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2012.07.04

小沢一郎氏は何故叩かれるのか?

Nikeyharuaki703


 今朝の日本経済新聞1面コラム欄春秋は、昭和の世代の「時代遅れ」「レトロ」さを揶揄することにより、小沢一郎氏を「矮小化する」内容に終始しています。

 「結論が「上へ下への大騒ぎのあげく、小沢さんと行動をともにしたのは50に満たなかった。あわてて離党を撤回した衆院議員もいて、何ともしまらない。

 どうやら昭和時代の悪いところばかり再現したような政変だから、昭和オヤジも昭和を知らぬ若い人もげんなりなのだ。小沢新党の、世論の期待の低さをみるまでもない。」(日本経済新聞 7月4日「春秋」より引用)

 日本経済新聞のベテラン編集委員が執筆したコラムであると思います。おそらくご自身も昭和生まれ。私ら世代か少し上の世代でしょうね。でもそれほど若い世代に「媚びへつらう」こともないだろうにと思いますね。

 衆議院議員の定数は480人のうち37人が離党したことは、決して「小さな出来事」ではありません。その数だけでも衆議院では、民主党・自民党に次ぐ、「第3勢力」になっています。

 6月26日採決された「消費税増税法案」には、民主党から57人の造反者が現れ、57人が反対票を投じました。そのうちの37人が離党し、新党をこしらえるということなのです。

 小沢一郎氏は、過去にも新生党を結党。それが接着剤になり、細川連立政権を成立させました。その後新進党をこしらえ、解党後は自由党を設立。自民・自由連立に参加。その後自由党から保守党が別れていきました。やがて民主党と合併し、2009年に民主党は総選挙で政権政党になりました。そしてその民主党からの離別となりました。

 自民党の幹事長に47歳の時になっていましたから、自民党総裁にはなれたとは思います。結局自民党からも、今回の民主党の時と同じように「追い出された」のではないかと思います。

 政権政党自民党の幹事長から、少数野党の党首となり、10数年は野党で政治活動をされてきました。2009年の政権交代は、小沢一郎氏がいなければ不可能であったでしょう。2005年に「偽メール事件」で当時の前原民主党党首の不手際と軽率さで失墜した民主党の党勢を盛り返したのも小沢一郎氏のご功労でした。
 
 さて今回の離党劇がどうなるのか不明です。このところ小沢一郎氏はニコニコ動画等で、情報発信をしてきました。そのことにより新たな支持層を獲得できたのかは不明です。

 既成のマスメディアは、小沢一郎氏の虚像をしきりに広報していますから、今回の騒動も「誇張して」報道されていることであろうと思います。

 既成マスコミの報道どうり、小沢一郎氏は「単なる我がままな壊し屋」であるのか、はたまた「政治改革の推進者」となるのか。今回は割合早くに結論が出ることでしょう。

 また小沢一郎氏にしても70歳という年齢。乾坤一擲の「最後の勝負」となると思います。結果はどうであれ、当分は小沢一郎氏に注目です。

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