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2012年4月

2012.04.30

5月4日は海体験で「リョーマの休日」を

5月4日はヨット・シーカヤック体験会へ

 香南市夜須町にある香南市マリンスポーツ施設では、5月4日にヨット。シーカヤック体験乗船会を開催します。

日時   5月4日 午前10時から午後3時まで

場所   高知県香南市マリンスポーツ施設(ヤ・シィパーク東隣)

体験内容  絶対に沈(転覆)しない2人乗りのヨット(アクセス・ディンギー)
      の1時間の帆走体験。

      浜から1人乗り、2人乗りのシーカヤック1時間の体験。

      6乗りヨット(アクタス)に乗る1時間の体験

利用料金  大人 1500円 高校生以下 1000円

お問い合わせ  NPO法人YASU海の駅クラブ

        TEL 0887-57-1855 FAX 0887-50-4095

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2012.04.29

大人のヨット教室(2回目)のサポートに行きました


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 27日は良性発作性頭位めまい症で1日ダウン。主治医の医院でめまい止めの注射をし、昨日は散歩程度の運動で1日過ごしました。早めに就寝しましたので、今日は朝から大丈夫です。

 私の場合はヨットをするのは「癒し」であり、スポーツではありません。今日は自分が乗るのではなく、サポートです。それでもハーバーへ出てきて、潮の香りをかいで、海へ出て行けば気分はいいのですから。
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 陸は暑いですが、海水温は低いし,ぬれると寒いので年寄りはウェット・スーツです。

 今日は2012年度の大人のヨット教室も3回目。皆すいすいセーリングできますので、座学はほどほどにし、海へ出ました。出艇前にはぎ装(ヨットの組み立て)を入念にしました。
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 ハーバーでは今日は香南ジュニア・ヨットクラブも練習をしています。メンバーも随分増えたようです。
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 私も救命ボートで海へ出ました。海上で監視していました。

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 受講生の皆さんもすいすいセーリングしていました。
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 今日は普段見かけないハーバーのメンバーも家族でセーリングに繰り出していました。
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 また主治医の先生もヨットを出していました。1年ぶりとか。「めまいは大丈夫そうだね」と海の上でもOKもらいましたから、私はもう大丈夫です。

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今日は大学ヨット部も出ていまして、20艇以上のヨットが出て賑やかでした。

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悪人正機を読んで

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 「悪人正機」(吉本隆明・糸井重里・著・新潮社・2004年刊)を読みました。2012年の3月16日に吉本隆明氏は逝去されました。その後高知市の金高堂書店にて購入しました。

 吉本氏と糸井氏との共著となっていますが、糸井氏が聞き手になり、吉本氏が話し手になっています。多くの設問を糸井氏がされ、まずテーマごとの解説をされ吉本氏が丁寧に答えていく体裁になっています。

 おもしろいなと思ったことを書き留めてみます。

「僕なんかでも銀行からお金を借りて、ローンで返すっていういことがあるわけだけど、それを15年近くもやっていて、つくづく感じたことは、結局、こういうふうに月々いくら返すんだとか,返すのがきついなあとか、そういうふうにお金っていうのを考えている限りは、絶対に金持ちになれねえんだってことですね。

 金持ちになれねえんだって言うと、ちょっと語弊があるのかもしれないけど、つくづく感じたんですね。借金してても何だか気持ちが悪くて仕方がないから、」できりだけ早く払いたいとかいう発想をしていたら,全然ダメなんです。

 金というものをわかっちゃいない。でも雇われ経営者じゃなくて、本当にお金を出してる資本家っていうのを考えてみれば分かるんだけど、お金は全部借りられるって、彼らは思ってるでしょう。で、借りた金も全部自分の財産というか、そういう発想が出来なきゃ、お金は集まらないし、本当の資本家にはなれないんですよ。

 そもそも、返すとか借りていることが気になっているようじゃ、お金についての才能がないと思ったほうがいいでしょうね。

 本当にお金の才能がある人は、赤字でもちゃんと生活してるし、会社が赤字でも、そんなことはどうでもいんだって言うか、会社なんて赤字でやるもんだと思っている。やっぱり赤字はできるだけ減らさなきゃと思って、ムダな電気は消せとか、水道は出しっぱなしにするなとか、そういうことを言っているような経営者は落第ですよ。

 だから、借金の返済を脅かされてるみたいに催促されて、それでほとほと困って、で、まあ、いちばん極端なのは、にっちもさっちもいかなくなって自殺しちゃうとかね。そういうのはお金についてよくわからなかった人ですね。

 そんなことはなんでもないないんだみたいに平然として、脅されたら、どうにでもしてくださいみたいな感じで対応できるようにならない限りは、本当のお金持ちというか、制度的なお金のチャンピオンになれないんだという気がしますね。
 
  脅かしに来るということもまた、自分に関係を求めてくるんだって、そういうふうに思わなければダメだっていうか、典型的な資本家というのは、それが出来た人だと思うんですね。」(P302 「お金」ってなんだ?)

 吉本隆明山から、お金に関してこのような話が出るとは意外でした。そうかも知れませんね。昔の人は「金は天下のまわりもの」って。言っていましたから。その境地ですね。
 
  わたしも借金ばかりで、最近は「どうでもせい」「いよいよとなったら銀行は取立てのプロだから彼らが考えてくれるだろう。そんなことより面白い仕事をいくつか想像し、社会に貢献して評価(利益)を得ようと今必死で考え行動しています。よく意味は最近わかります。金持ちになるのが近づいたのかもしれませんね。

 ネット社会についても吉本隆明さんは卓見を述べています。

 ようするにデジタル、マルティメディア、インターネットやITがいくら発達したところで、人間の精神の発達にはなんの関係のないことであると言い切っていますね。

「人間の一番重要な精神の問題っていうのは、情報科学の発達で届くようなことではないということですね。感覚の発達というのは、大いに」あるんだろうし、それはいいことなんだ、というのが僕の立場です。」(P247「ネット社会」ってなんだ)

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2012.04.28

良性発作性頭位めまい症にて昨日は1日ダウン

 昨日は朝からめまいと吐け気があり、起きれませんでした。食事も朝も昼も食べませんでした。食欲がありませんでした。目を閉じるとすぐに眠くなり眠ります。目が覚めて起き上がろうとすると円が回ります。トイレへ行くのも揺れる船の中をいくような気分。トイレの臭気で吐いたりしましたから。

 夕方息子にようやく医院に連れて行ってもらいました。それで診断は「良性発作性頭位めまい症」であるとのこと。
なでしこさんの沢選手も同じ病気に。あれほど鍛えているアスリートもなるんです。もっとも沢さんはW杯以降激務でしたから。休養が必要なんですよ本当の意味でも。

 小市民の私もこのごろなんだかとても忙しいので、ひっくりかえりました。よく言いますね「めがまわる忙しさ」とか。まさに昨日はその状態でした。昨日めまい止めの注射を打ち、薬も服薬しました。今日は落ち着いて慰安すが、本調子ではありません。

 高知新聞の記事に書かれていることはあたっていますね。

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4・28沖縄デーから60年

  「4・28沖縄デー」と言いましても最近ではとんと言いませんね。40年ほど前は、左翼。新左翼の大きな行事でありました。今は滅んでしまったイベントです。

 運動は滅びましても歴史的に見て、今日の沖縄や米軍基地問題を検討する場合には大事な節目の日であることは間違いありません。

 サンフランシスコ講和条約は1951年に吉田茂首相の下でアメリカとの間で締結されました。この条約で日本は占領政策が終了し、国際社会へ復帰することができました。しかしその裏で日米安保条約も締結され、引き続きアメリカ軍基地は日本に駐留することになりました。

 実際の条約の発効日は翌年の1952年4月28日でありました。これにより日本本土は占領が終わりましたが、沖縄県は切り離され、引き続き米軍統治が継続することになりました。

 この状態は日本本土での米軍基地の縮小統合が進行して行きましたが、沖縄県では逆に米軍基地の面積が拡大し、米軍により土地が強制収容される事態もあり、日本における米軍基地の75%は沖縄本島に集中するじたいになりました。

 現在の普天間基地の移転が進行しない理由も大本の原因はこの時代につくられているのですから。
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 わたしが高校3年のときに始めた参加したデモは4・28沖縄デーでした。1971年のことでもう41年も前の出来事でした。あの頃は沖縄の問題が身近に感じていました。いまやよそよそしく他人事に思われるのはどうしてなのか考えませんといけないですね。

 でも今でも普天間基地の問題や尖閣諸島の問題でもいつも沖縄は日本の大きな問題になっています。多くの日本国民が無関心であることがおかしいのです。

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2012.04.27

桑田佳祐さんの宮城ライブアルバムをアマゾンで購入しました。

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 桑田佳祐さんの「宮城ライブ~明日へのマーチ!! 」をアマゾンで代引きで購入しました、。不思議なのは発売定価が8800円ですが、代引き量込で3172円で購入しました。天下の桑田佳祐でもそうなのか?よくわからん世界です。

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 東日本大震災からちょうど半年後の9月11日に宮城県仙台市のセキスイハイムスーパーアリーナで開催された記録のDVDです。その様子のカラー写真集もついています。DVDは2枚あります。リハーサル風景やコンサート風景、スタッフとのやり取りや、参加者の感想、アリーナ周辺への出店されている罹災地の人たちの様子なども映し出されていました。
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 桑田佳祐さんご自身も食道がんの闘病生活もあり、罹災地仙台での「お互い元気でやろうぜ!」ライブであったようですね。

 ライブ風景はなかなか見ごたえがありました。病気療養したブランクを感じません。元気一杯に27曲ですか歌っていますし、会場に詰め掛けていた大勢のファインと一緒に盛り上がっていました。
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 やはり動員力のあるアーティストは凄いと改めて思いました。

 しかしなぜ8800円のものが、3172円になるんでしょうか?発売半年後なのに。

 WOWWOWやYOU TUBEでひっきりなしにその様子が動画で流れていたからでしょうか?すべてではないですが何曲かは視聴しましたから。

 ということはネット時代というのはアーティストにとりましても受難の時代なのかもしれませんね。

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2012.04.26

政治にはリーダーは不要です

政権政党の民主党のていたらく。野党の自民党の迫力不足。政党政治がだらだらして「みるにしのびない」から、強いリーダー・シップが求められているかのようです。マスコミの盛んに煽っています。

 その風に乗り「お調子者」のミニ・ファシスト橋本徹氏と維新の会とやらが一時期勢いがあります。でもそれでいいんだろうか?そんなわけのわからん連中に白紙委任をして・・。

 わたしは「NO!]であると言います。政治にはリーダーは不要です。自分たちで運営できます。

 地域の町内会や学校保護者のPTAの延長が政治であると思うからです。遠くのものではありません。身近なものです。

 日本国民は100%自国語を話すことが出来、自国語を読むことが出来ます。新聞を読み内容を理解し、政治評論ができます。そこまでできれば世界では「知識人」なのです。

 国民全員が知識人ですよ。日本は。変な政治リーダーは必要ありません。有害無益です。

 いままで政治には無関心だった人たちも政治に関心を持ち、発言をすべきでしょう、。そうすれば間違いなく日本の政治は変ります。なにもたいそうなことではありません。簡単なことであると思います。

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2012.04.25

防災は「自助」「共助」が基本であり主役

  つくづく最近思うのは、もし南海地震が起きたら、二葉町に居住している限り、生き残ることも難しいし、生き残っても生活再建と会社の再建は極めて難しい。生命体として生き残っても、社会的存在として生き残れる保障は現状ではないに等しい。

 また「公助」といわれる行政側の支援はほとんど期待できません。大災害が起きればまず自分自身を助け、家族を助け、隣近所、二葉町住民の安否を気遣うことです。それ以外はありません。

 そして無事を確認したら、高齢者や乳幼児をもつ、家族、病人を抱えている家族は、仁淀川町の一時疎開施設へ行くようにします。地域の残る町民は地域の再建のために汗を流します。

 来ることがわかっている災害ならば、事前に手を打って最善の策をしたいと思います。そのためには行政も動かさないといけないと思いました。

 今年は仕事もとことんしますが、地域活動もとことんやりきります。

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2012.04.24

父(92歳)ついにショートコースに!

