阿波十郎兵衛屋敷へいきました。
徳島防災センターでの防災講習会の後は、隣の量販店で食事をして、移動しました。途中と吉野川河口大橋が見えました。徳島市も高知市同様に、川や海沿いの低地に市街地が形成されています。
午後からは文化講習会である徳島県立阿波十郎兵衛屋敷へ行きました。
なかなかの施設です。資料館があり、人形の様子や、人形作家の人が作成実演されていました。
また第27回国民文化祭分野別フェスティバルが徳島で開催されていたようです。阿波人形浄瑠璃祭というイベントもされていました。
それで施設のある地元川内町の人たちが踊りなどを披露していました。
今回の阿波十郎兵衛人形浄瑠璃は、2幕ありました。
第1部は、7年前阿波で生き別れになった娘が巡礼をしながら、大阪へやって来ます。偶然母親と再会します。しかし事情があって追われる立場の母親は名乗り出ることが出来ません。幾ばくかの金子を娘に押し付け立ち去ります。
第2部は、娘が街の不良どもに絡まれているところを父親の十郎兵衛が助けます。事情を聞けば1人の旅なので旅籠へ泊まれない。それではということで自宅へ連れてきます。
娘がいくばくかの金子を持っているとのことなので、3日後に返すから貸してくれないかと、無理なお願いをします。娘は拒否し大声を出したので、十郎兵衛はお尋ね者なので、娘の口を思わず塞ぎます。しかしそのまま娘は絶命してしまいます。
そこへ母親が、戻り「娘と偶然再会した。名乗れなかったので金子を上げたが行き方がわからない。」と嘆きます。
十郎兵衛は「娘はここにいる」といいますと、冷たくなった娘が布団に寝ていました。母親は絶望し、部屋の明かりを布団につけて家ごと自分も火災を起こし一緒に死ぬつもりです。十郎兵衛は外へ飛び出したところに役人が迫り捕まります。という悲劇でした。
じっくり鑑賞したのは初めてでしたが、見入り、引きこまれました。歌いに三味線、人形は黒子の3人が扱いますが、人形がリアルに動くのには驚きました。
大阪市の橋下市長は「人形浄瑠璃は面白くない。文化補助はしない。」と言ったらしいですが、伝統芸能というのは新たな感動を呼びます。廃れない文化財であると思いました。
帰路は吉野川PAへ寄りました。四国の土産物を買う人で混雑していました。
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