釈然としない土建業者の指名停止軽減措置
「官製談合事件」として高知県下各地の土建業者の大半が関与したとされた事件。このたび県知事と県議会は「法令順守は厳しく履行してもらわないといけないが、指名停止を長引くと連鎖倒産の可能性が出るので、指名停止を短縮する。」との表明をしました。
地元新聞の記事で読みましたが、なんだか釈然としない。まるで指名停止が短縮し、停止が明けたらすぐにでも県は指名停止した土建業者に仕事を回すのでしょうか?それこそ「談合」ではないのか?ありえるのでしょうかそんな話は。
工事の競争入札は自由競争が原則でしょう。価格も大事でしょうが、法令順守する企業が公共事業を受注していただきたい。今後は南海地震対策工事や津波対策工事がたくさんあるでしょう。
県民の命と財産を守るための工事です。法令を順守できない企業は、県民の命を守れないと思います。県知事は厳しく工事発注者としての責任をまっとうしていただきたかったです。
発注者が法令順守を貫かないのは本末転倒です。今後きちんとした土建業者の需要はあります。地場産業の土建業者に頑張っていただいて、減災・防災工事をどんどんやっていただかないといけません。
法令順守して倒産しそうな土建業者が出るから指名停止を短縮するのではなく、それは履行の上、資金を休業中に貸し付けるとか、土建業から他の業種への転換を指導するのが県当局のお役目のはずです。
公共工事は最盛期の3分の1になっていると言われて久しい。その割には土建業の企業数も過剰になっていることも確かでしょう。県経済の構造改革も同時に必要です。
その戦力も手筈もないままに、たんなる指名停止期間の短縮だけでは、問題の解決には程遠いと思います。
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コメント
自由競争の業界に居るものとしては「指名入札」という制度の仕組みはよくわからない。不必要な制度のように思いますね。
投稿: けんちゃん | 2013.04.25 16:52
あんたの言っていることは奇麗事に過ぎません。ただの無責任な正義感です。
投稿: ちょん太 | 2013.04.25 16:43