« 吉良吉継さんとお話しました。 | トップページ | 二葉町第2回町内消毒作業 »

2012.07.08

原子力発電所の事故に「想定外」はありえません。

Fukusimagenoatuhigai


 東京電力の「報告書」がまたまた顰蹙をかっているようですね。「業界の常識」「社会の非常識」のモデル事例のようです。

 日本経済新聞が取り上げていました。

 東電、原発事故責任認めず 原因は「想定外の津波」 社内事故調が最終報告


 記事によりますと「想定外の津波と備えが不十分だったことが事故の根本的な原因だと結論づけた。政府や民間の事故調が指摘した初動時の人為ミスや想定不足について過失や責任を認めず、自己弁護が目立つ内容となっている。」とのころ。いくらなんでもそれはないだろうと、しろうとでも思いますね。

 また菅前首相の「東電本社への乗り込み」についても、記事によりますと東電の報告書はこうした表現になるようです。
「事故直後に作業員の全面撤退を申し出たかどうかを巡り東電と官邸とで認識が真っ向から対立しているのは「言葉の行き違いによるものだ」と指摘。官邸の現場介入については「緊急事態対応の中で無用の混乱を助長させた」と批判した。」とのこと。

 満足な情報もあたえられず、官邸に周辺にいた原子力関係者も全く狼狽し、きちんとした手立てが打てなかったようでした。菅前首相がヘリコプターで現地を視察し、戻ってから東京電力本社へ押しかけた行為については、「国民の側」に立つ行動でありなんらおかしくありません。

 大津波の危険性は、複数の原子力関係者が、2007年の新潟中越沖地震で被害の出た、柏崎刈羽原発しこの後に指摘していました。東京電力はその指摘を意識的に無視してきたと言えますから、いまさら「想定外」と言う文言を使用すべきではありません。

 それより一刻も早く、福島第1原子力発電所に「蓋」をして放射能漏れを止めていただきたい。また諸外国からも指摘されています「4号機の使用済み核燃料プール」を安全に維持していただきたい。

 廃炉の道筋をきちんと国民に提示し、即実行していただきたいですね。

|

« 吉良吉継さんとお話しました。 | トップページ | 二葉町第2回町内消毒作業 »

コメント

村中花火様 ご指摘のようなことはありえます。

 8日の鹿児島県知事選挙でも、原発推進の現職が大差で、脱原発候補を大差で破りました。40万対20万の差です。

 原発立地県で、脱原発派が勝たないと原発は止まりません。電力会社の「悪癖」も治りません。

 原発推進は50年の歴史があります。今日や昨日街頭デモをしたり、ネット位で脱原発を言い立てても簡単には原発推進の流れはなかなか変わりません。

 気長に諦めずに働きかけることですね。

投稿: けんちゃん | 2012.07.09 06:48

このまま東京電力が何事も無かったかのように電気事業を独占し続けるのではないかと危惧しています。社会への奉仕・貢献の意識が無いどころか、犯した罪すら償う気が無い企業であることは明白。原発被災者への補償責任および電力自由化に向け、一国民として声を発し続けたいと思います。

投稿: 村中花火 | 2012.07.09 01:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 原子力発電所の事故に「想定外」はありえません。:

« 吉良吉継さんとお話しました。 | トップページ | 二葉町第2回町内消毒作業 »