メキシコ ブラジルを破り金メダル!
低レベルの3位決定戦の日本VS韓国戦とは大違いの素晴らしいサッカーでした。
ロンドン五輪の決勝戦は、メキシコVSブラジル戦。引き締まったハイレベルの試合が予想されました。と思っていたら試合開始28秒で、ブラジル守備陣の緩慢なプレーを見逃さず、ベラルタがボールを蹴りこみ先制点!
このベガルタ選手。準決勝の日本戦でも、GKの緩慢なDF扇原のパスを見逃さず奪い取り、追加点を上げ、日本のU-23を打ち砕くシュートを決めた立役者でした。
ブラジルはその後エンジンがかかり、パスを回したり、個人技のドリブルで事態を打開しようとしますが、ことごとくメキシコの組織的な守備網に引っかかり、得点できません。前半は1-0とメキシコリードで終了。
メキシコもドン引きで「専守防衛」かと思いきやそうではない。パスをつなぎ、弱いとされているブラジル守備陣の裏を狙う縦パスを出して、ブラジルゴールを狙う。
後半になってブラジルはさらに前がかりに。エースネイマールを中心に攻め立てるが、メキシコも負けてはいません。中盤でのパスワークはメキシコ素晴らしい。ドリブルをしていてもブラジルに取られない。
右サイドを執拗に崩し、後半30分位なり、ブラジルが自陣近くで反則。メキシコフリーキックで、まともベラルタがヘッドで合わすと2点目がブラジルゴールに叩きこまれました。
ブラジルは次々と選手交代をして前線に攻撃的な選手を送り込みます。縦パス、スルーパス、サイドのクロス、ドリブル、ミドルシュートとメキシコゴールを狙いますが、メキシコは組織的な守りで対抗。ボールを奪うと両サイドからの攻撃を繰り返し、ブラジル守備の脆弱さをついています。
ブラジルは交代で入ったフッキが起点になり攻撃を繰り返しますが、期待されたネイマールはメキシコにことごとくマークされ得点できません。
後半ロスタイムになり、ブラジルらしからぬロングボールからフッキが右サイドから蹴りこみようやく1点。
しかしもはや時間はなく試合終了。メキシコが優勝しました。
攻守のバランスのとれていたメキシコの優勝でした。
日本が見習うべきは、メキシコのサッカーです。最後まで運動量が落ちず、組織的な守備をし、すぐに反撃する。FWは常に得点感覚があありゴールを狙っていい位置取りをする。日本が足りないところはメキシコにありました。
すべてのメキシコ選手は逞しい。メキシコのレベルの高さを思い知った決勝戦でした。素晴らしい。日韓戦の低レベルのサッカーに幻滅していましたので、まさに「サッカーの見本」のようなメキシコの試合運びでした。
サンバのリズムで最初から最後まで応援していたブラジルサポーターもがっくりでした。
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