沖縄から世界を見よう
わざわざ沖縄の人たちが嫌がる「屈辱の日」という日に「主権回復の日」にする安倍晋三首相の歴史観はどうなっているんでしょうか?わたしはおかしいと思います。
確かにサンフランシスコ講和条約により、日本本土は敗戦後7年間に及ぶ占領軍統治から脱却し、国際社会に日本は復帰することが出来ました。しかしながら沖縄県は、切り離され、日本本土の米軍基地は縮小統合されていきましたが、沖縄では米軍による強制土地収容がより強化され、米軍基地の沖縄での面積はより拡大していきました。
日本の総面積の1%の沖縄に、75%の米軍基地が集中する事態が「4・28」以降生み出されたのです。その歴史的経緯を日本国民は忘れてはいけないと思います。
個人的なことを申せば、1971年に初めてデモ行進に参加したのは当時の「4・28沖縄デー」でした。高校3年生の時でした。高知大学から高知市中央公園までヘルメットを被りデモ行進しました。あれからはや42年。翌年の1972年に沖縄は本土に復帰しましたが、沖縄米軍基地はほとんど縮小されず、今日に至っています。
1990年には東西対立の冷戦は終結。当然米軍基地の役割が変化するはずでした。しかしその後の湾岸戦争や2003年のイラク戦争への米軍の関与もあり、アメリカの国益のために沖縄米軍基地はほとんど縮小されることなく今日に至っています。
そして普天間基地の廃止ではなく、同じ沖縄県名護市辺野古への移設問題があり、米軍基地の縮小は実現できるようにはありません。
進学した大学で沖縄出身の家内と知り合いました。お元気なことの義母は常に言われていました。
「沖縄は米軍基地があるので、いつ攻撃されるのかわかりません。それが怖いのです。」家内の実家は那覇市にあり米軍基地からは離れていましたが、車で30分も走ればフェンスに囲まれた米軍基地に行くことが出来ます。
| 固定リンク
コメント