天安門事件から23年
1989年6月5日の天安門事件から23年が経過しました。香港では18万人が参加した追悼集会が開催されたようです。北京政府は「過去の事だ」と称し、あいかわらず民主化運動を弾圧しています。
チベットや新疆ウイグル地域での残忍な弾圧。民主化活動家への監視や圧力は、到底世界2位の経済大国であり、国連安全保障常任理事国としてふさわしくありません。
写真は1986年の天安門広場。当時日本青年会議所の研修委員会にて、天津と北京を訪問しました。人民大会堂で食事会をしました。革命記念碑も行きました。今は白髪のですが、当時は黒髪でしたね。
その3年後天安門広場で集会している非武装の青年・学生たちに、あろうことか人民解放軍の戦車が突入、発泡し多数の市民学生が死亡し、負傷しました。
かつては毛沢東主義者であった私は、この事件で完全にそれが間違った思想を進行していたことを思い知らされました。40年前の1972年におきた「連合赤軍事件」も衝撃でしたが、本家の騒乱だけに衝撃はより大きなものでした。
その後の中国は民主化を棚上げし、外資を導入し経済発展に明け暮れました。1部の人たちは豊かになりましたが、多数の人民大衆は必ずしもそうではないようです。北京五輪(2008年)と上海万博(2010年)で経済成長に弾みをつけましたが、いまやそのカーブも落ち着いてきました。
自国の矛盾を対外的緊張を煽り、排外主義という帝国主義政策をとりだした中国。今年の秋に指導者が交代しますが、今後民主化されることがあるのでしょうか?
ようやく最近文化大革命の関係者が口を開き始めました。でも未だに天安門事件は、中国国内では、現在進行形なのですね。
| 固定リンク
コメント