身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」
吉田松陰の辞世の句であるそうです。
昔「吉田松陰」を読みました。http://dokodemo.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-05fe.html。子供の時から大秀才で、10歳ぐらいの時に、藩主に兵学の講義をしたぐらいでした。
その見識を活かすために長州藩は吉田松陰に、国内留学や旅行を認め、長崎や京都、江戸や会津など東北諸藩までの広く見聞してきたようです。後に幕藩体制を変革し、尊皇攘夷の旗頭になりますが、一方でアメリカへ単身渡航を思い立ち、下田に停泊していたペリー艦隊の黒船に乗り込み直談判するほど肝が据わった若者でした。
幕末の政治的混乱である安政の大獄で、反逆罪に問われ、処刑されました。処刑される前の辞世の句であるそうです。
身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂
吉田松陰は当時の政権に断罪されましたが、彼を慕う弟子たちは憤激し、徳川幕府を打倒し、新生日本をこしらえる原動力になりました。吉田松陰の武骨で純真な想いが日本を変革させたのです。
ひるがえって閉塞感のある今の日本社会。「愛国心」を言いながら米国追随、原発推進の矛盾した政策を政府が唱えています。完全な間違いです。この政策では日本は幸福になれるはずはありませせん。
わたしも吉田松陰に少しあやかりまして、日本社会の将来を真剣に考えていこうと思っています。
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