吉本隆明氏の逝去を悼む
父の点滴時間に「完本 情況への発言」を読んでいました。
思想界の巨人の逝去は残念なことです。
今日の午前中は吉本隆明氏が逝去したニュースをネットで知りました。この数年具合が悪く、車椅子状態にもなっていました。糖尿病でもあったようでした。
糸井重里氏との対談があいつぎ、また「完本 情況への発言」(2011年11月刊・洋泉社)も発刊されていましたから、そろそろ「Xデーも近い」と思いました。
「完本 情況への発言」は全部で702ページもあり、1962年から1997年までの雑誌「試行」の巻頭に書かれていた時事評論や、社会評論をひとまとめにしたもpのでしょう。学生時代に試行は何冊か購入はしていたようですが、どこへ行ったのかわかりませんおで、3000円もしましたが高知市の金高堂書店で購入しました。
また「解説」(P687)を書かれている松岡祥男氏は、高知市在住の人。1学年上の人のように記憶しています。確か高共闘の合宿の時、既に40年前から「吉本隆明は凄いぞ」と言われていた人でした。
わたしは当時毛沢東思想にかぶれていたので、よく批判されました。1971年の沖縄デーでのデモのときに隣におられて、今のNTT帯屋町ビル前で警察に逮捕されました。今にして思えば松岡さんの先進性には驚きますね。
「解説」を任されるほど、生前の吉本隆明氏に信頼されていたということですね。高知にこうした人物がおられえることも凄いことであると思います。もう40年もお会いしていませんがお元気そうで何よりでした。
エキサイト・ブログのエキサイトの記事に「吉本隆明氏は思想界の吉田拓郎」と記述した追悼記事がありました。娘の作家よしもとばななしか知らない人向けの解説のようですが・・
だいたい今の若者は吉田拓郎も知らないと思いますよ。10年ほど前にフジ系のTV番組で「らぶらぶ」でKINKIと共演していたおじさんぐらいの存在でしかないですから。
でもこの記事は一読に値します。
わたしも過去に吉本隆明氏関連のブログ記事を書いていました。
高知新聞夕刊1面にも、吉本隆明氏逝去の記事が掲載されていました。
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