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(母(86歳)はWEB 通販の商品の梱包と出荷作業に午前中は大忙しでした。


 今日は午前中は仕事が忙しく、それなりに意義ある出来事もありました。今日は絶好の天気。最近父(92歳)も体調がすこぶるよく、腎機能も回復しつつあります。それで今日は午後から高知市浦戸にあるクレッセント桂浜へ行きました。
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 最初は打ち放しをしていました。125発のうち半分の60発を打ったときに、父は「ショートコースを回ろうか」と言い出しました。


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 1人でも回れるとのこと。800円支払って回ることにしました。ショートホールとはいえ、屋外のゴルフコースを回るのは、2008年の9月7日(錦山C・C)以来のこと。3年7ヶ月ぶりですね。翌日脳血管障害で倒れ、救急車で搬送。手術・リハビリの日々でした。
 
 2010年3月までは通院がありました。その後は今度は腎機能が衰えました。2011年4月12日から25日までは、高知医療センターに慢性腎不全の治療のために入院していましたから。去年の今頃は高知医療センターにいたのですから。夢見たいな出来事ですね。
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 最長90ヤードで9ホールのショートコース。30年前の脳梗塞を克服された丸岡克典さんのお父さん(87歳)も「クレッセントのショートコースで慣れてから、本コースへ行かないといけない。といわれていましたから。その段階まで父も来たことに感無量です。
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 今日は暑いので、リックに脱水防止医療用飲料水OS-1と父の着替えなどを詰め込んで背負い、アイアン・クラブ4本とパターを私が持ってコースを回りました。このショート・コースは1人でも回ることができます。父は料金を払いコースへ出ました。

 長年ゴルフをしていただけに、第1打はまっすぐ飛んでいきます。しかし第2打は、マットの平らではない地面なので、凹凸があったりします。うまく打てないこともあります。

 バンカーへ打ち込んだり、ちょろしたりしていました。

 途中で具合が悪くなりやしないか。しんどかったらリタイヤさせようと思っていました。しかし一度日陰のベンチで休んだだけで、父はどんどん球を打ち歩きました。

 すべてを回り少し疲れたようでしたが父は、充実の表情でした。

 1年前は今日のような上天気でも医療センターで病室から空を眺めていただけでした。屋外で大好きなゴルフができる幸福を父はかみしめていましたね。本当に大違いですよ。

「元気になってよかったよ。今日は今ひとつだったが、この次はきちんとやる」とのこと。父に好きなことで目標ができたことはいいことです。

 親孝行の真似事が少しできました。またあまり暑くならない時期に、また仕事の都合をつけて父を連れて行ってあげたいと思いました。
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 それで足腰がしっかりし、きちんと球が打てるようになりましたら、今度はゴルフ場へ連れて行ってあげたいと思います。そこまでできるかどうか。でも父は努力家ですので可能であるかもしれません。

 6月には93歳になりますから。健康であることを末永く維持したいものですね。

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「老いの幸福論」を読んで

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「老いの幸福論」(吉本隆明・青春新書・2011年刊)を高知市金高堂書店で購入し読みました。

 吉本隆明さんは1924年生まれですので、母(86歳)より1歳上であり、父(92歳)より5歳年下の戦中派の人でした。
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 介護度1の両親(父92歳・母86歳)と同居しています。「戦後思想の巨人」と言われた吉本隆明さんの晩年の「老いの生活」はどんなものなのかが気になりました。

 死ぬのは誰でも怖いもの。でも避けられない。西洋人は孤独だから若い時代か徹底的に考えるようだ。サルトルとボーボワールも同居はしていたが、死ぬときは孤独だった。その点日本は臨終の場合は身内が集まる習性があるようなので、まだましかなということもいわれていました。

「だから、先のことが心配で心配で仕方がなくなっても、心配するだけ損なんだから、それよりもいま起こっていることに注目するほうがいい。

 それが幸せでも不幸せでもです。

 そうして時間の刻み方を細かくすることでしか、人は生死の不安の重圧から逃れられないと思います。逃れるといっても、それは逃避とは違う。よく言えば、それこそ今を生きているということなんじゃないでしょうか。

 なげやりでもなく、なるようにしかならないということを自覚すること。これが案外重要じゃないでしょうか。なげやりに、勝手にしやがれみたいだけれど、それは単なる無責任だけど、一種の悟りの境地のようなところにもっていければすばらしいですね。」(P43「こきざみの幸福に気づく」)

 それから勉強すること学問への幻想をもたないようにしようと言うことも。

「必要なのは叡智がまわることで、これは生活経験があれば身につきます。」(P55)

 いいなと思ったところは、「情報を拒否せず、おどらされず」(P58)のところでした。

「その点、文学をやっているような人は、パソコン、インターネットなどの情報機器が発達しようがしまいが、オレが書いているものに文句はあるまい。というふうになっちゃうから、えてしてそういう機器を拒否しがちなんですね。」

「逆に、情報科学が専門の学者さんのような人はそれ1本やりですね。それ1本やりというのは何が問題かというと、彼らは大脳が第一義的に支配する感覚の発達イコール精神の発達だと思い込んでいるいるんです。

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「どうしてかというと、そこが肝腎なことになるわけでしょうけど、人間の精神的内容の中には、感覚の発達とともに煩雑にかわってしまう、という社会の状態が変わる鋭敏に変化する部分と、恋愛感情のように、ギリシャ時代、万葉時代以来あんまり変わらないんじゃないかという部分と両方あるんですよ。

 そうすると片方が専門の人は片方がお留守になるし、逆も同じで、とんでもない話になっちゃうぞというのが僕の実感です。」(P60「知識より叡智が大事」)

 また吉本氏は源氏物語などは、現代訳で十分だ。部分的に古文を読めればいいんだろうが、執着する必要性はまるでないよ。とも言われていますね。専門家の言うように「原文を読まないといけない」というのは嘘だし、時間の無駄だろうとも言われているとことが面白い。

 わたしなどはそれすらせず漫画の「あさきゆめみし」を市民図書館で借りて読むのが精一杯でしたから。

 学者を買いかぶるのはやめようとも言っています。吉本隆明氏は、日本の教育制度は小学校から大学まで文部省が牛耳っているが、他の先進諸国には事例がなく、日本だけの現象ではないかと言っていますね。なかなか面白い提案をしていました。

「僕が日本の教育で一番変えたらいいと思うのは、大学の教授で定年退職になった人を中学の先生にする。というものです。必ずではなくても、教えるのが好きな人は給料を大学教授の2倍か3倍にして、中学の生徒に授業する。

 これは自分の実感として、中学生のときに出会う先生で、その後の人生はずいぶん変わると、思ったからです。

 いまから思うと中学校にこういう人がいたらなあ、こういうことを教えてくれたら自分の進む道がそれで決まっただろうなと、思うことがあるんです。

 残念なことにやりたいと思った時は、ぜんぶ遅かった。そう考えると。大学の教授のような専門の先生が、中学生にわかるレベルで専門的な学問の視点を教えてくれたら、その時点で自分は何をやりたい、何をしようということが決められると思うんですよ。

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「子供の側にしても、小学校の6年生から中学2年生までがいちばん勉強の視野が開ける時期だし、いまそこが問題のある年齢でしょう。急にいろいろ面倒なことを考え込んだりする。それから、グレるというのもるんでしょうね。」

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「テレビをみていて)NHK教育テレビだったと思います)、ジャズ。シンガーの綾戸智絵さんが中学生に音楽を教えているところと、東北大学の光通信の大家が中学生に教えているところを偶然みました。

 両方とも素晴らしい授業でした。聞いていた男女の中学生のうち何人かは、きっとこの授業を聞いただけで、生涯のコースを定めたと思います。」(P85「人生を変える「知」との出会いを」)

 村上龍の「13歳のハローワーク」のようなことも言われていますね。

 私の場合も中学生の時代に国語の教師で三浦光世先生に指導を受けました。そしてご主人の三浦良一さんは当時公務員をしながら小説を書いている人でした。2人から「文章をどんどん書きなさい。日記も他人が読んでもおかしくない内容で書きなさい」と励まされました。

 文章を毎日書き散らし、仕事でも個人でもホームパージをこしらえ、そしてお客様ともメールでやり取りをしているのも、文章を書くことがいわば「仕事」になっているからです。文章を書くことは「自己表現」ですが、それをずっと続けて行こうと思いましたのは、中学の時代以降のことです。その年代での影響は大きいですね。

 超高齢者となった吉本隆明さん。こんなことも言われています。

「僕はこのごろ少しわかるようになりましたが、老人問題というのは、前は肉体問題でした。つまり、だんだん手足がうまく動かなくあんるというような肉体的問題だと思ってきたのが、この数年間の僕の実感的な体験から言いますと、老人問題というのは、病気でいえば、心身症ですね。

 心の問題がいらない老人問題ってないんです。身体が少し不自由になったというのもみんな心身問題です。」(P165「老人はみな心身症であると心得よ」)

 吉本隆明さんのこの本は亡くなる1年前に書かれています。口述筆記かも知れませんが、超高齢者(86歳)の心境を淡々と述べていますね。

 スポーツの効用も言われています。プロのように無理に身体をいじめていると高齢者になってろくなことはない。そうではなく少しスポーツをたしなむ。すこしだけ運動をするということが、高齢者になったときに身体が麻痺が出たときの回復の度合いが違うねと言っています。

「だから身体のことを考えるのなら、好きだからやる、ストレス解消、運動不足解消のためにやるという程度にしておいたほうがいい。

 あるいは、日常作業までいつでも使う身のことではないことを、なにか少し意図的にやってたほうがいいですよ。ということはなんとなく言えそうで、しかも極めて重要な気がします。」(P169「余分に、動く、無駄に動く、その効用」)

 なんだか「養生訓」のようですが、。その考えは間違いではないですね。わたしも趣味でヨットは休日にのんびりとしています。これはスポーツというよりストレス解消です。」精神的な効用が大きい。
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 左手でご飯を食べることや、徒歩で歩くときに、安全な場所で後ろ歩きをしたり、信号では片足たちをするのも、身体に刺激を与えています。

 吉本隆明さんは若いときから、選手になるように入れ込んでスポーツ訓練はしなかった(湯外無益だから)。そのかわりスキーや水泳もなんでもスポーツはやったそうです。

「そうすると年をとってから、どういう身のこなしをするといいとか、脳梗塞とか脳溢血とか、そういうふうになったときにどうしたらいいかということが、なんとなくわかる気がするのです。

 やはり、若いときにスポーツをやっていたひとや、スポーツは嫌いじゃないから適当な程度に面白半分にやってたよという人と、そういうことをやったことがない人では、身体のこなし、身体の動かし方のセンスが違ってきますね。」(P170)

 吉本隆明さんは実例をあげて説明されていました。知り合いに第1級の学問を独学で極めたインテリがいたそうです。その人が脳梗塞になりました。しかし若い頃から、まったくスポーツなど無駄だと言ってしなかった人だけに、リハビリがまったく進展しなかったそうです。

 リハビリの人が少し離れたところにいて、ここまで歩いてきてくださいとか。ベットの上の枕をわざと離れたところにおいて「手を伸ばして取ってください」と作業療法士が言いましてもまったくしようとしない。

 あるときは吉本さんの娘さんがテニスボールをお見舞いに持って行かれて、「暇なときにこれでリハビリしてください」と言っても飾っているだけで一向に実行しない。この人は亡くなる今でベットから車椅子に降りることができませんでした。

「身体と精神というのは、普通の医者が考えているよりずっと密接ですよ。特に老人の身体や精神の障害はすべて心身症と、切り離すことはできません。

 僕も糖尿性の神経障害です、こんなのは直らないですよ大学病院の内科の医者に言われて、たしかにそう言われれば、いくら頑張っても親指に神経がいかないんです。親指を動かそうとしても動かない。

 その神経がどこかで途絶えているんです。僕のリハビリはこれはどうしたら動くようになるのかな、と思うところから始まったんですが、自分は若い頃少し身体を余分に動かして遊んだことがあるから、それをやってやるかといういおとになる。
 医師の言うとうりにしていたらこのままで同じだな、と思って試してみるわけです。

 その人は身体を余分に動かすという経験がぜんぜんないものですから、駄目なんです。亡くなるまでベットから」車椅子に移れなかった。移るとき、はじめは紐をベットに結んでおいて、利くほうの手でもちながら身体をずらして車椅子に乗ることを自分でやらないといけない。またやるほうがいいのですが、それもできないままでした。

 だから、そういう身のこなしということから言うと、スポーツというか、余分に身体を動かすことを,遊び程度で結構ですから,若いときからやっておいたほうがいいですよ、ということは第1番にあげます。

 老人になって、まだ身体が動く人たちにいちばん言いたいことがこれです。」(P17「創意工夫で病後を楽しむ」)

 自分で病気を体験し,リハビリもしたことがあるので、入院中も、リハビリ中も頭はしっかりしていたので吉本さんは考え続けていたのでしょう。

 また「自分の身体の主治医は自分」という項目では実体験をベースになかなか辛らつなことも書かれていますね。

「いい医者、悪い医者の問題で言うと、医者が場合によっては相手を病気にさせちゃうことがあります。患者のほうも自分で気に入らないことに出くわすと、自分で病気をつくってしまう。自分の都合のいいように病気になるんです、」(P178)

 このあたりは母がそういう「傾向」があるのでよく理解できますね。自分で病気を探し出す傾向があるからです。

 大学病院のような先進的な病院の医者が考えている精神と身体の関係は大間違い。非常にうすっぺらだと批判します。

「足腰が痛くなろうとも、歩けなくなろうと、それを防ぐ唯一の方法は、要は医者が言うのと反対によく動かせばいいんです。」

「身体にとってはじめはきつくても「、無理して動かす。そうすると精神的なほうが治ってくるんですよ。これは近代医学の先生が言っているのとはるいかに違う。格段に違って精神が美味い具合になれば、身体の悪いところは改善に向かいます。」(P178)

 偉いとおぼしき医者も「適当に身体を動かしたらいい」というだけ。なるほど不親切だから民間療法が衰えないはずだとも言いますね。

 こうも言い切っています。「結局、自分の身体を一番知っているのは自分ですから、自分がいいと思うことを自分でやる以外どうしようもないじゃないかと思います。」

 死についても吉本隆明さんは、「葬式というのは身内のためのものでどうでもいい、」「親鸞さんだってわからないんだから、誰もわかたない。それでいいんだとも言われています。

 「死を迎える心の準備なんてない」といわれていました。

 吉本隆明さんはあとがきでこう書かれていました。

「老いについて言えば、生と死に分かれ目に近づいては言えると思います。でもこれが幸福なのか不幸なのかわかりません。幸福とは言えないだろうけれども。そんなに不幸だという感じもしない。

 頭の中では、もっと生きていたいとか、まだやりたいことがあるとか、心残りはあるんだろうけれども、だからといって、それはそんなに不幸なことだろうか。

 僕はじゅうぶんに生きたということもありますし、生きていても、いいことも嫌なことも数限りなくある。だから、生きている苦労や不幸と比べてみて、死ぬことが不幸とばかりは言えないと思うんです。」(あとがき)

 この本の出版後の1年後の2012年3月16日に吉本隆明氏は逝去されました。超高齢者となった吉本隆明さんの「つぶやき」と「本音」は、同年代の両親と同居している私にも大変参考になりました。

 

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2012.04.23

チベット情勢はどうなっているのか?

