認知症サポーター講座を受講しました。
高知県の高齢者福祉課に直接申し込んで受講しました。会場は高知新聞社8階の階段教室。13年前に下の子供が学習招待旅行で中国へ行く際に、保護者への説明会があった会場。行くのはそれ以来です。
受講者は100人程度。8割は女性です。中高年の人たちが大半で、自宅で親や義父母の介護をされている人たちなんでしょうか?私も父(93歳)と母(87歳)と同居しているので、認知症は身近な問題です。
父方の祖父は80歳で脳梗塞で亡くなりました。祖母はたぶん今で言う認知症でしたが、病院でベットに拘束されていました。82歳で肺炎で亡くなりました。母方の祖父は寒い日に入浴中に倒れて亡くなりました。81歳でした。祖母は癌で80歳で亡くなりました。
医療が進歩し、健康寿命が伸び、身の回りのことは両親は自分で出来ますが、父は4年前の脳血管障害も後遺症で失語症になっています。母はアルツハイマー型認知症でアルセプトを服薬しています。とても身近な問題なのです。両親とも現在の要介護度は1です。
まず講師は「体調を整え元気な毎日を過ごす 7つのポイント」を明示しました。「水分補給」「食事」「便秘の予防」「運動」「外出」「趣味」「仲間」ですね。
うちは、「水分補給」「食事」「便秘予防」「運動」「外出」「趣味」は、出来ていると思います。父は週に1度はゴルフの打ち放し場へ行きますし、母も100歳体操に出かけます。介護予防リハビリ「ジョイリハ)へも行っております。
「仲間づくり」は今のところうまく行っていません。そのあたりは私や家内や息子が対応していますし、県外の娘も時折両親に絵葉書を送付しています。両親との同世代との仲間づくりが今後の課題です。
アルツハイマー型認知症は、「脳が萎縮」していく病気です。母がそうであれば、体質が似ている私も将来なるかもしれません。だれでも発病するでしょう。30年前に亡くなった祖父母たちは、認知症が意識される前に病気や発作で亡くなりました。ですので高齢化社会ゆえの病気のようですね。
主治医に山田式のテストを母はしましたが、認知症は悪化はしていません。「今日は何年何月何日で何曜日ですか?」という医師の問いかけには、母は答えることができません。
でも医師が「りんご・犬。自動車」と言いましたら、すぐに復唱はできます。5分後思い出してくださいと言われたらできました。また医師が時計、めがね、ペン、コンパス、はさみを見せまして、紙で隠します。母はすべて言い当てることができました。
認知症が進行しますと折り紙ができなくなるそうです。母は今は洗濯物をきちんと折りたたむことができます。空間処理能力はまだあるよ言うですね。
講師の話で印象に残ったことを記述します。
「かん高い声で話すと高齢者は聞き取れない。低い声で話しましょう。」
「家族なら80センチ以内に近づいて目を見てゆっくり話しましょう。」
「2つ以上のことを依頼しないようにしましょう。」「書いておくことも必要」
「認知症の人の感情に働きかけることが必要です。」
「徘徊が始まったら、いつ頃どこへ行くのかを落ち着いて把握すること。」です。
「家へ帰ると言い出しますが、女性の場合は生家のこと、嫁ぎ先ではありません。」
「脳を活性化する食べ物は、大豆、納豆、牛乳、豚肉などを多く食べます。」
「散歩は朝10時が最適。太陽のエネルギーを受ける。昼夜逆転がなくなる。」
「在宅は良いです。個性的で元気な高齢者が多い。でも限界もあります。その場合は専門家に相談してください。」
「施設の場合は、みな個性がなくなる傾向も。良い子になろうとしますね。」
「施設を利用する場合はケアマネージャーと相談して、事前に施設を見学してください。チェックポイントは、職員が挨拶ができるか。明るいか。臭くはないか。清潔か。など」
「噂も大事な要素。良い噂のある施設はいいですから。」
「介護者も仕事を辞めず、趣味を持つことが必要です。在宅の限界を見極め福祉サービス(介護保険)も上手に活用することですね。」
「認知症ば病気であることを家族もみな理解することです。」
「遠い施設ではなく、自分の生活圏に近い施設から選択されたほうがいいでしょう。」
「認知症は早期の発見が大事。脳外科でCTやMRI画像診断も必要です。市町村役場の介護部署や、ケアマネージャーとも相談し、最善の選択をすることです。」
受講していまして、家内とともに両親に対して応対してきたやりかたは、間違いではなかったし、両親の状態も今は落ち着いいているなと思いました。でも人生には必ず誰でも終末が来ます。その前には介護状態にもなるでしょう。できるだけ健康寿命を伸ばしていくことを心がけしますが、それもかなわない時期も来ることでしょう。
その場合慌てないためにも、施設の見学や介護サービスを検討してみようと思いました。なかなか参考になりました。
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