結局「命」も資力次第なのか
9月1日付けの高知新聞の特集記事は、自社の印刷工場が、南国市の海抜50メートル程度の高台に完成したことを伝える自画自賛記事でした。
通称「まほろば台地」と言われる場所は、海抜が高く、地盤も硬いと言われています。資力のある企業や個人は既に高台へ移転しています。
資力のない市民や企業は、海抜0メートル地域にへばりついて生きていくほかはない。まさに「格差」を感じます。

8月30日に「南海トラフ巨大地震」の国の最終気被害予測が出ました。全国で予想される死者は32万人。高知県では4・9万人。そのなかに私も家族も含まれて居ます。
「何とかしたい」という一心で、2007年から地域の人たちと一緒に二葉町自主防災会を結成し活動をしてきました。
相変わらず高知県庁も、高知市役所も「勉強会」に追われ、なんら有効な手立てを打っていません。
究極の南海地震対策は、高知市市街地全体の「高台移転」、都市の移転なのです。県知事も高知市長も全く本気度を感じない。つくづく低地に住むわたしたちは「棄民」であると思いますね。
1000年前の高知市市街地付近は海でした。土佐日記の作者紀貫之の時代はそうでした。南海トラフ巨大地震はまさにその状態になるのです。

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