  2012年はロンドン五輪の年となりました。4年に一度の祭典。サッカーのなでしこさん達は金メダルが取れるのだろうか?男子はどこまで頑張れるのか?水泳の北島はもはやロートルだが活躍が出来るのだろうか?

 体操日本はどうなる?柔道やレスリングはどうなるのか?陸上短距離ではボルト選手の2連覇なのか?興味はつきませんね。

 4年前の北京五輪の開催年の3月から4月は聖火リレーが世界各地で行なわれていて、そのときは「チベット問題」が大きな問題になっていました。中国の強権政治に反対するチベットの人たちが決起し、命がけの抵抗運動を中国政府にしていました。

 共感は世界に広がり、イギリスやフランス、アメリカでは大規模な抗議活動があり、日本でもありました。

 現在殆ど報道されませんがどうなっているのでしょうか?

 ダライ・ラマ法王日本代表事務所

 上記ホームページによりますと、中国政府の強権的な姿勢には変化が見られません。

 今年秋に中国では政権交代が10年ぶりに行なわれ、独裁者が習近平氏に交代します。
 
 わたしも生活のせわしさにかまけチベット問題から関心が遠くなっていました。

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2012.04.22

人間の寿命以上のことは軽々しくしてはいけない

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 現在私の父親は92歳。母親は86歳です。2人とも85歳を超え、要介護1ですが、元気な超高齢者です。長寿社会の日本ですが、彼らが100歳まで生きることができるのかといえばわかりません。人間の寿命は老師によれば125歳だそうですが、100歳まで生きれる人は今でも少数でしょう。

 では人間の寿命100年として、それ以上の長期の約束事は守れるのでしょうか?

 銀行からお金を借りたとしても返済期限は20年ぐらい。住宅ローンで最長35年ぐらいですか。自分の人生で働いて返済できる期間しかお金は貸してくれません。私たちもそれは当然であると考えています。

 しかし原子力問題はどうでしょうか?原子力発電所から排出され、処理が出来ない人間に脅威を与える高レベル放射性廃棄物に至っては、半減期が10万年とされています。一体誰がどうやって管理するのか?

 未来の人類に核廃棄物を「贈り物」にしてはならないと思います。

 自分の人生で、自分の寿命で処理できないことを軽々しくしてはならないと私は思います。

 活断層の巣の上に立地する福井県の大飯原発の再稼動は絶対にやめるべきであると思います。

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2012.04.21

幸徳秋水資料館へ行きました。

 四万十市中村での商談前に少し時間がありました。四万十市役所2階にある図書館の中に「幸徳秋水資料館」がありました。こじんまりとした展示でしたが、内容は充実していました。
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 資料館の入り口と内部の様子です。
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 大逆事件の冤罪で処刑される直前に幸徳秋水さんが書いた色紙もありました。
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 大逆事件で逮捕・処刑された幸徳秋水さんと交流があった管野スガさんが、マチ針で描いたという文章には驚きました。
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 幸徳秋水さんは、若い頃、足尾鉱山鉱毒事件で奔走している田中正造氏のために、明治天皇への直訴状を書いています。幸徳秋水さんは教養があり、宮家のお立場もよくわかっていたと思われます。検察側の主張するように国家転覆をくわでてたテロリストに収まるような小さな器の人物ではありません。
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 展示で驚いたのは、大逆事件で欧米各国(アメリカ・フランス・イギリス)で大規模な抗議行動がおき、連日抗議デモが日本大使館へ市民が押しかけたそうです。無政府主義者、共産主義者だけでなく、社会民主主義者、キリスト教市民層の人たちも抗議行動に参加したとの記録もありました。
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 ささいなことで主義主張の異なる「社会主義者」を逮捕・拘禁し、冤罪で幸徳秋水らを処刑した日本政府。101年前のことでした。その後の日本国は坂道を転げるように1945年に惨めな敗戦を迎えます。
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 中村市(四万十市)で名誉が回復された幸徳秋水さん。高知の日本の偉人であると私は思います。また日本の司法当局は関係者の再申請求に応じ、冤罪を認め無罪判決を出すべきであると思います。

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横浜は最下位を脱出できるのか?

 プロ野球ファンではないが、4年連続最下位の横浜球団。息子がファンなので気になります。キャンプ期間中の話題といえば、新監督の中畑氏のこと。彼のパフォーマンスばかりが目立ちました。

 主力選手の内川と村田も移籍しました。村田の変わりに、巨人からラミレスさんが来ましたが、はたして打つのでしょうか?監督に波長を合わせて明るくやってはないますが・・

 また球団を買収したのが、携帯電話のゲームのモバゲーの「なんとか」(社名が出ません。親父は知らないから)がどういう戦略で成績と人気を挽回するのでしょうか?松井秀樹選手でも獲得すれば話題を呼びますがね。松井も引退せず日本でもう一花咲かせていただきたい。

 

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2012.04.20

中村へ行きました。

  4月19日は、取引先の人と中村駅で待ち合わせ。早朝から車で走行していました。

  中村(いまは四万十市になりました。いまだになじめません)の手前に、黒潮町(佐賀町と大方町が合併した)があります。国道56号線は風光明媚な海岸線を走行しますが、先日内閣府有識者会議が、南海地震で30メートルを超える大津波が押し寄せるという地域です。

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 道路から見下ろした佐賀町。カツオ漁の港町です。
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 海がすぐ前にあり、小学校もあります。
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 黒潮町の中心街。国道55号線沿いの地域も海抜は低いようです。
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 お昼は、黒潮町のいろりやといううどん店で食べました。
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 中村駅は昔と変わらない建物でした。
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4月21日(土曜日)は100円商店街です

  4月21日(土曜日)は高知市はりまや橋商店街では、午前10時半から午後3時までは「100円商店街」になるそうです。いわば「100円ショップ」が、「100円商店街」に拡大するようですよ。第3回とか表示されていますので、前回も好評であったようです。

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 明日の土曜日は父を医院での点滴をし、調子が良ければゴルフの打ち放し練習場へ。どうしても行くにしても駆けつけるのは昼過ぎになりますね。品物がない可能性もありますね。

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原発は再起動ではなく、強制終了なのでは

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 「日本人は心がメルトダウンしているのではないか」と厳しく指摘されるのは、フィンランドでの核廃棄物処理場のドキュメンタリー映画「10万年後の安全」を製作されたマドソン監督(デンマーク人)。

 関連ブログ記事「日本人は"心がメルトダウン”している」

「日本には事実を国民に教えない文化があるのか。あるとすればなぜ、日本人は納得してしまうのか」とマドソン氏は述べています。

「これだけの大事故なのに、政府も企業も事故対応が間違っていたことを認めない。国民全体でも、原発をどうするのかという議論が盛り上がらない。それが1番深刻なのです。」

 はやくも政府は原子力発電の再稼動に向けて動き出しています。福井県の大飯原発が「ストレステストにも合格した」ので、いち早く動かしますと。「そうしなければ日本の産業界は国際競争に勝てないのですから・夏の電力不足にも対応できないのですから」というのが再稼動の主たる理由。

 福島原子力発電所が未だに安全といえる状態にもならず、しかも原因も定かではないのに再稼動するとはいかがなものか。

 まして福井県の原子力発電所周辺は「活断層の巣」の地域、地震学者も「1日も早く福井県の原子力発電所は廃炉にしないといけない」と提言しています。

 「再起動ではなく、強制終了」にしなければならないと思います。地震列島日本と原子力発電所の共存はもはや不可能ですね。
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2012.04.19

地震の脅威にどう対処すればいいのか

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 南海地震が起きれば、今住んでいる高知市二葉町はひとたまりもない。生存することすら難しい地域です。

 震度7。地盤は液状化し、最大2m沈下する。崩れた高潮堤防から海水が海抜0メートルの地域(地盤沈下でマイナス2メートルになったいる)に流入する。対岸のガスタンクも爆発するかもしれない。30分後津波がやってくる。

 そこで運良く生き延びたとしても、今度は地域から水は引かない。長期浸水地域となります。地盤が沈下し、堤防がやられているので、海水は1年は引かないでしょう。こうなれば自宅も会社事務所も倉庫も車もすべて失います。甚大な被害ですね。もしそうなれば立ち直ることは不可能です。

 ではどうすればいいのか。それを今年は真剣に考え実行する年です。

 昨年は、仁淀川町との「一時疎開」を前提とした交流事業をしました。今年はそれを1歩先へ進めたいです。ではどうするのか。まだ具体案は浮かんで来ません。

 その間にも南海地震のカウントダウンは始まっている。焦りはでますが、どうしようもない。困りました。
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2012.04.18

元気な父(92歳)の姿が嬉しい

 今日は午後から、仕事の段取りを調整して、父(92歳)の大好きなゴルフ練習場へ同行しました。平日の午後ですが、この練習場は結構にぎわっています。とくに「65歳以上のシニア男性と女性専用打席」は混んでました。
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 思えば昨年の今頃は父は、慢性腎不全が悪化し、むくみがひどく、4月12日から25日まで2週間高知医療センターへ入院していました。入信した日はもうほとんど歩けず、車椅子で病院内を移動しましたから。

 それから1年後は、大好きなゴルフ打ち放し練習ができるのですから、「夢のような」話ですよ。
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 父はもう92歳ですからあとどれだけ今のように元気で生きることができるのかわかりません。私としては病気になって看病するのは当然としても、元気なときに精一杯楽しい思いをしてもらいたいと思いました。ですので時間を調整して連れて来ました。今週の週末は悪天候の予報でもあるし、今日のような気持ちのよい日に、ゴルフの好きな人はボールを打てば、セラピーになるでしょうから。(わたしも本音は海へ行ってセーリングをしたかったです。)

 観察していますと高齢者ゴルファーは皆上手ですよ。ほとんど打ち損しが誰を見てもほとんどありません。長年ゴルフをしているからでしょう。

 父もゴルフ場へ行っていたときは、ハンディ19くらいだったとか。自我流ゴルファーでした。見ているとアイアンはまっすぐに飛んでいるが、ウッドは体の回転が今ひとつなのか方向が定まらないようです。

 125発打って機嫌よく戻りました。戻ると父は「散歩に行く」と言い、近くのスーパーでパック入りの1・8L入りの日本酒・司牡丹を購入して戻って来ました。

 好きな運動ができて、好きなお酒が少量でもまだ飲める。本当に夢みたいです。高齢者でも元気であれば、楽しい人生が送れるんだとしみじみ思いました。

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日本は地震列島・原発とは共存不可能

 この画像はある団体の新聞に掲載されていました。非常によく出来てわかりやすいので、スキャナーさせていただきました。情報は「共有化」しないといけないからです。

 これで見ますと日本は4つの大陸のプレートが衝突し、せりあがって出来た列島であることがよくわかります。プレートのぶつかるところは、巨大地震の震源域。また日本各地は活断層だらけです。
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 にも関わらず、日本には既に54基の原子力発電所が立地し稼動しています。巨大地震や活断層に脅かされて立地しているのが一目瞭然ですね。
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 菅前首相が「稼動停止」を言った浜岡原子力発電所。東海地震の地震エリアの中にあり、「もしも」の事態が起きれば被害は甚大です。
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 福井県にある原子力発電所の周辺は「活断層の巣」ではありませんか。もしもの事態になれば、関西の水源地の琵琶湖は汚染され、関西に人は住めなくなります。あらためてそう思いますね。
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 もう1つ気がつきませんでしたが、青森県六ヶ所村にある核燃料処理施設は、原子力発電所の廃棄物が集まっているので、より危険であるとのこと。ここにも活断層が発見されています。
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 未だに福島第1原子力発電所の事故から収拾していません。危険な状態が続いています。
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2012.04.17

ごみから見る街の姿

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 今日は高知市二葉町近辺は高知市の生ごみ・燃えるごみの収集日。毎週火曜と金曜が収集する地域になっています。

 今朝は上天気。年寄は目覚めが早いので、散歩がてら自宅周りのごみ拾いをしました。

 多いのはタバコの吸殻。2週間前も丹念に拾いましたが、同じように道路に投げ捨てられていました。タバコの外箱や、お菓子の袋、ペットボトル、チラシ、ポスターなどが道路に散乱していました。

 自宅周りが汚いことが個人的に嫌なので散歩がてら気が向いたときにごみ拾いをしているだけです。今日の効用はいままで挨拶すらしなかった気難しそうなおじさんが「おはよう!」と挨拶してくれたことですね。これはポイント。

