の子供は漫画を読まない。ゲームばかりしている。それが漫画家として悔しい。なんとか10歳の子供たちに僕の漫画を読ませてうならせていやりたい。子供の時に自分を楽しませてくれたマンガ。今度は僕が今の子供たちを楽しませてやりたい。子供は厳しい。ですので来年はコロコロ・コミックの関係者もまんが甲子園につれてきて欲しい。」

くさか里樹氏「わたしが漫画を描き始めたのは中学2年。入選すると賞金がもらえることを知ったから。それから授業中に描いたり、昔は原稿持込でしたから、修学旅行の自由時間に出版社へ原稿持ち込んだりしました。高知在住の青柳裕介先生の存在は大きかった。プロの全国水準の仕事振りを身近に見れました。

 先生宅へ行くと、まああがりやと言っていただいて、ご馳走になったりいろんな話をしえtくれました。自分も青柳先生のような存在になりたいと思っています、」

若井おさむ氏「ぼくはまんがお宅で、最初はドラエモンや筋肉マン、ガンダムでしたが、中学のときに手塚治虫先生の「アドルフに告ぐ」を読んでとりこになりました。火の鳥やブッタなどその後は手塚作品しか読めなくなりました。28歳の時吉本にはいりました。1000人の同期生がいましたが、今残っているのは僕を含め3人です。

 僕はだれもやらないキャラクターネタをしてきました、これからもしていきます。

小室時恵氏「10年前は電車の中では漫画を読む人が多かった。今はほとんど携帯の画面を見ています。ですので大ヒット作が少なくなりました。でも映像化されることを前提に漫画家を発掘するのが仕事です。なぜかというとアニメになるとビジネスになるからです。

 アニメからゲームになったり、パチンコのなったりするからです。昔は原稿の持ち込みでしたが、いまはデジタル原稿のダウンロードです。そのほうが出版もしやすいですから。漫画は携帯やPCよりもI PADのようなタブレット端末と相性がいいですので。

牧野圭一「高知は不思議なところですよ。横山隆一さんは1コマや4コマ漫画の人でしたが、アニメーションをこしらえた人でした。立体作品や絵画も描いていた。やなせたかしさんは、アンパンマンがブレークしだしたのは70歳前。それまではデザイナーや詩人でした。

 海洋堂ホビー館も打井川の辺鄙な場所にあります。フィギアと言うものづくりを確立した宮脇さんも高知の出身。

 今まではマスコミの取材で言われていましたのは「メディアのなかのまんが」についてどう思われますか?でした。最近は「メディアとしての漫画はどう思われますか?」になりました。つまり漫画を語ることは日本を語ることなんです。

 高知がいいのは20年前に「まんが甲子園」を始めたことです。地元高知にいながら、グローバルな世界を体験できる。高知の子供たちにとってこんな凄い世界はなかなかありません。このまんが甲子園を高知県の人は誇り思ってほしい、」とのことでした。

 会場には歴代の漫画甲子園の優勝作品のパネルが展示されていました。
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 またまんがミットや、高知のまんが集団の作品も展示されていました。
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 せっかくのよい企画であり、イベントですが参加者が少なすぎるのが残念でした。
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 午後4時半の高知市の気温は5度。寒いことも出足が悪かった原因なのかもしれませんね。

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