1月16日のBS-11 「本格報道INsideOUT」はなかなか面白かった。
テーマは
「右傾化する安倍政権?左右の雄が斬る」
ゲスト:木村 三浩(一水会代表)、三上 治(評論家)
番組の趣旨
「昨年末に始動した安倍政権。日本経済再生本部や教育再生会議などを立ち上げ、
また、経済財政諮問会議を復活させるなど、着々と安倍カラーを出して政権運営を進めている。
一方で憲法改正を見据え、第三極と呼ばれた勢力への接近も見られ護憲派には警戒感が強い。初の外遊、東南アジア諸国訪問も包囲網を敷くとして、やはり中国に警戒感が強く、靖国参拝を封印したものの尖閣諸島など領土問題をはじめ外交・安保に多くの懸念材料を抱えている。
安倍政権の今後を、一水会代表の木村三浩氏、元ブント叛旗派代表で、評論家の三上治氏、右と左の雄が斬る。 」ということでした。
一水会は新右翼であり、従来型の反共の立場から「親米路線」を取っていたことに対し、戦後日本を米国の従属体制に成り下がってしまったと規定し、戦前からの思想指導者の影響を受け、日本の完全なる独立を勝ち取る、として「対米自立」「日米安保破棄」「戦後体制打破」を掲げている。
三上治氏は60年安保闘争後の社学同指導者であり、共産主義者同盟叛旗派のリーダーの1人でした。学生時代に2回ほど目撃したことがあります。1975年でしたか、品川公会堂での叛旗派解体集会では、吉本隆明氏も壇上へ上がって議論をされていたことを思い出します。それ囲碁の目撃。お元気そうですが、随分「老けたな」という印象。
木村氏は「念頭の天皇陛下のお言葉では、福島での原発事故罹災者への深い思いや、お気持ちを今の安倍政権は考慮せず、原発再稼働など許されない。愛国者のやるべきことではない。」と厳しく批判しました。
三上氏も「米国追随政策が愛国者になることがおかしい。新自由主義政策で国民に格差が広がり、ささくれだってしまった。雇用創出というのであるならば、地産地消の新エネルギーや再生エネルギー開発をして、新たな産業を生み出すべきです。それなのに安直に原発を再稼働し、核燃料サイクル事業もやるという。とんでもないことですね。」と言いました。」聞いていますと極右も極左も同じようにも聞こえる。
ただ「憲法改正」問題に関しては、立場が違う。木村氏は安倍氏を半分評価。三上氏は全否定です。
主要地上波テレビ局での「政党討論会」のいい加減さ、まやかしさに比べ、2人の議論は面白いし,聴き応えがありました。
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