 でもこちらが挨拶したお婆さんは無視するし、人間一筋縄ではいかないものです。
ごみもGDPの1つで「豊かさ」の経済指標の1つになるそうですが、ごみが散乱した道路は我慢できないので、そうしたエコノミストの論説は無視することにしております。

 観光高知だとか関係者は叫んでいますが、県民1人1人が自宅の前の道路のごみを拾い、「全くごみが落ちていない高知県。ごみを拾った人には懸賞を出す」ぐらいになれば話題になるだろう。変な施設や「博覧会」(?)などやらずとも観光客は来ますよ。

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ヘルシー・ネットワーク

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 ある日の父(92歳)の夕食のメニューです。なてことはない庶民の和食ですが、ご飯が違います。
 減蛋白食なのです。普通はご飯茶碗1膳には、3グラムのたんぱく質が含まれています。この減蛋白のご飯はその20分の1のたんぱく質しかはいっていません。

 おかずはやや少なめ。好きなお酒はOKです。

 腎臓専門医の植田一穂先生のご指導で主食のご飯、。もち、パンなどを減蛋白食にし、主食主体の減蛋白食を毎日父は実行しています。おかげで一時期クレアチリンが、4.0と最悪の状態になっていましたが、いまでは1・9程度になり下がりました。

 ヘルシー・ネットワークという減蛋白用食品専用加工食品販売会社のおかげです。
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2012.04.16

”甘党男子”のようです。

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 散歩に行くたびに母はお菓子を買ってきます。この写真に写っているだけでも「4色パン」(南国スーパー)、「10円まんじゅう」「パン屋のクッキー」(はりまや橋金曜露店市)、「ロールケーキ」(コミベーカリー)、「ドーナツ」(洋菓子店プレルージュ)など。

 冬の間は、母に付き合っておやつしてました。抵抗なく食べれるので、「甘党男子」であると思いました。

 お菓子を食べた時は飲酒はNGですね。両方やっていると高カロリーで太りますから。

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2012.04.15

大人のヨット教室のサポートへ行きました

 今日は朝8時に家を出て、受講生である吉村光司君を乗せ、一路夜須へ。吉村君は昨年芝藤さんからヨットを入手したので、自分のヨットのぎ装から、備品の点検からセーリングまでしないといけないからです。
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備品もあるかどうかわからないので、チェックしてみました。それからぎ装しました。
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 大人のヨット教室の開講です。まずはYASU海の駅クラブ研修室にて、座学です。どうしてヨットは風上に進めるとか。ヨットの操船の基本です。
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 続いて屋外へ出てぎ装(ヨットの組み立て)を皆でおこないました。ディンギー・ヨットの場合はロープと金具だけで組み立てられています。
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 ヨットの場合はもやい結びを多く使用します。
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 ジュニア・ヨットクラブや高知大学ヨットも活動していまして、今日の夜須のハーバーは賑やかでした。
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 また海の駅クラブに新加入いただいたOさん。常連のTさんがレーザー・ディンギーの説明をされていました。
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 どんどん海へ出て行っています。
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 今日は暖かxたので、ウエットスーツを着用しました。
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 結構紫外線もきつくなりました。来週あたりは日焼け止めクリームを塗らないといけないですね。今日は段取りがいろいろありましたので、海の上の写真はありません。

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どうなる日本の原子力発電

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 福島原子力発電所は依然安定状態とは言えません。

 今回の原発事故が収拾しないうちに、残りの原子力発電所を「ストレス・テスト」とかいうわけのわからない試験に合格したから再稼動するのだと言います。このままでは真夏の電力需要が持たない。産業界が大打撃を受けるので。というのが理由だそうです。

 人間の命よりも、大企業の操業のほうが大事なのと、ひがみたくもなります。政府の言うことはそういうことになりますね。おまけに消費税率を上げるとか。いいことは1つもありません。

 本当にどうなるのでしょうか?なんだかすっきりしませんね。

 でも福島第1原発はちゃんと燃料棒を抜き取るところまでいけるのでしょうか?また地震が来て、津波がきたらあの施設はどうなるのでしょうか?不安ですね。

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2012.04.14

「我々にとって吉本隆明とはなにか」を視聴して

 BSフジのプライムニュースという番組。月曜から金曜までの午後8時から10時までの2時間枠の報道解説番組です。フリーアナウンサーの八木亜希子と報道番組解説者の反町班のコンビで、硬軟とりまぜた話題をゲストを交えたトーク番組です。
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 4月13日は「追悼 我々にとって吉本隆明とはなにか」でした。ゲストは文藝評論家の三浦雅士氏と芹沢俊介氏でした。三浦氏は詩の雑誌ユリイカの関係者。芹沢氏は吉本隆明氏の逝去される前日に見舞いに行ったとか。いわば弟子のようなご両人でした。
 
 それだけに思い入れが深いので、よく言われているような「吉本隆明氏は60年代、70年代の学生運動、全共闘運動、新左翼運動の教祖的な存在」という通俗的な解説は一切しませんでした。面白かったのはフジテレビ側の解説委員の人が「通俗的」な印象操作をしようとしても、ご両人は全くその質問や会話を無視していたことですね。

 例えば北朝鮮の弾道ミサイル問題で、三浦雅士氏が「日本は決断が遅いとわいわい言われていますが、決断がはやいのは独裁国家のほう。はたしてそのことが良いことなのか・」という観点で吉本隆明さんがお元気ならコメントをされたことでしょう。」と。

 「世界思想の潮流に対応し、独自の世界観で壮大な思想を構築しているのに、うまく解説できる人や翻訳できる人がいないので、あまり今の人たちには知られていないのが残念ですね。」とも。

 日本の巨大な思想家の1人といえば柳田国男もそうですが、独特の表現と記述されている内容が難解であるので、翻訳され外国人にまで親しまれていません。明治期初期のアーネスト・サトウや小泉八雲のような「翻訳者」は、吉本隆明さんにも必要であると思いますね。

 番組のなかでよかったのは八木亜希子アナウンサーによる吉本隆明詩集の朗読。「転移のための10篇」の一節の朗読が良かったです。さすがにプロのアナウンサーですね、上手い。

 三浦氏が早口で」「対幻想(親子関係・男女関係)が元にあって、自己幻想が生まれ、そのさきに国家や党などの共同幻想がある。1番大事なのは対幻想。他者を媒介した自己表現。

 決して他者を排除しない存在倫理をもっていたひとだ。混迷を深めている現代の社会こそ吉本隆明さんの考え方は必要とされていますね。」

 芹沢氏も「吉本隆明さんは現代の親鸞のような人。逝去されてあらためて価値が評価され、それがきっかけとなって新たな吉本さんとの出会いがあると思います。」

 吉本隆明さんの解説者としては、糸井重里氏が適役の1人でしょう。この10年ぐらいの間に2人は仲良しになっていました。何冊か対談集もだしていますし、糸井氏編集の講演集CDも出版されているからです。

 NHKで紹介された3年前の講演も糸井重里氏の段取りもあったことでしょう。

 糸井重里氏の編集本です。その感想文です。

 「吉本隆明の声と言葉」を読んで
 
 まあ吉本隆明さんは流行の人ではないので、廃れないでしょう。でも気軽に今後もTV番組で取り上げられることはないでしょう。

 それだけに「バラエティ番組のフジTV」が民放で初めて製作した番組だけに価値があります。今後も恐らく民放地上波では企画されることはないでしょうから。
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午後からは母(86歳)の散歩に付き合いました

  今日は休日なので爺さん、婆さんの昼食当番。といいましても本格料理ではなく、父の場合は減蛋白ご飯とおかずを電子レンジで暖めただけ。母の場合も冷凍ピラフを炒めただけでしたから。

 昼食後は母と一緒に散歩に行きました。なかなか理屈をつけて歩きたがらないのでなだめすかして連れ出しました。
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 左足の上部が痛いというので(筋肉が引きつるらしい)ので、近くの青柳公園に大人のアスレチック器具があります。そこで足を乗せて、片足ずつ上下に上げる器具があり、足が伸び、骨盤が刺激されるのでいいんです。しばらく母はその運動をしました。
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 すぐには猫背姿勢は治りませんが、気が着けば一緒に散歩しようと思います。

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季節が良くなりゴルフ愛好者も増えていますね

 今朝は雨も上がりお天気になりました。春先は雨が降り、天気が良くなると風が強く吹きます。ということは今日あたりはセーリング日和なんですが、明日(15日)は「大人のヨット教室」のサポートに朝から行くので、父の楽しみのゴルフの練習にお付き合いするのは、土曜日となります。今週から3種連続でそうなります。

 父が練習をしている間は読書タイム・「靖国の戦後史」(田中伸尚・著・岩波新書・2002年)を読んでいます。なかなか読書もはかどりますね。
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 球を打ち終わる頃には、シニア・レディス専用打席も満杯状態になりました。季節が良くなりましたからシニア・ゴルファーも来ていますね。またシニアの人たちはゴルフ経歴が長いので、上手な人が多いようですね。感心しました。
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「バイオマス材収入から始める副業的自伐林業」を読んで

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 3月9日に仁淀川町で開催されました「Bスタイル・プロジェクト報告会」で会いました中島健造さんからこの本を購入しました。

 中島健造さんは、土佐の森救援隊の事務局長として、いまや「土佐の森方式・自伐林業推進事業」での伝道師として全国各地を講演され巡回されているようです。

 全国的に日本の林業は衰退産業。かつては「山師」とか言われ。森林主は大金持ちの人も存在した時代が50年ほど前の日本ではありました。手すき和紙の原料のこうぞ・みつまたも栽培され、建築材料として檜や杉は高値で取引され、炭などは家庭の熱源として使用されていた時代がありました。

 また売り物にならない材木は薪として、風呂を沸かす熱源とて、料理の煮炊きに使用するかまどの熱源として、薪は都市部でも広く使用されていた時代がありました。わたしが小学生の頃(1964年頃まで)、高知市知寄町の祖父母の風呂は薪で沸かしていましたから。

 高度成長時代に海外材木の大量輸入と関税を安くする政策、、エネルギー革命でのガスや石油の使用拡大で、日本の森林は「お金を生まなく」なり、森林は荒廃し、間伐もされず、人工林の杉や檜が日本の森林の大半となり、手入れされない森林が多く山は荒廃しまいました。
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 平成15年頃に高知県で土佐の森救援隊が出来ました。その頃の森林業界の雰囲気は「素人が森林へはいってくるな。ボランティアになにができる。」という極めて冷たい状況であったと中島健造氏は言っています。

 しかし大方の予想に反して小規模林業者、ボランティア間伐隊などからのC材、端材、林地残材の流入が大量に木質バイオマスプラントに搬入されたそうです。
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 古い資料記事ですが「木質バイオマス地域循環システムについて」という表題で,以前中島健造さんにお話していただいたことがありました。

  わたしは林業のこと、山間部の地域の事情には、大変疎い人間の1人です。ただ昨年の東日本大震災以後に山間部の仁淀川町と沿岸部の二葉町との交流が中島健造さんの仲立ちがきっかけで始まりました。
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 著作の中でのこの箇所が「土佐の森 自伐林家育成システム」の核心ではないかと思いました。引用したいと思います。

「かつては当たり前だった「自分の山は自分で管理する」「自分ひとりで管理できなければ寄り合い(協働・地域コミュニティ力)で助け合う」ことを提唱し、農山村ボランティア、団塊世代のセカンドワーク、若年層のアルバイト、さらには農家やサラリーマン等の副業となるような自伐林業システムを構築し。成功事例づくりに邁進する。

 これにより、山村地域にもう一度、山を守る林業を復活させる活動を継続する。つまり小規模林業・副業的自伐林業(自伐林家的森業)を復活させることにより、森林と山村を再生し、さらに地域温暖化防止も推進させるねらいを付加した持続可能な活動を続ける。」(「土佐の森救援隊の基本方針」(P25)

 活動の具体的方針につきましては6つの項目で方向性が出されています。

(その1)「病める森林や山村地域の活性化や問題解決のために、最近疲弊した「林業」を古くからの林業のありかたを参考にした「森業」に転換し、NPOのマンパワーを地域づくり、地域おこしにつなげること。

(その2)「森林を所有する自伐林業、また林業に関心のある森林を所有しない他伐林業を掘り起こし、主体的に林業に関わっていける仕組みをつくること、」

(その3)「森林。林業に関わることがなかった都市部住民に森林。林業。山村における諸問題に気付いてもらい、その解決に自ら参加できる道筋をつけること。」

(その4)「森林・山村における諸問題を解決するための実践活動を、行なうことのできる人づくり、組織づくり、ネットワークを構築すること。」

(その5)「農山村の伝統文化や技術。魅力を経済活動につなげ、地域の活性化のための取り組みを行なうこと。」

(その6)「これらの活動を、ボランティア精神を根底に、継続できるよう、経済基盤のある組織と運営方法を確立し、山村におけるリーダーシップのモデルケースとすること」(P26)

 作業方法も慎重に行い、事故防止に努めているようです。

「間伐作業は常にオーソドックスに行い、アクロバティクな対応や、生産性に走る対応は皆で注意し戒めている。
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(子供たちへの啓発活動もされています。)
 疲れたら休み、無理をしないように心がけている。このオーソドックスでスピードを求めない作業が、事故の少なさにもつながっている。

