徳島防災センター研修へ行きました。
11月18日(日曜日)。午前7時半に建設中の下知コミュニティ・センター(旧下知市民図書館)前に集合しました。二葉町自主防災会、中宝永町自主防災会関係者ら20人が参加しました。当初35人以上が参加予定でしたが、体調不良の人が多く出たことと12月の師走総選挙の関係で政党関係者の不参加があり、参加人数が大幅に減ったのは残念です。
二葉町自主防災会の2012年の活動報告をさせていただきました。(二葉町防災新聞 PDFファイル参考)
「microsoft_word_20111.pdf」をダウンロード
今回の「防災講習会」の講師は、昨年に引き続いて西田政雄さん(防災寺小屋塾頭)です。
古い空き家の問題は防災対策でも深刻です。手入れされていない古家が地震で崩壊し、避難道路をふさぐ恐れがあります。
現実に今年4月に二葉町と中宝永町の人が住んでいない民家が火事になりました。不審火の可能性がありました。
現在の税制では住んでいないからといって、古い家を取り壊し更地にしますと、固定資産税が3倍になります。高知市の場合は。6倍になる市町村もあります。それと二葉町、中宝永町、若松町などの路線価は約30万円とされています。額面どうりの価格で不動産業者は購入してくれません。
ある不動産業者に聞きました。「例えば60坪の宅地とします。路線価格が30万円ですから1800万円が売価です。しかし今となっては、とてもその価格で購入はできない。路線価の半値で、しかもその80%の価格なら買い手はいるだろうとのことです。」
60坪で720万円なら買い手はつくというのが現実。これでは税金を支払い、解体費用を差し引けば、手元にいくらも残りません。とても津波の脅威のない高台移転は無理ですね。でもそれが現実です。
南海地震の減災対策としては、今回西田政雄さんが提唱する「リバース.モーゲージ」「立体換地」「防災街区整備事業」という提案に注目してください。
それはどういう事かといいますと、国や県や市が事業主体者になり、財源の手当をして震災対策を区画整理事業の手法を活用しながら実施することです。民間にお任せであれば、低地の沿岸部の土地で売れません。それを路線価で買い取っていただくか、換地で防災高層住宅の部屋を持分で土地と交換するのかどちらかですね。それが「立体換地」「防災街区整備事業」です。
南海トラフ巨大地震の究極の対策は、「リバース.モーゲージ」「立体換地」「防災街区整備事業」しかありません。土地・建物はあるが現金はない高齢者に対して、耐震補強費用を行政が出します。持ち主が死去した場合は行政が売却し、回収するしくみが、「リバース.モーゲージ」です。
バスで講習を受けて徳島県立防災センターへ到着しました。この施設は徳島県が平成16年に徳島市のとなり町の北島町に建設した施設です。県立消防学校施設の敷地内にありました。
防災用品コーナーも、最新情報の防災用品が展示されています。古びてはいません。
実際に役立つ説明と展示品がありました。トイレの問題などは深刻ですから。
そして地震体験コーナーです。起震車というのは車に積み込んだ部屋が揺れますが、帰寝室は部屋全体が揺れます。震度5の体験と、震度7の阪神大震災の体験をしました。震度7はいきなりの地震ですと耐えられませんね。まして南海地震は震度7の揺れが1分は続きます。
強風体験もありました。風速30メートルの強風を体験しました。私もヨットで20メートル近くの強風体験がありますが、比較にならないほどの強風です。恐怖を感じました。やはり台風時は出歩いては行けません。
通報体験コーナーもありました。
感想を聞きましたが、参加者全員満足したようでした。
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