少数野党は 政策協定と選挙協定を結べ
政権政党の小沢氏のグループの一部が離党したとはいえ、民主党・自民党・公明党の3政党の国会での議席は圧倒的な数です。早晩参議院でも「消費税増税法案」は可決成立することでしょう。
小沢新党は、「反消費税・脱原発」を掲げて、政権選択選挙を他の野党とも共同戦線をこしらえ、解散・総選挙に追い込まないと活路はないでしょう。
また他の泡沫政党である共産党や社民党、みんなの党などもこのさい少々の政策の違いを捨てて、政策協定と選挙区協定を小沢新党と結び、「国民に選択肢」を提供しなければならないと思います。
というのは、小沢氏不在の民主党と自民党、公明党は「大連立」する可能性もあります。「消費税増税」と「原発再稼働」でどんどん押し込んでくるでしょうし、国民生活全体を窮屈にする各種法案も仕込んでいます。どさくさに成立させるでしょう。
その中には「武器輸出を堂々とする」だとか、「核燃料再処理を安全保障の名目」で残し、核兵器開発を志向する法案など危険なものも多くあるようです。
衆議院は小選挙区制度と比例の併用ですが、小選挙区で勝たない限り、過半数は獲得できません。ですので少数野党同士で結託し、「民主・自民。公明」の3党連合に対抗しないと勝ち目がありません。
つまり民主・自民・公明の「消費税増税・原発推進」なのか、小沢新党+野党連合「反消費税・脱原発」なのかの「体制選択選挙」にしなければ勝目はありません。
もし各野党がバラバラに、身勝手に選挙区に候補者を乱立させるようなことがあれば、全選挙区で与党(民主・自民・公明)が勝利し、やりたい放題がまかり通る事態になります。それは政党として無責任であり、結果として「国民に体制選択の機会を提供しなかった」ことになります。今までの共産党のように綺麗事だけを言って小選挙区に独自の候補者をたてれば、結果的に民主・自民・公明の候補者を利することになるのです。
国民はバカではありません。政権を奪取する意欲のない政党には投票はしないでしょう。国政選挙のたびに総投票数は減るでしょう。共産党も優雅独尊的な態度を今こそあらためるべきでしょう。
「小異を捨てて大同につく」ということにならなければ、野田内閣や自民党・公明の「増税連合」「原発推進連合」には、未来永劫勝てません。そうなればどんどん消費税は上がる一方で、国民負担ばかり増加し、消費は冷え込み空前の大不況がやってくるでしょう。消費税が今の時期上がれば、車や家電製品や住宅を購入する人はいませんよ。安物しか皆買いませんから。野田内閣はそれを望んでいるし、自民党や公明党は加担したのですから、国民各位はその事実を「絶対に忘れず」、国政選挙では、消費税増税に賛同した政党と候補者には絶対に投票しないようにしましょう。
今や国政では泡沫政党にすぎない共産党や社民党にも「党の歴史やプライド」もあるでしょう。でもそんなことは国民各位には全く関係もないし、関心などありません。民主主義的に手続き(国政選挙)で政権を奪取するためには、野党が共同戦線を構築するしか方法はありません。
かつてのイタリアの「オリーブの木」のように「反消費税」「脱原発」の2大政策で連合し、民主・自民・公明に対抗していただきたい。そして国民に選択肢を与えていただきたい。
個人ブログには、2010年9月の当時の民主党代表選挙の地方遊説で、高知市へやってこられた小沢一郎氏の様子をレポートしています。
2010年9月に高知にやってきた小沢一郎氏。案外小沢一郎さんに国民各位は期待をしています。(民主党党首選挙の時ですね。最初の遊説先が何故か高知でした。当時の民主党高知の代表は武内則男参議院議員。今回小沢新党には参加はしていないようですが、結党以来の小沢グループに所属していましたから。武内さんもたぶん今後は小沢新党に参加するでしょう。
来年参議院選挙があります。このまま「消費税増税」「原発再稼働」の野田政権と一連託生は考えられないと思います。
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