 土佐の森の活動は自伐林業の推進や広報ではあるが、本格的に業として稼ぐ場ではなく、その前段であると。

 ある参加者にとっては林業技術研修の場であり、また別の参加者にとっては趣味林業の実践の場であったりする。この参加目的も自由である。

 ただ、自伐林業として、間伐→造材→搬出→運搬→市場出荷、作業道づくり、森の管理という基本的仕事は、きちんと行い経験するとともに、林業の全体を参加者が把握できるように運営している。」(P28)

 このあたりが「核心」ではないのでしょうか。

 しかし現実は、国の林業政策も、森林県である高知県の林業政策も、この「土佐の森方式」である自伐林業育成システムではない。対極の「集約化・大型間伐方式」の林業方式に傾いている。まるで農業政策と同じやり方ですね。

 大型の搬出機械などに多額の補助金を行政が出し、全山皆抜という大変乱暴なやりかたを「奨励」しているのです。その理由は「海外材と対抗する為」「安値で木材を搬出する為に」に山から搬出する材木料を増加させるだけの林業政策にすぎません。

 土佐の森方式にしてもよほど良いA材が搬出がない限り、専業林業として経済的にはなりたたないようです。自治体や各種交付金矢「企業の支援がなければなかばか自立はできないのが現実のようです。

 それは集約化、大型化する専業林業業者とて同じであり、多額の税金が投入しない限り成り立たない林業経営に過ぎません。

 土佐の森方式は、環境対策や雇用対策、都市と山間部をつなぐやりかた、「もり券の発行(地域通貨)」などユニークな循環システムは、日本全国へ普及しても良かろうと私は思いました。

 詳しい活動は土佐の森救援隊事務局長の中島健造さんのブログを参考にしてください。

 里山’s Bar ~おおのたまらん!土佐の山・里 

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2012.04.13

4月第2週のはりまや橋サロン

 高知市は葉桜になりました。暖かい日ですが、生憎の雨に午後からなりました。今日も母(86歳)を連れて、はりまや橋商店街で開催されている「活き活き100歳体操」(介護予防体操)へ行きました。

 まずはいつものように夕飯のコロッケを購入します。
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  10円まんじゅうも必ず購入しています。
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 母は、はりまや橋金曜露店市を散策しています。目についたもので気に入れば購入します。その場合販売価格が、420円の場合、1000円と20円を財布から出し、お釣りが半端にならないようにしています。頭の体操になるでしょう。
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 活き活き100歳体操は、今日は雨のせいなのか6人と少なめでした。指導員の大塚理江子さんに体操後聞きましたら、常連の方が長期に欠席されているそうです。1人は転倒して腕を骨折。もう1人は入院中だそうです。
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 でも元気そうに高齢者の皆様は体操をしていました。

 体操が終わった後は、叔母と3人で喫茶十字路でお茶を飲みました。それから叔母を帯屋町商店街のお店まで送迎,その後母が大丸で化粧水を購入したいというので行きました。

 百貨店の化粧品売り場は1階にあります。綺麗な女性たちが販売員におられますが、おっさんには場違いな場所。多数の若い女性たちが座って美容部員の人たちのアドバイスで化粧をしています。

 世界の名だたる化粧品メーカーが各ブースに出店.綺麗どころのスタイルの良い美容部員の女性たちが接客をしています。化粧品の独特の匂いで、くらくらしそうでした。
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 母はESTEE LAUDER とかいう化粧品メーカーの化粧水を購入しました。5775円もしたようです。

 86歳の超高齢者ではありますが、母は毎日身奇麗にしているので認知症状は小康状態ではないかと思います。

 誰かが言っていましたが「女は灰になるまで女である」とは思います。

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高知方式の資源・不燃物ステーション管理

毎月第2金曜日は、高知市二葉町では「不燃物・資源物の収集日」です。午前6時から、下知図書館前で二葉町町内会(西森俊一会長)では、荒木三芳副会長の先導で、二葉町内16ある班から、当番の班長が出てきて早朝からステーション管理をしています。


 我が家の今日運搬するものは、雑がみのダンボール、空き瓶、空き缶、使用済み電池など。台車1台分でした。
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 下知図書館前に到着しますと、次々と町民が物資を持ち込み、当番の班長らが黙々と「仕分け作業」を行なっています。
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 高知市の不燃物・資源ステーション管理は、住民参加型で「高知方式」と呼ばれ、全国的にも珍しいらしい。住民主導で、「仕分け作業」をステーション単位(町内単位)でやっています。

 先日京都から来られた人にそのことを話しても「わかりません。」とのこと。京都市でも行なっていないということでした。全国的にも珍しいことかもしれませんね。
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 ビン類でも、透明。青、クロ、茶色などに細かく分類され、ダンボールも色刷りは「雑ガミ」とされ分類されている。
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 家具や自転車などの大型のものも、「金属をふくむもの」と「その他」にわけられています。事細かい分類を町内単位で行なっているので、高知市は大規模な中間処理施設は必要なく、町内のステーションから再資源処理会社のトラックでそのまま、各事業所へ搬出されています。
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 資源・不燃物ステーションを運営する町内会には、市役所からいくばくかの協力金が交付され、町内会の活動資金になっています。

 ステーションの立会いは、朝6時から7時半頃までです。荒木副会長や今年の当番の皆様ご苦労様でした。二葉町は町内会がしっかりしているので、自主防災会の活動もきちんとしたことができるのであるとつくづく思いました。

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積読状態の吉本隆明さんの著作本ですが・・

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 自宅の書棚にある吉本隆明さんの著作集。写真に写っているだけで22冊はありますね。あと読みかけの著作が手元に2冊ありますから24冊。

 いのの実家へも何冊か置いているので(多分全集)、50冊近くはあるのかもしれません・

 殆どが「積読」で読んでいませんから。今後はじっくりと読んで行こうと思います。「連合赤軍と新自由主義の総括」もそろそろまとめたいので、毒気の強い吉本さんの著作はよい触媒になりそうなので・・。

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2012.04.12

常に危機意識をもって行動しよう

 今後30年以内に南海地震が起きる可能性は70%であるといわれています。70%ということは、明日起きても不思議ではありません。それだけカウントダウンになっています。

 もし南海地震が起きたら、自宅と会社のある地域は、想定震度が7。地盤が最大2m沈下。液状化で高潮堤防が倒壊、すぐに海水が地域に流れ込んできます。そして30分後には津波が来ます。小さな川の対岸にはガスタンクがあります。火災の可能性があります。そして地域は長期間水が引くことはないでしょう。

 それでも生き残らないといけない。生活も再建し、会社も存続させていかないといけない。

 「最悪の事態を予想し、事前に可能な限りの対策をたてます。そして最悪の事態にならないように努力する。」ことですね。

 車の運転をする場合も、旅行する時も。ホテルへ止まる時も常に非常時を考える。火事が起きたときの出口はどこだ。窓から脱出できるのかなどなど。

 頭のトレーニングにもなります。そして訓練もします。可能な限り助かるようにしましょう。

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2012.04.11

出席できないので、欠席のお返事を出しました。

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 在日朝鮮人総聯合会高知県本部からのご案内がありました。
「敬愛する キム・イルソン主席誕生100周年を記念する集い」という会合が、4月21日土曜日の12時から予定されています。

 翌日は香南市夜須で「大人のヨット教室」のサポートに1日行く予定です。前日の21日は父(92歳)の通院とリハビリを兼ねた運動療法への対応をしなければならないので、欠席とお返事させていただきました。

 幸徳秋水さんは著作「帝国主義」のなかで、国家経営の本質を以下のように的確に述べています。

「けだし国家経営の目的は、社会永遠の進歩にあり、人類全般の福利にあり。然り単に現在の繁栄にあらずして永遠の進歩にあり、単に少数階級の権勢にあらずして全般の福利にあり。」

 仮に人工衛星であるとしても、200万食の食料と同程度の経費はかかるだろうと試算されています。「全体の福利」になる政策を国づくりのためにしていただきたいと思いますね。

 人工衛星の打ち上げなのか、弾道ミサイルの打ち上げなのかよくわかりません。日本政府はイージス艦を巡回させたり、迎撃ミサイルを配備したりしています。近隣諸国との平和友好を願いたい。「瀬戸際外交」は危険すぎますね。

 

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2012.04.10

日本が国際情勢に疎く、ノー天気なのは昔からの伝統

  北朝鮮のミサイル問題での政府の応対が手ぬるいとの声が大きいようだ。かといって日本政府が打てる手はもはやない。経済制裁は日本人拉致問題が解決しないので、最大限に今も行なわれています。それ以上の方策はありません。

 少しずれた防衛大臣が、北朝鮮のミサイルが日本上空を通過するようなことがあれば、迎撃し打ち落とします。と大見得を切りましたが、弾道ミサイルを迎撃することは難しい。かつてイラクのフセインがイスラエルに向けてミサイルを発射したとき、軍事大国であり百戦練磨のイスラエル軍でさえ、迎撃ミサイルですべてのイラクのミサイルを迎撃・爆破できませんでした。

 多くは都市の目標を外れて着弾したそうです。北朝鮮のミサイルもそうなのか。ただ成層圏まで上がるミサイルですと打ち落とすことはほぼ不可能であるといいますから、。

 民主党政権は弱腰だ。左翼の影響があるから北朝鮮や中国やロシアになめられるんだ。と息巻く右翼勢力もいます。でもそれも空元気。ではどうすればいいのか。北朝鮮と戦争でもするのでしょうか?それはありえないでしょうに。

 こんな場合は慌てず相手の出方を観察すべきでしょう。本音はなにか。国際的に孤立やむなしで北朝鮮は何故ここまでミサイル発射にこだわるのか。それを分析すべきでしょうに。

 聖徳太子以来、日本の外交は稚拙です。ずれているし、ノー天気です。その点常に超大国中国と陸続きで侵略されてきた朝鮮やベトナムは国家意識はシビアです、。外交の駆け引きも上手い。日本は島国ですからね。今更上手くはなれないでしょうから。

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2012.04.09

京都大学フィールド科学教育研究センターの方が二葉町へ来られました。

 3月10日に仁淀川町で開催されていました「Bスタイルプロジェクト報告会」へ参加し、二葉町自主防災会として報告をさせていただきました。

 「Bスタイルプロジェクト」報告会へ参加いたしました。 

 そのときにお知り合いになったのがうら若き女性。名刺交換しました。そしたら名刺にはこう書かれていました。

 「京都大学フィールド科学教育建久センター森里海環学プロジェクト支援室 研究支援推進員 大川智船(専門社会調査士)」 とありました。

 京都大学フィールド科学教育研究センター森里海環学プロジェクト支援室

 ホームページで閲覧しますと大川さんは「管理技術部及び農学研究科等事務部 職員」とのこと。要するに森と海と都市部を総合的に研究されている部局らしい。

「「森里海連環学」は、フィールド研における教育研究の柱であり、森から海までの生態系のつながりを分野横断的に解明することを目指しています。」とあります。仁淀川地域が大川さんの担当領域であります。

 それで今までも何度も森の里である高知県仁淀川町へ足を運び、主に環境問題を中心に調査研究をされていたそうです。

 Bスタイルプロジェクトでは、「災害時に助け合うえる絆づくり!街と山が手を結ぶ」というテーマで二葉町自主防災会として事業報告と今後の展望の話をしました。

 その取り組みに大川さんが興味を持たれ、4月になれば二葉町を訪問します。ということになり、来訪されました。二葉町側は西森二葉町町内会長と荒木副会長と、私が対応しました。

 今までの二葉町の仁淀川町との交流のいきさつと、交流会の様子、今後の展望などを話しました。

 「高知市下知地域は従来から低地で、大雨災害で苦しんできました。水没の歴史もありました。でも雨水対策と排水ポンプ場の設置でその悩みからは解消されました。しかし南海地震による脅威には正直頭を痛めています。」と話をしました。

 その後、二葉町がいかに低地で海に近いのかを実感いただくために、町内を散策しました。堀川の付近の風景は、「見る立場を変えれば脅威」です。ウォーター・フロントは景観は美しいですが、高知では「津波フロント」になるからです。
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 二葉町は高潮堤防が倒壊すればすぐに水没することがわかります。
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 若松町の高潮堤防も心持たないことが理解できると思います。
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 そして高知市五台山の展望台へ行きました。この眺望は高知市市街地が一望できます。高知市がいかに海に接し、囲まれているか。海がいかに市街地の奥域まで入っているのかが理解できます。
 
 この風景には大川さんも驚かれた様子でした。
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 荒木副会長から、説明を受けています。
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 1000年前の高知は、現在の市街地すべては海の底でした。南海地震が起きれば再びこういう事態になると想定されています。
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 私たちの情報が、研究にお役に立ったのかどうかは定かではありません。

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40年前の留年初日の登校日

今日は新学年の始業式の日でしょうか?

