嫌らしい未来社会
11月22日の日本経済新聞1面左紙面は嫌な記事ですね。「ネット人類未来」という特集記事で第2部小さくなった地球とあります。
記事によるとミャンマーのヤンゴン近郊では日本語での朝礼が始まる。NTTのソフト開発拠点で現地の若者15人が真剣に研修をしているとか。
一方国内では都内の主婦がパソコンで家事と育児の合間に内職。文章をインターネット用テキストに書き換えると1本が4000円とか。ネット人材登録会社が仕事を斡旋していて、登録者は1・8万人とか。
記事はこう書いている。「グローバル化とネットの進化は雇用のあり方を大きく変えた。ミャンマーと日本の2つの例は、企業が高いスキルや低賃金の人材をどこからでも調達できるようになったことを示す。」
「今後の世界は2種類の労働者しかいなくなる。クリエーターとサーバー(奉仕者)だ」。米コラムニストのトーマス・フリードマン(59)は近著でこう言い切る。
ネットとグローバル化は労働の価値を世界的にフラットにし、新興国や非雇用者層にも雇用を生む。その結果、1握りの創造者とそれを支える大多数の奉仕者働き手を区分するという。」
「破壊的イノベーションは雇用を生み、効率的なイノベーションは職を奪う。」
NTTのソフト開発部門は日本国内から雇用をなくした。一方創造者のスティーブ・ジョブスは全世界で100万人の雇用(奉仕者)を生み出した。
いつでも「代替え」可能な仕事であれば、不安定ではないか。人生設計もあったものではない。なんだかおかしな社会であると思いますね。
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