4・28沖縄デーから60年
「4・28沖縄デー」と言いましても最近ではとんと言いませんね。40年ほど前は、左翼。新左翼の大きな行事でありました。今は滅んでしまったイベントです。
運動は滅びましても歴史的に見て、今日の沖縄や米軍基地問題を検討する場合には大事な節目の日であることは間違いありません。
サンフランシスコ講和条約は1951年に吉田茂首相の下でアメリカとの間で締結されました。この条約で日本は占領政策が終了し、国際社会へ復帰することができました。しかしその裏で日米安保条約も締結され、引き続きアメリカ軍基地は日本に駐留することになりました。
実際の条約の発効日は翌年の1952年4月28日でありました。これにより日本本土は占領が終わりましたが、沖縄県は切り離され、引き続き米軍統治が継続することになりました。
この状態は日本本土での米軍基地の縮小統合が進行して行きましたが、沖縄県では逆に米軍基地の面積が拡大し、米軍により土地が強制収容される事態もあり、日本における米軍基地の75%は沖縄本島に集中するじたいになりました。
現在の普天間基地の移転が進行しない理由も大本の原因はこの時代につくられているのですから。
わたしが高校3年のときに始めた参加したデモは4・28沖縄デーでした。1971年のことでもう41年も前の出来事でした。あの頃は沖縄の問題が身近に感じていました。いまやよそよそしく他人事に思われるのはどうしてなのか考えませんといけないですね。
でも今でも普天間基地の問題や尖閣諸島の問題でもいつも沖縄は日本の大きな問題になっています。多くの日本国民が無関心であることがおかしいのです。
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