 大学は留年したり、受験で浪人されたり無駄飯を食らうことは普通にあるでしょうし、恥ずかしいことではないと昔からされておりました。しかし高校での留年(原級留置と当時は言われていました)というのは珍しいと思います。

 それであまり皆さん経験したこともないようなのであらためて書きます。
 私が当時通学していた高校は県立の高知西高校。そこで40年前に高校3年を留年し登校し、1年通学し卒業したのは私が多分最初でしょう。

 1年間アメリカへ留学したりした優秀な生徒も留年はしていたが、彼ら彼女らは推薦入試枠で私立難関大学へ進学していましたから別枠ですね。

 40年前の1972年4月の登校日。なにもそれまで高校側から連絡がないので、仕方がないから午前8時過ぎに西高校の職員室へ行きました。そのとき教師たちが発した言葉が40年たっても忘れられません。

「お前何しに来たんだ!」と言う。こちらも思わずむっと来ました。

「留年して学校へ来たがよ。それまでなんちゃあ連絡がなかったきに。」と大声で言いました。明らかに校長以下教師たちは狼狽している様子。「想定外」だったんでしょう。

「わかった。お前が来るとは思わんかった。退学するとおもうちょった。(事実私以外にの4人は転校したり、退学し自衛隊へ行きました。)。お前の編入するクラスの担任を急遽決めんといかんきに。今から臨時職員会議で決める。決まるまで校長室で待ちよれや。」と教頭が言いました。

 誰もいない校長室の応接椅子で座って待っていました。結構待たされたので、教職員用の水洗トイレへも行きました。生徒用の汲み取り式トイレと違い綺麗なトイレでした。

 20分程度経過して教頭が呼びに来ました。「お前のクラスが決まった。担任はA先生だ。そこへ行くように。ホームルームをしゆうはずだ、」とのこと。歩いてそのクラスへ向う。木造校舎だったので歩くと廊下がきしむ音がしました。
 
 配属を言われたクラスの前の引き戸を開けました。クラスの全員が私を見ました。担任教師に挨拶し、着席を言われたので中ほどの席が空いたいましたので、促されそこへ着席しました。皆の視線がこの日だけは痛く、恥ずかしかった記憶がありますね。

 1学年下の連中が同級生になりましたから。そして驚きました。女子の制服がこの年から変り、従来の黒い生地から青系統の生地に変化していまいた。別の学校かと思いました。

 翌日思い知ったのは、教科書もすべて変っていました。その日はとなりの席の女子に見せてもらいました。帰りに大橋通りにある教科書販売会社で教科書を揃えるようにと言われました。教科書は買わないとまた卒業できなくなるので買いました。
 
 もう40年も経過しますが、屈辱的な思い(自分の責任ですが)は忘れません。当時の教師は今でも感情的には許せませんね。当局側の教師も共産党系の教師もです。高校では「恩師」と呼べる教師は1人もいません。
 
 それから16年後の1988年に当時高知青年会議所で、春野運動公園で野外ロックコンサートを企画しました。そのとき理解をしていただく為に県教育委員会を訪ねた時に、高校時代の教師が2人在職していました。少しだけ事務的な話しをしたぐらいでしょうか。(そのコンサートも高校をさぼり近くの名画座で「ウッドストック」の野外コンサートの映画を見たことがあり、いつか自分もああいうコンサートをしたかったという願望がありましたね。)
 
 高校生の留年は、すべての科目が「再履修」でした。僅か1単位足りなくて卒業できませんでしたが、体育を含め全部の科目を履修しないといけないという今思えば理不尽な制度ではありましたね。
 
 それから25年後に息子が、31年後に娘が県立追手前高校へ入学しました。子供たちが高校へ通学していた6年間の間に、わたしの西高校時代に在職していた教師は1人も着任してきませんでした。良かったです。もしいたら子供そっちのけでこちらは冷静にいられず、口論をしかけていたかもしれないからです。

 高校の「同窓会」は行きません。たぶん今でも行かないと思います。これからも行くつもりはありません。アルコールがはいると40年前に戻りますから。行かないほうがお互い平和でいいんです。侮蔑的は発言を繰り返した教師を今でも許せませんから。


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2012.04.08

4月最初の夜須の海

  先週は二葉町町内会のお花見・懇親会でしたので、海には来れませんでした。それで最初のセーリングです。途中の南国市の水田では早くも田植えが始まっています。
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 今日のハーバーは上天気。快晴。ヨットはこういう日にしないといけない。
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花冷えなのか寒い。やはり年寄りはドライスーツですね。
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 ハーバーには高知大学ヨット部と、昨日からスタートしましたYASUジュニア。ヨットクラブの「メンバーも居ました。シニア・ヨットクラブも負けてはいられない。スポーツ障害保険も4月から適応されますので、思い切りセーリングできますから。
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 さてドライスーツを着込み海へ出ました。今日はシニア・ヨットクラブのメンバーは絶好のセーリング日和なのに来ていません。今日は最高のセーリング日和です。波が殆どありません。風は午前中は微風でしたが波がないので良く帆走します。

 陸の上は春本番で暖かいですが、海の上の風は冷たい。ドライスーツで丁度でしたね。

 午前中にOさんが来るのかなと待っていましたが、来なかったので(というか遅れて来られたそうです。なにかとご多忙なので)。午前中で終わったときに来られていました。

 しかし潮が引いて姉妹、ハーバーのスロープ前には広い干潟ができてしましました。
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 Oさんも新しく艇を購入し、ウエットスーツなども構えるようです。仲間が1人増えました。喜ばしいことです。もっとも大学時代にヨット部をされておられるので、わたしなんぞとは技量が違うでしょう。
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 午後からも出てたので2時半までセーリングをしていましたね。久しぶりに堪能しました。
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 昨日からスタートしたYASUジュニア・ヨットクラブも海上練習をしています。

 井土コーチの元片付けもしていました。
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 自分のヨットを水洗いして片づけして、体も洗い。そしてオーニングの修理をしたりしてハーバーをでたのが午後4時半。今日は8時半から午後4時半まで夜須に居ました。1日遊びました。

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「帝国主義」(幸徳秋水・著)を読んで

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「帝国主義」(幸徳秋水・著・岩波文庫)を読みました。1901年(明治34年)に幸徳秋水の最初の著作本として発刊されました。レーニンなんぞの「帝国主議論」よりかなり早い時期の発刊です。

 序文はキリスト教思想家・伝道者の内村鑑三が書いています。

「友人幸徳秋水君の「帝国主義」なる、君が少壮の身をもって今日の文壇に一旗を揚げるは人の能く知るところなり、君は基督教徒ならざるも、世のいわゆる愛国心なるものを憎むこと甚し、君はかつて自由国に遊びしこともなきも真面目な社会主義者なり、余は君の如き士を友として有つを名誉とし、ここにこの独創的著述を世に紹介するの栄誉に与らんを謝す。」(P4)

 全体の調子は明治時代の文章で、現代文に慣れ親しんだ者としてはやや読み辛い部分もあります。しかし著者の幸徳秋水は大変な教養があり、古今東西の「覇権国家の事情を分析・解析」して20世紀初頭に現れた「帝国主義国」を分析しています。

「盛んなるかないわゆる帝国主義の流行や、勢い燎原の火のごとく然り。世界万那皆なその膝下に承伏し、これを賛美し奉持せざるなし。

 見よ英国の朝野は挙げてこれが信徒たり、独逸の好戦皇帝は盛んにこれを鼓吹せり、露国は固よりこれをもってその伝来の政策と称せらる、而して仏や墺や伊や、頗るこれを喜ぶ、かの米国の如き近年甚だこれを学ばんとするに似たり。

 而して我日本に至っても、日清戦役の大捷以来、上下これに向って熱狂する,かん馬のくびきを脱するが如し。」

「昔者平時忠誇て曰く、平氏にあらざるものは人にして人にあらずと、今の時において帝国主義を泰持せざる者は、殆ど政事家にして、政事家にあらず、国家にして国家にあらざるの観あり。彼れそれ果たして何の徳あり、何の力あり、何の貴重すべきであって、その流行の能くかくの如くを致せれるや。」(P15「緒言」)

 幸徳秋水さんは、国家経営の本質を以下のように的確に述べています。

「けだし国家経営の目的は、社会永遠の進歩にあり、人類全般の福利にあり。然り単に現在の繁栄にあらずして永遠の進歩にあり、単に少数階級の権勢にあらずして全般の福利にあり。

 而して今の国家と政事家が奉持せる帝国主義なる者は,吾人のためにいくばくか「しゃこ」の進歩に資せんとするか、いくばくか「しゃこ」の福利を与えんとするか。」(P15)

 帝国主義の「本質」と「危険性」を幸徳秋水さんはこうも述べています。

「然りその発展の跡に見よ、帝国主義はいわゆる愛国心を経となし、いわゆる軍国主義を緯となして、もって織り成せるの政策にあらずや。」(P18「愛国心を論ず」

 古くはギリシャ時代のスパルタの軍国主義やローマ帝国時代の戦乱などを幸徳秋水は論じ、特に19世紀後半から20世紀初頭の西欧列強のアジア・アフリカ進出と侵略の歴史も正確に考察されています。

「古の帝国主義は個人的帝国主義なりき。今の帝国主義は名けて国民的帝国主義と称すべし。」(P89「帝国主義を論ず」)

 19世紀は移民も多い世紀でした。移民が領土拡張政策に影響を与えているかといえば、全くそんなことはないと幸徳秋水さんは断じています。

「移民のためということなかれ、移民は領土の拡張を必要とせざるなり。」

「貿易の為ということなかれ。貿易は決して領土の拡張を必要とせざるなり。」

「領土の拡張を必要とするものは、ただ軍人政治家の虚栄心のみ、金融及鉄道の利を追う投機師のみ、軍需を供するするの御用商人のみ。」(P112「帝国主義の現在将来」)

 そしてこう断じています。

「帝国主義なる政策は、少数の欲望のために多数の福利を奪うものなり、野望的感情のために科学的進歩を阻害する者なり、人類の自由平等を殲滅し、社会の正義道徳をしょうぞくし、世界の文明を破壊するの「とぞく」なりと。」(P114)

 古い表現がもはや111年(1901年→2012年)も経過しますと意味不明な箇所もありますが、大意はなんとか理解できます。

 幸徳秋水の予測どうりに、帝国主義国同士の覇権争いから、20世紀には2度の世界大戦がおきました。まその後も世界各地で戦火の途絶えることはありません。

 帝国主義は文明をすべて破壊する。ことを肝に銘じ観察しないといけない。

 一読してなかなか教養のある人物であると関心しました。それにしても大逆事件では,第1級の知識人を冤罪で処刑した日本国は本当におかしくなりましたね。大逆事件(1911年)から34年後に日本は世界中に戦争を仕掛け国土は焦土になりました。

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2012.04.07

堀川の桜も今日あたりで見納めか

  今日は「花冷え」の高知市でしたね。なんだか北の山の稜線には「冬の雲」のような雲が表れ、冷たい風が吹いています。
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 昼からは、「運動不足である」という家内と。「腰が痛い」という母と3人で堀川のボードウォークを散策。もう桜も今週末で終わりであると思います。「見納め」ですので歩きました。
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 こちらは元祖「お花見遊覧船」。オーナーの西沢さんに偶然お会いしました。事情があって今年も一般の運行はできなかったそうです。でもOPEN HERTの宇賀恵子さんたちのグループは今日乗られたとのこと。何よりでした。

 以前に乗られていたお花見遊覧船。

 母はしんどい、しんどいといいながらも桜の並木を散策して歩きました。何よりです。

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 浦戸湾観光運行船キラリ、いまや3隻に増えています。
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父も絶好調のようです。

 今日は父(92歳)の調子がいいので、ゴルフのショート・コースがある瀬戸のクレッセントへ行く予定でした。ところが出発時に寒くなり、おまけに雨まで降りました。

 それで予定を変更し、いつもの旭のゴルフ練習場へ行きました。そしたら隣の打席に、父の30年前のお知り合いの女性がおられました。

父の会社が創業時に事務所をお借りしていたビルの管理人の方でした。

「姉に話したら懐かしがっていましたので、写真を撮らせてください。」ということでした。
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 携帯電話のカメラで撮影されていました。父もはにかみながら撮影に応じていました。
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 そんなこともありましたが、「今日は調子がえい。球が真っ直ぐ飛んでいるし」と上機嫌でした。その女性はショートコースの常連らしく様子を聞きました。

 もう少し暖かくなれば連れて行こうと思いま

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昨日住宅密集地の自宅近くの二葉町で火事がありました

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 4月6日の夕方二葉町町内で火事がありました。現場は二葉町2丁目の住宅密集地。火元は空き家でした。速やかな消防の消化活動で火元の家屋は全焼しましたが、隣接する家屋が半焼にとどまり程なく鎮火したようです。

(火災発生後駆けつけましたが、現場付近は立ち入りが制限されていました。)

 翌朝の4月7日現場付近に行きました。住宅密集地であることがあらためてわかります。類焼せず良かったと思います。

 不審火の可能性があるのか、警察のパトカーが火災現場前に終日いるようで警戒していました。(火元が長年空き家だったので尚更調査が必要であるからでしょう。)

 災害時には火事を出してはいけないと思いました。
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 2008年に二葉町自主防災会は、顧問の西田政雄さんの仲立ちで、1995年の阪神大震災で大きな被害を受けた神戸市長田区鷹取町内会を訪問し、交流をしました。地震発生当時の長田も、高知市二葉町同様に古い木造の低層住宅が密集していたということです。石井会長はこういわれていました。

「まさか神戸に大地震が来るなんて誰1人思っていなかった。地震当日は寒い日で、ステテコ1枚で外へ逃げ出した。寒いとは思わんかった。

 だから軍手1つ持っていなかった。地震の後は3日間というもの救援物資も来なかった。本当に着の身着のまま放り出されたようだった。」

 そしたらつぶれた家屋の下から近所の知り合いが助けてくれと言い寄った。助けようにもわしらはバールの1つも道具がなにもなかった。そのうち火の手が迫ってきた。泣く泣く仲間を見捨てて逃げるしかなかった。」

