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2012.03.06

連合赤軍事件の総括がないのが何故なのか

  今年は「浅間山荘事件」から40年の年。マスコミや雑誌などで、その特集が全く組まれていないのは何故なのか?たかだか40年しか経過していないのに。

 連合赤軍事件を引き起こした人たちは、20歳代の若者や10代の高校生までいました。真摯に日本の社会を変革しようという人たちが、なぜささいな違いや、ミスを攻め立て仲間殺しを次々に行い、権力に打撃を与えることなく、自壊していたのだろうか?連合赤軍事件は、日本の社会運動の「ブラックホール」でありますから。

 40年間ずっと考えてきて、自分なりにまとめた結論の1つは、共産党や旧社会党のような旧左翼であろうが、1955年以降世界で登場した新左翼であろうが、「本質」は変らないということです。

 つまり「前衛党指導部」が頂点にあり、党大衆や兵士は党指導部の決めた方針には、無批判・無条件に従うという組織原理がそもそもの間違いでありました。共産党も連合赤軍も新左翼党派もそのたりは同じでした。

 つまり人間を解放するはずの革命運動が、人間を抑圧し、抹殺する組織の中で行なわれていた矛盾を新旧左翼は克服できませんでした。1989年からはじまる「社会主義国」の崩壊は自明の理であり、1972年の連合赤軍事件はその先駆け現象の1つでありました。

 社会主義が全く無意味で駄目かといえばそうではありません。新自由主義と言う、身勝手な「ネオ・原始資本主義」の横暴さも世の中に格差社会を生み出しただけ。解決策には全くなりません。

 連合赤軍事件をきちんと総括しないと、次へは進めないと私は今でも思います。人間の解放の原理を足元から構築していきたいと思います。

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