 神戸市長田区鷹取町内会との交流事業

 交流会当時、石井さんはこう言われました。

「地震は人間の力ではどうしようもない。地震にあったらまず逃げること。訓練であるようにまず火を消して、ブレーカーを落としてなんていくことなどできん。怪我せずまず逃げることや。」

「とにかく家のどこに住民がいるのか。世界構成はどうなっているのか。特に高齢者と子供の状況の把握は町内会で把握し、名簿をこしらえておかないといけない。」(これは荒木副会長の陣頭指揮で全所帯調査を二葉町はしています。)

 「それから大災害時には行政はあてにならん。町内会で日頃防災訓練をしておかないといけない。住民同士のコミュニケーションを訓練を通じてこしらえること。バール、油圧ジャッキ、チェーンソウは必要な備品。」(これも備品はそろえましたが、訓練をしないといけません。)

「われわれは大震災の時、手袋1つ持ってなかった。だから瓦礫の中から声がしても知り合いを助けることが出来なかった。」

 鷹取町内だけで100人を超える町民が地震でお亡くなりになりました。震災後年に2回震災記念日と、地蔵盆で犠牲者の供養をされておられます。

「大きな通りからこちら側は全焼。跡形もない。ただ手をこまねくしかなかった。片づけして遺体を並べる作業は辛く、ご飯を食べることができなかった。特に子供の遺体の処理は辛いです。」

「行政側を全面的にあてにしたらとんでもないことになる。住民で団結して行政と交渉しないと。そのためには住民同士の助け合いと連携がなにより大事です。」

交流会当時言われた石井さんの言葉を思い出しました。やはり防火が第1ですね。火事を出さない取り組みも自主防災会には必要であると思いました。

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北朝鮮のミサイル問題への別の視点からのコメント

さて北朝鮮のミサイル発射の件ですが、わたしの仕事に関わる部分でのコメントをしたいと思います。

言いたい放題の私です。一体何の仕事をしているのかと皆さん疑問をお持ちであると思います。わたしは防錆管理士という資格を持っています。(通信教育で取れる資格。残念ながら国家資格ではありません。)

 防錆屋というホームページをこしらえていますので、「錆に困っている」ということでしたら、ご相談ください。可能な限り回答いたします。

 (防錆屋)

 さてその防錆屋としての私ですが、今回の北朝鮮のミサイル問題について独自の観点からコメントいたします。

ネットなどで調べました。今回の北朝鮮の弾道ミサイルの燃料は液体燃料です。(非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素の組み合わせなど)

 液体燃料は非常に腐食性の高い成分で構成されており、燃料タンクに入れっぱなしだとタンクの内部が腐食して穴が開きます。だいたい1~2日ぐらいは大丈夫といわれていますが、ほんとは発射直前に素早く入れてドカンと発射、これがベストなようです。

 以前の中距離ミサイルの時はタンクローリーを横づけした燃料を注入したようです。今回は地下の液体燃料貯蔵タンクからパイプラインで搬送し、充填するようです。注入したあとに「外交的な駆け引き」などできるものではありませんね。

 弾道ミサイルの燃料タンクは金属でしょうから腐食問題は大丈夫なのでしょうか?ステンレスとかいう合金はしようしないでしょう。燃料タンクは「使い捨て」であるから。

 調べますとうちの取り扱いメーカーのジェット燃料を保管するタンクの防錆塗装は手間隙と労力がとてもかかりますし、塗料も高いです。

 仕様はブラストを入念に実施し満遍なく金属光沢がでるまで実施します。鉄の地肌を出して、二アホワイトメタル以上ですね。
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 鉄面の状態と素地調整について

 処理した後に塗装できる塗料はカーボジンク11という無機ジンクリッチ塗料です。あと可能なのはフェノライン373ですね。殆ど塗装不能であると思います。

 ということはロケットに燃料を注入したならば、すぐに発射しませんと腐食でどうにもならなくなるということです。置いておくと3日ぐらいで燃料タンクに穴が開く可能性があります。

 地下の燃料タンクも配管なども腐食対策、防錆対策をきちんとしていないと弾道ミサイルどころではないからですね。そのあたりの総合技術が北朝鮮にはあるのかないのかわかりません。
 
 塗料なども軍事物資の1つとも言えます。レーダーに映りにくいというステルス戦闘機には電波吸収塗料が塗装されています。海軍艦艇や航空機も金属でつくられていますので、防錆対策は軍事情報になるでしょう。

 ロケットを打ち上げるということは、それだけ裾野の化学工業もそれなりのレベルにないと期待される性能は維持できません。

 北朝鮮の工業の水準がどうなのか?情報が少ないのでわかりませね。

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2012.04.06

母を連れて活き活き100歳体操へ行きました。

 最近の金曜日は、午前中は父の病院へのつきそい。午後からは母(86歳)の活き活き100歳体操へのつきそいをしています。両親は超高齢者になりましたので、介護予防に全力を尽くしています。

 まず母は魚の棚商店街で、夕食のコロッケを購入します。
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 なんでも子供の時は、現在の新堀小学校前に住んでいたらしく、母親とよく魚の棚商店街へ買い物に来ていたとか。「物凄く賑やかで繁盛していた。今は見る影もない。」とのことです。でもそれは考えてみたら70年以上前の話です。

 はりまや橋金曜露店市を散策して、おやつを購入していました。
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 10円まんじゅうも買いました。
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 活き活き100歳体操(介護予防体操)も高齢者9人が参加していました。
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父のいつもの病院での診察と点滴

 爽やかな季節になりました。高知市は桜が満開。葉桜になりだしています。来週は新緑の季節になります。
毎週月曜日と金曜日は父(92歳)を連れて腎臓専門医院の植田医院へ行きます。

 栄養剤と脱水予防、ふらつきを止める溶液が処方され点滴をしています。その間私は読書タイムです。
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 植田一穂先生の診察も受けました。父は慢性腎不全ですが、症状も安定し、血圧も正常値。足のむくみもありません。体調も良く、この冬は風邪もひきませんでした。

 しかし先週の血液検査の結果は数値が悪くなっていました。
 クレアチリン値は、前回の3月26日が、2・28でしたのに、2.66で、危険水域になりました。尿素窒素は、27・5から29・4とこちらも悪化しています。カリウムは6・1から」5・1に低下しています。こちらは良くなっています。

 植田先生も「原因がわかりませんね。すこぶる体調がいいんですから。運動はしえtください。水分補給をまめにおこなってくださいね。来週は念のため尿検査をします。」とのことでした。
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 病院の帰りに車で堀川沿い(農人町側)を通過しました。桜並木が満開でした。
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 昼食は減蛋白食をつくります。昼食後は、今度は母(86歳)を連れて、はりまや橋商店街での「活き活き100歳体操」へ行きます。

 金曜日は午前中は爺さん。午後は婆さんとのお付き合いですね。

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北朝鮮は何故”頑張るのか”

 北朝鮮は、米国や韓国、はては友好国であるロシアや中国の反対を押し切って、4月15日頃に弾道ミサイルを打ち上げをするらしい。北朝鮮は「人工衛星であり、ミサイルではない。」と声明を出していますが、いまやだれもその発言を信用はしていません。

 友好国であるはずのロシアまでが「人工衛星ではない。弾道ミサイルだ。」と非難。打ち上げの招待会に出席しないとも言っています。

 かくも強硬な理由は何なのか?建国の父である金日成の生誕100周年記念事業であるというのでありますが、いささか物騒ぎな花火ではないか。お祝い事なら得意のマスゲームを披露し、各国首脳を招待し宴会でもすればいいのです。

 今回の打ち上げ費用は食料200万食分であると韓国側は報道していました。国民の多くを飢餓状態にしておいて何のために国威発揚なのか?誰のための国威発揚なのか?わかりません。

 さてこの代償はなんなのか。日本はこの問題では隣国でありながら完全に「蚊帳の外」で存在感の薄いこと。なんとも釈然としない新年度のスタート月になりますね。

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2012.04.05

なでしこVSブラジル戦を観戦

 地上波もテレビ番組欄にも「なでしこVSブラジル」戦の大一番が見られない。がっくりしていたら、ケーブルTVをまわしていたら53局で放映されていました。
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 試合開始前には、なでしこさん達は、大きな輪をつくり、選手もスタッフも皆入って勝利を誓います。いいことですね。

 球への寄せはブラジル選手は早い。パスを出す相手を探していたり、パスのスピードが遅かったりすると採られる。
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 しかし前半ブラジルのオウンゴールで日本は先制。しかしその後も決められない。しかし、さすがはブラジル前半終了間際にFKで同点になりました。今日出場の田中のミスからファイルをゴール前で取られ、絶妙のFKをフランシエリに決められました。
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 後半に入りますと、ブラジルの動きが鈍くなり日本のパス回しが絶妙に。ブラジルがなかなかボールを奪えなくなりました。

 後半12分ブラジルゴール前で日本が波状攻撃、永里がゴールを決めて2-1.
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 それから16分にゴール前の混戦から宮間が押し込んで3点目。
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 4点目は交代出場の菅澤が決めました。普段試合に出ていない選手も出ましたが、皆それぞれ結果がでています。

 佐々木監督も「してやったり」の表情でした。
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 そしてキャプテンの宮間あや選手。3得点にからむ動き。キックは本当に正確ですね。いまのなでしこさんたちは宮間のチームになりましたね。
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 アメリカ戦、ブラジル戦を見ていまして、日本はかなり金メダルに近づいたと思いました。

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高知市防災対策部を訪問しました

 4月5日二葉町自主防災会役員はは、高知市災害対策部を訪問しました。森二葉町自主防災会会長。荒木自主防災会副会長。西森二葉町町内会長と西村情報班長の4人。

 高知市災害対策部は、佐藤副部長。片岡防災政策課課長補佐、青木主査が応対いただきました。防災寺小屋塾頭の西田政雄氏も同席しました。

 災害対策部奥にある「司令室」が会議室になっています。「もしも」の災害時には、高知市長以下の幹部が災害対策の支援をする部屋らしい。見晴らしはいいですね。
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 下元災害対策部長と山本防災政策課課長は同時間帯に高知県庁での災害対策の説明会に出席されていたようでした。

 西田政雄氏が事前に二葉町自主防災会の要望項目を伝えていたこともあり、会談は友好的に行なわれました。表敬訪問で終わりかと思っていましたが、結構踏み込んだ話しもしました。

 協議内容は以下の内容でした。


1)一時疎開先予定地である仁淀川町との実質協議の要望

*5月の終わり頃か、6月に、高知市も一緒に仁淀川町を訪問し、「一時疎開の協議」を始めます。可能なら秋ごろの二葉町側の仁淀川町への訪問時に、施設の借用などの「協定」が結べれば、他の市町村などの「モデル事業」になることでしょう。

* 真摯に慎重に、市役所側と協議していきます。

 仁淀川町側から、「今後の交流については二葉町自主防災会会長と二葉町町内会長と、仁淀川町長。副町長との面会を設定します。また町内施設については高知市役所側と仁淀川町総務課との実質協議を行なっていただきたい。」とのことでした。
 仁淀川町の窓口は企画課ですが、町有施設の管理と運営は総務課が管轄しています。
 仁淀川町を近日訪問したい。市役所側でも調整を行い同行していただきたい。

*仁淀川町ー二葉町交流事業は、沿岸部市街地町内会と山間部との交流事業のモデルケースであります。高知市の山間部である土佐山地域との交流も推進すべきです。


2)新・下知図書館の防災面での要望

 長期浸水地域になることができる新しく出来る公共施設のありかたに、危機管理部が今後は防災の観点からより関与を強めていだきたいことを要望しました。


3)青柳公園への津波避難タワーの設置と耐震貯水槽の活用(県や国の支援の要望)

 広域公園青柳公園への津波避難タワーの設置
 耐震貯水槽の飲料水を取り出すポンプの設置。
 国や県の助成措置などを活用できないか要望いたしました。


4)津波対応型救命艇(通称ノアの箱舟)の下知地域への重点配置の要望

 国土交通省四国運輸局が2月22日に公表した「津波対応型救命艇」構想に注目しています。海に近く、南海地震時に地盤沈下し水没する二葉町地域。
 二葉町自主防災会として、市役所が認定した「津波避難ビル」とは別に既に2007年度に独自に「津波一時退避場所」を町内10箇所の賃貸マンションを中心にオーナーと協定を独自に締結しています。
 しかし「災害弱者」といわれている高齢者や障害者や乳幼児は地震災害時、それらの津波避難施設への退避は階段昇降が伴う為に事実上不可能です。
 そこで私有地であったとしても地主の同意が取り付けられ場合には、津波対応型救命艇の設置をお願いしたい。
 じわじわと水位が上がり浸水する状態であれば、「浮き桟橋」方式の津波避難所を小学校や、保育所、病院施設などに設置いただきたい。


5)二葉町歩道橋・宝永町歩道橋を津波避難タワー型歩道橋への改築の要望

  二葉町というか高知市下知地域には、主要国道32号線と56号線が交差しています。また56号線の二葉町、32号線の葛島にも歩道橋があります。

 歩道橋を4点支柱製の構造にし、津波避難タワー施設としても活用できる形態にすれば、大勢の市民が一時退避できます。市長が知事や国会議員とも連携して国土交通省に要望いただきたい。
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 西田政雄氏が下話をしていただいていましたので、話し合いは物凄くスムーズに進行しました。

  また3月31日の内閣府有識者会議の被害想定で、「最悪」のシュミレーションが高知県沿岸部では出ました。国側も予算措置を行なう積極的な姿勢が見られると市役所の実務担当者の青木主査は言われていました。

 仁淀川町との協議なども市役所を交えて前へ進むようなので、今年こそ「一時疎開」構想は形になりそうです。

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頭の芯が疲れますね

 即売り上げには繋がりませんが、毎日日にち、全国各地の人たちから「ホームページを見ました。それでお尋ねしたいことがあります。」ということでメールで質問が来ます。あるいは直接お電話を掛けていただき人もおられます。

 皆それぞれ対策には苦慮し、田舎の小さな会社である弊社のホームページを見られて連絡してくるのです。その必死の問い合わせに関しては、こちらも真剣に回答します。

 夜も休日も質問はあります。時間を選びませんから。ネットの時代は便利ですが、応対するほうもタフでないと持ちませんね。それを思います。

 懸命に回答することが良い連鎖を生んでいるとは思います。もっともっと回答したい。それをサイトにも反映させたいと思います。でも現状は回答するのが手一杯です。

 それ以上の展開をしたいと思います。

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2012.04.04

堀川沿いの桜は8分咲ですね。

 高知市堀川という運河沿いの両岸には桜並木が植えられています。街中にあります。昨日の春の嵐で心配でしたが、つぼみが固い正なのか、殆ど花吹雪にはなっていません。全体的に7分ー8分咲のようですね。

 東九反田公園の開成館跡にある憲政記念碑があります。
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 九反田側の桜が早く咲いているようです。
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 今年も事情があるのか、元祖「お花見遊覧船」は動いていないようです。残念です。
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 きらりという浦戸湾観光周遊船はフル稼働のようです。
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 全体的には8分咲ですね。
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 本当に気持ちの良い季節になりましたね。
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 屋形船も浮かんでいます。
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 堀川水門。年度末工事で耐震補強したそうです。
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 満開は週末のようですね。大変な人になるでしょうね。

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あざとい「維新の会」とやらの資金集め

  なにやら大阪市長の橋下徹氏と維新の会とやらが、3月24日に政治塾を発足させたようです。受講者は2025人とか。年間受講料が12万円を支払い、旅費は自分持ちで全国から集まったとか。この日だけで維新の会は2・4億円の収入になったようですね。

 朝日新聞 維新政治塾、2025人で開講 国政へ活動本格化

 右翼系国民政党を目指すようで、アジテーションには長けているようです。しかし2000人を超える参加者も一体何を考え、12万円も寄付したのか。わたしには皆目わかりません。

 またフジ系のテレビの優遇ぶりは、かつての小泉時代やその昔のオウム真理教の幹部がマスコミへ頻繁に登場していたことをつい思い出してしまいます。竹中平蔵氏なんぞも講師にいて、みんなの党の議員も参加しているとか。政治が「液状化」しているんではないのか。

 大体政治に「強いリーダーシップ」なんぞは不必要。きちんと寄り合いで議論を正当に、冷静に行なえば決まる者は決まりますから。

 まあ粗悪なファシストの蔓延はご勘弁願いたい。

 関連ブログ記事 「安心のファシズム」を読んで

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2012.04.03

他人に頼らず自分で何とかしよう

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 他人に白紙委任をしてまかせっきりにしておくと、窮屈な世の中になり、最後は破滅する。少しだけ歴史を検証すれば自明の理ですね。

 歴史を見ると、ムッソリーニもヒットラーもスターリンも、国民各位が国民投票で「権限を白紙委任」をしてしまったので、独裁政治で国内外を強制収用所と秘密警察と盗聴と密告が横行する社会に変容させ、最後は世界大戦を引き起こし、多くの人たちを巻き込み破滅してしました。

 矮小な小型版で大阪ローカルで橋下徹氏と維新の会とやらが少し勢いがあるようだ。政権政党の民主党も対抗野党の自民党も人気凋落で皆嫌になったので、「第3勢力の」に委託しようという安直な国民の発想。
 
 今週号の野良犬メディアである週間現代4月14日号にもそのあたりが特集されていますが、とりたててどうこういう記事は少ない。
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 それよりも政府が本気で福井県の大飯原子力発電所を再稼動しようとしていることのほうが大問題ですね。

 久しぶりの野良犬メディアが政府や財界、マスコミ各社に噛み付いて吠えている。
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 誰かに「白紙委任」という安直なことをせず、自分たちのレベルで粛々と問題を解決しましょう。

 日本人の市民各位、平凡な市民の知的水準は世界1であると思います。ですのでもっと自分たちが表へ出て議論をすれば解決できることはあると思います。

 それを避けてひきこもって、橋本徹や維新の会のような粗悪な代理人に白紙委任をしようという安直な人たちがおおいことには呆れます。あんな連中は今更必要ありません。2年前に民主党に期待して裏切られたのに、また得たいのしれない連中に期待するのは愚かなことなんですよ。

 ただ300メートル四方の町内会でも、「まとまる」ことは難しい。いくら酒を飲んでもまとまらないもんです。めんどうくさがらず地域のことも地域政治にも関わることでしょう。それが民主主義というものです。

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高知市役所の”新体制”は期待がもてるでしょうか?

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3月28日に高知市役所の人事異動の発表がありました。そのことを伝える高知新聞3月23日の夕刊1面です。

 従来総務部危機管理室であった部署が、危機管理部に昇格。職員も12人から17人に増員されました。

 防災寺小屋塾頭の西田政雄さんによれば、「危機管理部に防災政策課長に山本聡氏、地域防災推進課長に横山成郎氏の体制は、かなり実効性のある体制で評価できる。」とのことでした。今週は引継ぎでなにかと忙しいのでしょう。

 来週から新年度始めに。二葉町自主防災会としても、一時疎開場所の確保など具体的な行動の成果がとわれる年のスタートとなりますね。

 とはいえ津波で水没し、長期浸水することが分かりきっている下知新図書館の熱源や市営住宅も「オール電化」。「3・11」の教訓をまるで市役所当局はまるで理解していません。

 下知図書館問題は副市長に時間切れで押し切られましたが、「命の」問題だけに今後は安直な妥協はせず、地域住民として市役所がwと対峙するように心がけていくつもりです。

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2012.04.02

新しい年度のスタートですが・・

 役所の年度は、4月2日からスタート。新年度です。さて地域活動である二葉町自主防災会の活動もそろそろ実際に実りのあるものにしないといけないですね。

 県庁も市役所も人事異動があり、退職された人や、移動になった人。転入された人など様々です。いえることは、ことしこそ形にしないといけないということです。

 高知市役所のの全体の防災意識は高くはありません。南海地震が来れば地盤沈下し、長期浸水することが確実な場所での公共施設や市営住宅は「オール電化」という信じられない形態です。

 民間の分譲マンションが、太陽光発電装置を取り付け、LPガスでの熱源供給をし、全戸完売しています。公共の財産である高知市役所の公共施設のあり方が実にこころもたないのです。

 スマート・ハウスになるのであれば徹底的にすべきでしょうに。それがされていません。その意識を変える活動を今年はどんどんやっていくつもりです。

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2012.04.01

わくわくしたなでしこVSアメリカ戦

 仙台でのAマッチ。女子サッカーの日本Vsアメリカ戦。真剣勝負だけにわくわくする。小柄ななでしこさんたちのけなげな奮戦振りは心を打ちますね。東北のサポーターの皆さんも力をもらっています。

 前半はアメリカにオされ気味でしたが、徐々になでしこさん達のダイレクトパスが繋がり起点ができてくる。前半32分、高い位置をキープしていた近賀にFw川澄からの絶妙のパスがでて先取点。素晴らしいゴールでした。美しい。
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 後半はアメリカの気迫が日本を押し込む、中盤のプレスも厳しく、球際も激しい。前半のような早いワンタッチパスが見られない。疲労もあるのか。

 後半32分ですが、ペナルティーエリア付近でボールを持ったロイドに田中がスライディングタックルを仕掛ける。ロイドからボールは奪ったが、そのこぼれ球がゴール前のモーガンにつながり、GK海堀と1対1に。モーガンは左足でゴール右隅に流し込み、米国が同点に追いつかれました。
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 その後は両チーム選手交代して事態の打開を図ろうとしましたが、決め手がなく1-1のドローでした。

 ミスからの日本は失点ですが、ミスをするだけ、慌てるだけアメリカの出足と気迫が凄かったということです。

 W杯でのアメリカとの対戦では一方的に押し込まれていた日本ですが、前半はアメリカを圧倒していました。そのパスサッカーが後半は出来なかったので同点に追いつかれました。

 なでしこさんたちは確実に成長しています。ロンドン五輪が楽しみです。次のブラジル戦が楽しみです。

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二葉町内会のお花見と慰安会

 今日は快晴。絶好の行楽日和です。夜須でのセーリングへ行きたい所ですが、今日は地元二葉町町内会の最大行事であるお花見と慰安会。町内会役員各位が異様に張り切っています。

 紅白の幕からステージ、カラオケ・セットのレンタル。椅子席もこしらえています。120人あまりの町民が参加予定。昨年から交流している仁淀川町からも産物を持参してゲストが来られます。

 役員にせかされ朝の9時半過ぎに会場予定地の青柳公園に設営のために駆けつけました。
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ところが駆けつけちゃ時には既に会場設営は終っていました。なんと午前8時過ぎには完了していたそうです。

 また今日は昨年から交流をしています仁淀川町から、井上光夫さんをはじめ3人が、仁淀川町の産物を持参し駆けつけていただきました。
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 会場ではビンゴ・ゲームもされていました。
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 いろんな場所で交流がありました。
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 カラオケも皆さんがめいめいやっていました。
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 着物で踊る人も来られていました。

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 皆さん永遠と楽しんでいました。
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 仁淀川町ブースでは、文旦つかみ取りも行なわれています。
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賞味期限のない思想家・吉本隆明氏

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 3月26日日のETVでの吉本隆明追悼番組は、3年ほど前の放送の再放送でしたが、改めて視聴して「迫力」を感じました。この人は「賞味期限のない思想家」であると思います。

(3月26日)の番組「吉本隆明語る 沈黙から芸術まで」のなかで、敗戦後軍国青年だった吉本氏が独自の世界観を獲得するための方策を述べられていました。
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 それは古典文学の読破と、アダムスミスからマルクスまでの古典派経済学が思想形成に大変役立っていたと言われていました。

 現代社会と異なり、情報の少ししかない昔の人たちが、搾り出した言葉には価値があるということ。

 「自己表出」という言葉と「指示表出」という独自の表現でそのああたりを説明されていました。

 そのあたりの話しは、「よくわからなく」なりうとうとしていました。

 「芸術言語論」ということでした。また書籍を購入して精読してみようと思いました。


 マスコミの論調は「60年代・70年代の学生運動を担った若者たちの教祖」として位置づけようとしていました。私の場合は当時は社会運動に邁進していましたが、吉本用語は難解で、「人に媚びない」文体はとっつきにくく、読み辛い記憶しかありません。
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(後援会でも糸井重里氏がサポートされていました。)

 糸井重里氏が晩年の吉本隆明氏の「解説者」的な位置にいて、決してでしゃばらずに気持ちよく吉本隆明氏に話しをさせているように思いました。

 土曜日に高知市の金高堂書店にて「悪人正機」(話し手 吉本孝明・聞き手糸井重里・新潮文庫)を購入しました。実にわかりやすい。糸井重里氏はまえがきでこう書いていました。

「こどもたちが荒れているとか。大人たちが迷っているとか、かなり長いこといわれ続けている。解決のための処方箋を語る人々もたくさんいて、それぞれにもっともらしかったりするのだけれども、ぼくにはどうもピンと来ない。

 それはことばの使い方や考え方の道筋が。どうもウソ臭いからなのだろうと思う。

 正しそうに見えることば、りこうそうに見える考えかた。ほめられそうなことば、自分の価値を高めてくれそうな考え方、トクをしそうな考え方、敵を追い落とすためのことば、流行の考え方、仲間外れにならないためのことば、そういうものばかりが目立ってしかたがない。

 吉本隆明さんのことばが、ザラザラしたり意表をつくような逆説に見えても、聞いていて気持ちがいいのは、ごまかしたり、ウソをついていないからなのだと思う。

 わからないに決まっていることを。「語るために語る」のは間違っている。吉本隆明さんは、「語るために語る」という大人たちに、ことばの専門家たちの「悪い癖」こそが、ウソのことばを蔓延させた原因だときづかせてくれる。

 ほんとうのことを言うのは、いちばん簡単なことなのに、それができなくなっているからことばがどんどん腐って死んでいく。死んだことばで書かれた説教も処方箋も.役には立たないし、生きていくのにはじゃまなものだ。

 この本は、人生相談のかたちを借りて、あらゆる「うその考えを。丸裸にする社会とか人間というものの、「解体新書」みたいなものとしてできあがってしまった。この本をつくるという理由で、この本の活字量の何百倍の話を聞けたぼくが1番おおもうけであった。」(糸井重里 まえがき)

 なかなか率直な感想ですね。糸井さんがリラックスしてうまく聞いているのでとても読みやすい本になっていました。「さすが」と思いました。

 講演する吉本隆明さんも下町の文学好きのお爺さんの語りでとめどもなく話されていました。とても面白い番組でした。

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